2013年12月23日月曜日

【特別企画】邦訳コミックで追うロビンの活躍

こんにちは!

今回は、読者さんに小社刊行物を紹介していただくという企画の第1弾です。

第1回目は、ロビンファンを自認する、ペンネーム「関西のS」さんに『ShoProさんの邦訳コミックで追えるロビンの活躍についてまとめてみた』というお題で、ロビンたちが登場するバットマン作品を紹介していただきます。では、よろしくお願いします!


はじめまして、関西のSです。

さて、『ロビン:イヤーワン』『バットマン:アンダー・ザ・レッドフード』の発売と、来月発売予定の『バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル』、さらに発売が予告されている『バットマン&ロビン』。これらが日本語版で刊行されることによって、「歴代ロビンのファンたちが邦訳本を読む順番」について、わかりやすく説明することができるようになりました!

まず10月末に発売された『ロビン:イヤーワン』。初代ロビンことディック・グレイソンの、ロビン1年目のストーリーです!

健気で可愛く逞しい、ディックの頑張る姿と、ブルースの不器用な愛情。その二人を見守るアルフレッドと、ゴードン氏。個性溢れる有名ヴィランも続々登場で、スッキリとしたカトゥーン風のアートが前向きな少年の物語にマッチして、アメコミ初心の方にも入りやすい一冊となっております。


そして、お次は二代目ロビンの悲劇三代目ロビンの登場を描いた不朽の名作『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』

80年代のアメコミらしいアートで文字も細かく、原書で読むのは大変な作品ですが(笑)、押さえておきたい大事な一冊です。せっかく日本語で読めるのに、読んでおかないのは勿体ないと思います!

19歳になったディックにも、独り立ちの日がやってきます。ロビンを卒業し、ナイトウィングというヒーローに育ったディック。しかしバットマンは、ロビンの存在なしではやっていけませんでした。彼の孤独は、ディックの不在にもう一人の少年をロビンにしてしまいました。名前はジェイソン・トッド。不良少年だった彼を二代目ロビンにしたのですが、ブルースは大変な間違いを犯してしまったのです。ブルースは、初代ロビンのディックを危険から遠ざけたくて、「ロビンを辞めろ」と迫りました。なぜならば、ディック・グレイソンは一人しかいないから……。しかし、ジェイソン・トッドも一人しかいなかったのです……。

とある事件(『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』を読んでください!)でジェイソンを失ったバットマンは、日に日に病んでいきます。謎の少年ティム・ドレイクは、バットマンの姿を見かねて、ディック・グレイソンのもとを訪れました。「バットマンを助けるために、ロビンに戻って!」ティムはディックに懇願しました。その願いは叶うことはなかったのですが、その天才的な推理力でバットマンとロビンの正体、そしてジェイソンの死を突き止めたティムは、『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』収録の「ロンリー・プレイス・オブ・ダイイング」から、20年の間、三代目ロビンを務めることになります。その経緯と、そして「不良だけど、母親思いのとてもいい子だった」ジェイソンの感動の物語の実態はぜひ、本書をじっくりとお読みくださいませ!


それから時は流れ、ディックとブルースの確執も解消し、バットマンとナイトウィング、三代目ロビンの安定した期間が続いていました。そこへ突如現れた謎の包帯男、ハッシュ……! 完全版で改めてお目見え、『バットマン:ハッシュ 完全版』です!

こちらは巨匠ジム・リーの、骨太でいて繊細なアートが神がかって美しく、画集としての価値もある、宝箱のような一冊です。もう、これは永久保存推奨ですよ! ハッシュがバットマンを陥れるための卑劣な罠……それは、死んだはずの相棒ジェイソン・トッドの……(以下ネタバレにつき自主規制)。未読の方は、『バットマン:アンダー・ザ・レッドフード』を読む前に絶対ぜったい読んでくださいね! バットファミリーを襲う、哀しく卑劣な悲劇。ジェイソンの存在は、このあと……!?


そして、その謎を追う問題作こそが……今月発売された『バットマン:アンダー・ザ・レッドフード』です!

ジェイソンファンの皆様、お待たせいたしました! ずっと日本語版の発売を焦らされていたので、待ち遠しかったですね。本作はOVA(日本未発売)にもなっているので、ロビンファンのなかでは有名な作品だと思います。しつこいようですが、『バットマン:ハッシュ 完全版』を入手した方は、読みたくなること間違いなしです! 『バットマン:ハッシュ 完全版』を読んで、あのJ(ジョーカーではない)はなんだったんだ? 解説はないのか?と思ったはずですが、その答えが『バットマン:アンダー・ザ・レッドフード』にありますのでご安心ください。


そして、既刊の『バットマン・アンド・サン』。ブルースの実子、ダミアンの衝撃デビュー作です。
新シリーズ、ニュー52の「梟」三部作で、ダミアンをご存知の方は、ぜひ彼の登場作もご覧ください。びっくりするほど、「にくそい」(注:標準語では「憎らしい」ですかね)です(笑)。

また本書には、黒歴史(?)とされたバットマンの息子、本当の初登場である「バットマン:サン・オブ・デーモン」も収録されております。ちなみにこの作品は初のグラフィックノベル(読みきりの単行本)作品といわれています。

三代目ロビンであるティムに真っ向から対抗する少年ダミアンは、ラーズの孫であり、タリアの息子。『バットマン:ラーズ・アル・グールの復活』では、バットマンが養子と実子、どちらを選ぶか……!?というテーマ(?)とともに、徐々にダミアンはバットファミリーに受け入れられていきます。
ナイトウィングは、安定の“みんなのお兄ちゃん”ですが、実の父親やガールフレンドのステファニー、そして親友のスーパーボーイを次々と失ったティムは、ダミアンの登場とともに不安定になっていき……!?


そんなところに大事件が勃発! まさかの「ブルース・ウェイン死す!」
『バットマン:R.I.P.』は、このタイミングで必読になります! バットマンを狙う強敵ブラック・グローブについては、この前の作品『バットマン:ブラックグローブ』を併せてお読みいただくとなおベターです!


ディック、ティム、ダミアン、アルフレッドに降りかかる、ブルースの死。
彼の死を噛み締めることができる『バットマン:ザ・ラスト・エピソード』は、直接本編に関係はないものの、60年代ドラマを始めとするバットマンシリーズすべてをネタに盛り込み、コアなバットマンワールドファンの方も唸らせる内容になっております。



そして来月刊行予定の『バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル』。こちらはブルース亡きあと、このゴッサムで「バットマン」という存在をどうするか。彼を死なせてはならない。バットマンの伝説を終わらせてはいけない。そう考える歴代ロビンたち、全員が活躍する物語になります。ブルース・ウェインのバットマンが死んで、ゴッサムのヴィラン達は、スーパーマンやJLAのヒーロー達はどうしたか。それはまたいろいろ、別の物語がありますが、ブルースの息子達がどうするかは、この一冊で語られます。

 その結論が集約したのが、グラント・モリソンの集大成『バットマン&ロビン』
さあ、この本が出るまでに、この刊行ラインナップを是非読み進めてくださいませ。敵も味方も、バッチリ飲み込んでからのこの本は、きっと極上の面白さでご賞味いただけますよ~!!



今回は第1弾ですが、今後も「アメコミ魂」に寄稿していただける読者を募集いたしております。残念ではありますが、なんでも自由なレビューをというのではなく、当面は小社刊行物に限ったレビューをお待ちしております。我こそは!という方は、ブログ下段にある「メッセージを送る」にご一報ください。お待ちしております。

ではまた!


(編集担当:山本将隆)