2014年4月7日月曜日

映画『300 帝国の進撃』とAmeComi Lineup 2014

こんにちは。

4月第一弾の「アメコミ魂」です。


もう春ですね。東京近郊にお住まいの方は、先週や先々週あたりにお花見をした人も多いのではないでしょうか。小社からは、東京地方の春を告げるサクラの開花発表の基準となる標本木がある靖國神社や千鳥ヶ淵公園が近いので、そちらでお花見する人も多いみたいです。

春といえば、卒業や入学シーズンでもあり、会社では、入社式や部署異動がある季節ですよね。私たちの部署でも異動があり、メンバーも多少入れ替わりました。来週からは、新メンバーにもこのブログの執筆をお願いしていますので、どうぞお楽しみに。彼は、生粋の“アメコミ初心者”ですが、オタク気質を持ち合わせているので、そのうち詳しくなっていくかと思います。当面は初心者目線ならではの既刊レビューや素人ならではのおススメのポイントなどをお届けしたいと思います。

最後に、3月をもちまして、アメコミ業界から完全に足を洗った前任者の雄姿がコトブキヤさんのブログに上がっていたので、ご関心のある方はご覧ください。

さて、話は逸れてしまいましたが、先週、6月20日公開予定の映画『300 帝国の進撃』の完成披露試写会に行ってきました! 先に感想を言いますと、個人的には「◎」の作品でした。たしかに、いろんなバトルがありましたが……(皆さま、劇場でご確認ください)。残念ながら「R15+指定」ですので、15歳未満の方はご覧になれません。大人になったら観てくださいね!
▲6月上旬刊行予定『300 帝国の進撃 ビジュアルブック(仮)』
本作は、『シン・シティ』のフランク・ミラー原作/映画『ウォッチメン』のザック・スナイダー監督の映画『300 〈スリーハンドレッド〉』の続編にあたります。続編といっても、時系列的には前作で描かれたペルシア戦争の「テルモピュライの戦い」(紀元前480年)の裏側で起こっていた「アルテミシオンの海戦」とそれから続く「サラミスの海戦」までを描いているので、まさに噂されていたとおり、単純な続編や前日譚ではなく、同時並行の時系列の物語だったんです。ですので、本作を観る前には前作をチェックするか、史実を把握するためにヘロドトスの『歴史』を読んでおくか、もしくは6月上旬に刊行する小社のビジュアルガイドを読んでから観た方が十二分に楽しめますよ。

エンターテインメントに仕上げているので脚色はあれど、歴史に刻まれたペルシア帝国VS.ギリシャ連合軍という壮絶な大戦をベースにした映画なので、勉強にもなります。前作の英雄スパルタ王のレオニダス1世しかり、前作、今作共に登場するアケメネス朝ペルシア王のクセルクセス1世やレオニダス王の妻ゴルゴしかり、今作の主人公テミストクレスや「戦場を駆ける女」の異名をもつ女戦士アルテミシアも実在した人物なんですから(世界史が得意な方なら当然ご存知かもしれませんね)。

今回の映画原作は、フランク・ミラーの「Xerxes(クセルクセス)」(未邦訳)なのですが、表題がクセルクセス王なので、もっと彼が活躍するのかと思いきや、女戦士アルテミシアが大活躍してました。そういえば、今回の原題は『300: Rise of an Empire』(邦題に“進撃”を使用したのには、当然狙いがあったのでしょう……)なのですが、この原題に決まる前には『300: Battle of Artemisium(アルテミシオンの海戦)』とも『300: Battle of Artemisia(アルテミシアの戦い)』とも報じられたような気がします。アルテミシオンの海戦となると、アルテミシオン沖で勃発した海戦の名前。アルテミシアは前述のペルシア側についた女戦士の名前。紛らわしいのですが、結果、どちらとも的を射た原題だったですね。

今回、メガホンを取ったのはザック・スナイダーではなく(ザック・スナイダーは『マン・オブ・スティール』の監督になったため降板したそうですが、脚本と製作に名を連ねています)、イスラエル出身の映像作家ノーム・ムーロ(53歳)。彼は、2008年に映画『賢く生きる恋のレシピ』で長編映画の監督デビューをした後、10年以上にわたり、コマーシャル監督としても活躍。全米監督組合(DGA)賞のコマーシャル部門を二度受賞し、ほかにも数々の賞を受賞した優秀な映像作家のようです。たしか、ザック・スナイダーもコマーシャルやミュージック・ビデオの世界から躍進した一人でしたよね。現在はどうなっているのか詳しくは知りませんが、『ダイ・ハード』シリーズのときにも、監督としてノーム・ムーロの名前が挙がっていました。

7年前に『300〈スリーハンドレッド〉』を観たときの衝撃はありませんでしたが(それだけ自分が歳をとってしまったので……)、それでも映像美は踏襲されており、後半10分くらいからは鳥肌がおさまりませんでした! 劇場公開は6月20日(金)です。キャプテン・アメリカ、スパイダーマン、X-MENの次はこの映画に決まりです!

話は変わりますが、先日、小社ホームページにて、『2014年度刊行タイトルリスト!』を発表しました。情報が重複してしまうので、関心のある方はコチラをクリックしてください。もちろん、今回の発表以外にも緊急刊行する作品もありますし、まだ発表していない作品が山ほどあります。こちらのブログや小社ホームページで情報更新してまいりますので、随時チェックしていてくださいね。またもしよろしければ、「アメコミ魂」Twitter公式アカウントもフォローしてください。いちはやく情報がお届けできるかもしれません。


上記のリストを発表した後、様々なお問い合わせをいただきました。また、先日のイベントで2作品だけラインナップを追加してお伝えしました。これらに関して、こちらのブログで少し補足させていただければと思います。

まず、よくあるお問い合わせについて。

Q.今年度の邦訳作品はこれだけですか?
A.これだではございません。現在発表した作品の“倍”以上の企画はございます(それらを期間内に刊行するかは未定ですが……)。ただし現時点では不確定要素のあるものもありますので、その他の作品については、6月頃までにはお知らせいたします。

Q.ShoPro Booksはマーベル作品をもう刊行しないのですか?
A.もちろん、マーベル作品の邦訳を続けてまいりますので、ご安心ください。

Q.アメコミ以外にバンド・デシネの刊行はありますか?
A.現時点では今月刊行の『ローン・スローン』でひと区切りしておりますが、秋にはフランスの読書週間もありますので、じっくりと企画しておりますので、しばらくお待ちください。

Q.ページ数のわりに価格がかなり安いものがありますが……。
A.あくまで「予価(予定価格)」ですので、今後の仕様変更や諸々の事情で変更する可能性がございますので、その点ご留意願います。


次に先日イベントでお知らせした2作品を追加してご紹介します。
10月末に刊行を予定しているグラント・モリソンの『バットマン:インコーポレイテッド』のニュー52シリーズも企画しております。発売日は未定ですが、当然、『~インコーポレイテッド』の後の刊行になりますね。内容はネタバレになってしまいますので、もう少ししてから詳細はお知らせいたします。


【アメコミ】
『バットマン:インコーポレイテッド デーモン・スター(THE NEW 52!)』(仮)
グラント・モリソンがおよそ10年前に開始した
『バットマン・アンド・サン』。
壮大なバットマン・サーガもいよいよクライマックス!
ぜひ『バットマン:インコーポレイテッド』とともにご一読を。
グラント・モリソン[作]
クリス・バーナム[画]
予価:未定
B5判変・並製・本文4C・176頁(仮)


【アメコミ】
『バットマン:インコーポレイテッド ゴッサム・モースト・ウォンテッド(THE NEW 52!)』(仮)
ニューヨーク・タイムズ紙のベストセラー・リスト作品!
すべてはこれを描くために一大叙事詩は描かれていたのか!?
……あなたはこの悲劇を受けとめられるか?
グラント・モリソン[作]
クリス・バーナム[画]
予価:未定
B5判変・並製・本文4C・240頁(仮)



今回のお知らせはここまでですが、今後もShoPro Booksのアメリカン・コミックスをどうぞよろしくお願いいたします!


(文責:山本将隆)