2014年10月20日月曜日

20周年記念&刊行記念イベントW告知(内輪ネタ注意?)

こんにちは

今週の「アメコミ魂」は、今月25日の「『リトル・ニモ 1905-1914』刊行記念イベント」と来月2日の「ShoPro Books 海外コミックス20周年記念 大感謝祭」の告知をさせていただきます。多少内輪ネタがあると思いますが、ご勘弁ください。

では、まず「ShoPro Books 海外コミックス20周年記念 大感謝祭」の告知をば。
▲グリヒルさん考案の20周年記念オリジナルキャラクター“S-MAN”
1994年5月、小社の海外コミックスは『アンキャニィ・X-メン』『アメイジング・スパイダーマン』の2冊のガイドブック(ムック本)からスタートいたしました。
さらにその年の11月には、小社初のアメコミとなる『X-MEN 1: X-MEN VS MAGNETO (エックス-メン:磁界の帝王マグニートー)』『コナン・ザ・バーバリアン』を同時刊行し、以降、マーベル・コミックスの『X-MEN』シリーズや『マーヴルクロス』、さらにはDCコミックスのバットマン作品やダークホース・コミックスのスター・ウォーズ作品など数々のアメコミを刊行してきました。

先に刊行した2冊のアメコミムック本を考えずに、邦訳アメコミをスタートさせた年月に焦点をあてて考えると、今年2014年11月がちょうど“小プロ”(ここでは“ShoPro”ではなく、あえて昔の略称の表記にいたしますね)二十歳の誕生日(あ、いや「誕生月」か)にあたるのです! そんな記念日にぜひ読者の皆様とお祝いしたい!という趣旨のもと、企画されたものがこの「ShoPro Books 海外コミックス20周年記念 大感謝祭」です。また、20周年を記念して、アメコミファンならご存知のグリヒルさんにオリジナルキャラクター“S-MAN(エス-マン)”を描いていただきました! 今後は販促物や帯にも使用させていただこうと思っております。現在では、「アメコミ魂」のツイッターアイコンにもなっております。グリヒルさん、ありがとうございました!

まだまだ成人式を迎えたばかりではありますが、“小プロ”のアメコミの歴史を振り返ると、輝かしい90年代もありましたが、2000年代に入り、アメコミの出版を一時控えていた時期もありましたね。私どもの努力が足りず、アメコミの出版をいったんお休みさせていただきましたが、いわゆる「アメコミ映画」の興隆も追い風となり、2006年2月に発売した『ヒストリー・オブ・バイオレンス』から本格的にアメコミの出版を再開することができ、以降は、スーパーヒーロー系にとどまらず、非ヒーロー系のグラフィック・ノベルやフレンチ・コミックス(バンド・デシネ)などの海外コミックスを出版し、現在まで200冊以上の作品を刊行することができました。

山あり谷ありの20年間でしたが、ひとえに読者の皆様の支えがあったからこそ継続できたと思っております。ありがとうございました。

「では、11月2日にお会いしましょう!」

▲新宿ネイキッドロフトさんの入口になります
……って、肝心な場所やプログラムについてのお知らせがありませんでしたね……。会場は、20周年を記念するにふさわしい場所、そう、新宿ネイキッドロフトさんです! 『マーベル・キャラクター大事典』の刊行記念イベント以来、ロフトさんとはちょこちょこお付き合いさせていただいており、新宿ロフトプラスワンさんや新宿ネイキッドロフトさんでアメコミ系のイベントをさせていただいた経緯がございます。

記憶に新しいのは、ライターの柳 亨英さんたちが精力的におこなっている「アメコミnight!」内の一企画として、今年3月におこなった「ShoPro Books感謝祭」ですかね。ご来場いただいた皆様はお分かりかと思いますが、「読者に感謝する会」として成立したのか否か……。

▲旧知の仲のブライアン中沢と異動した佐藤学
内輪ネタで恐縮ですが、あのイベントは、とある小社編集部員(このブログ立ち上げ当初の執筆担当佐藤学)がちょうど異動するタイミングに開催されたイベントだったので、個人的にはとても記憶に残っております。「さよなら、○○くん!」みたいな会になってしまい、お恥ずかしいかぎりなのですが、その彼は“超ド天然”な性格だったので、ある意味、会場を沸かせていましたね。素の彼は愛されキャラだったということが判明した瞬間でした……。

不慣れな場で少し無理をしたのか、イベント終了後に見せた、仮面の奥にあった彼の疲れきった顔は、今でも忘れることができません。そのイベントでは、現在、翻訳家/ライターとしても活躍し、小社編集部でも編集として働いている中沢“ブライアン”俊介(「ブライアン・メイと髪形が似ている」ということで…当然本人が承諾している呼称ではありません)との掛け合いもウケていましたね。異動してしまった前述の彼とは「さよなら」しましたので、今回の大感謝祭には一切登場することはないでしょう(笑)。

さて、「ShoPro Books 海外コミックス20周年記念 大感謝祭」のプログラムですが、下記のような構成で進行していこうかと考えております。


18:00 開場 (今回も「来場者全員プレゼント」に力を入れたいと思います!)
19:00 開演 (せっかくなので「20周年を祝して、カンパ~イ」ってやりたいですね)

19:10 第一部 『初代&二代目編集責任者が語るShoPro World Comics』開始
      ※初代編集責任者の山本富洋氏と二代目・橋爪透氏を迎えたトークイベント
      ※橋爪氏がパーソナリティを務める「Radio Butterfly Effect」の皆さんも参加し、公開収録をおこないます。 
       Radio Butterfly Effect」(ラジバタ2)のサイトはこちら
      ※ShoProがアメコミを開始したきっかけや『マーヴルクロス』など初期の制作秘話など、
       スター・ウォーズ・コミックスの話やアーティストとの交流話などが聞けちゃいますよ!
      ※最後に質疑応答もあるかもしれません。

20:30 第一部終了(休憩)

20:45 第二部 『現役編集部員が語るこれからのShoPro Books』開始 
      ※現役編集メンバー総出! 未発表の刊行ラインナップや今後の方向性、
       さらには各編集担当者による今後の一オシ作品も紹介予定。質疑応答など
       読者の皆さまと交流できればうれしいです! 

21:45 プレゼント抽選会 (出版社ならではのプレゼントも……あるかもしれません)

22:00 終演

▲前回のShoProBooks感謝祭(満員御礼!)
……という流れになると思います。

第一部は、小社邦訳アメコミ立ち上げ当初の歴史を大先輩のお二人に真面目に語っていただき、第二部は、現在の編集部員総出で今後の小社邦訳海外コミックスを淡々と語る(?)といった、内容に濃淡のあるイベントになるかもしれません。

「では、11月2日にお会いしましょう!」

……う~ん、先ほどのようにもっと大きな声で告知をしたかったのですが、先週の段階で前売券は完売となりまして(ご予約いただいた皆様、ありがとうございました)、残るは若干名の当日券のみとなってしまいました。当日券もその日に整理券を配布して抽選をおこなうなどとなる可能性がでてまいりました。どのような対応になるのか、「アメコミ魂」のツイッター等でもアナウンスしてまいりたいと思いますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。また、行きたいのに用事があって行けないという方もいらっしゃると思いますので、翌3日の「アメコミ魂」でイベントリポートを綴ろうと思いますので、興味のある方はぜひご一読ください。今後のラインナップもそこに記したいと思います。

また、このようなイベントが好評であれば、引き続き考えていこうと思いますので、ご声援のほどよろしくお願いします。


さてさて、「ShoPro Books 海外コミックス20周年記念 大感謝祭」の告知が長くなってしまいましたが、最後に今週土曜日におこなう「『リトル・ニモ 1905-1914』刊行記念イベント」の告知を。


10月25日(土)
15:00~19:00 (14:30開場)

於:本屋B&B
東京都世田谷区北沢2-12-4 2F

藤原カムイ×小野耕世
「ウィンザー・マッケイ没後80年
時代を超えて新しい『リトル・ニモ』の魅力を語る」
 『リトル・ニモ 1905-1914』(小学館集英社プロダクション)刊行記念

前売/席確保(1500yen+500yen/1drink) \2,000

“ウィンザー・マッケイは、『リトル・ニモ』のなかで、ありとあらゆるコミック・ストリップの技法上の実験を、早くもやってしまったのだ。線と色彩、言葉と画面の全体としての新機軸をうちだした。彼は、コミック・ストリップを発見した、というよりほとんど発明したといってもいいだろう。”(『リトル・ニモ 1905-1914』訳者解説より)

ウィンザー・マッケイが亡くなって今年で80年。彼の代表作『リトル・ニモ』は、誕生から100年以上が経っても、世界中のクリエイターに影響を与え続けております。『リトル・ニモ』の翻訳版はいくつかございますが、小社刊のものは、1905年から1914年までの連載を完全収録した決定版です。今年の8月9日頃に出版した作品ではありますが、小社の翻訳版の刊行を記念して、屈指のニモファンとして知られる漫画家の藤原カムイ氏と、本書の訳者であり日本に初めて『ニモ』を紹介した小野耕世氏が「ニモ」の魅力を語ります。ぜひご来場ください。

では、今日はこのへんで。

今後ともShoPro Booksを末永くご愛顧のほどよろしくお願い申し上げます。


(文責:山本将隆)