2014年12月29日月曜日

2014年、担当作品を振り返る。

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんばんは!

月日が経つのは早いもので、もう2014年も残りわずかです。そこで、年内最後の「アメコミ魂」は、私が担当させていただいた主な作品をあらためて振り返ってみたいと思います。とはいっても、今年の8月から新しくメンバーに加わりましたので実際は1年間を振り返れるわけではありませんが、簡単にご紹介させていただければと思います。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード』
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード』
 定価:2,000円+税
●小社より絶賛発売中●
まずは、9月に発売しました『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード』になります。本書は、9月13日(土)に公開された映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』に合わせて出版した映画関連コミックで、前半は映画本編の背景を描いた『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード』2話、および『デンジャラス・プレイ』が収録されており、映画の世界をより深く楽しめる内容になっています。後半は各キャラクター原作エピソード5話を収録。これらを読むことで、登場キャラクターの知られざるルーツを辿ることができます。

この作品を通じて、映画を拝見する機会があったのですが、自分が編集を行ったコミックの世界で描かれるキャラクターと、映像としてアクション満載に暴れ回る映画とではまた違った印象を受けました。

そして、劇中に使用されていた70年代のヒット曲の数々にも衝撃を受けました! 映画を見終わったその日は帰宅してから、早速、10cc“I'm Not In Love”David Bowie“Moonage Daydream”Marvin Gaye&Tammi Terrell による“Ain't No Mountain High Enough”をMP3プレイヤーに入れ直したのを覚えています。

2015年1月21日には、映画のパッケージ版が発売予定とのことですので、ぜひ、本書と映画の両方で、宇宙最凶チームの活躍をお楽しみいただければと思います。


『アベンジャーズ:シーズンワン』
『アベンジャーズ:シーズンワン』
定価:2,000円+税
●小社より絶賛発売中●
次に担当させていただいたのは、10月に刊行しました『アベンジャーズ:シーズンワン』です。本書は2012年に公開された映画で、“アベンジャーズ”を知ったファンを原作コミックにも誘導するというコンセプトから誕生しました。どこから読み始めれば良いか迷ってしまうアメコミですが、分かりやすいストーリー展開と初期エピソードを収録しているという点では、初心者にとってベストな一冊となっております。

私も本書を担当したことで、“アベンジャーズ”のオリジンに触れられたことはとてもいい勉強になりました。来年は続編の映画公開も予定されているようですので、そちらも注目していきましょう。


『バットマン:インコーポレイテッド』

『バットマン・インコーポレイテッド』
定価:2,600円+税

●小社より絶賛発売中●
グラント・モリソンによるバットマン新サーガ、第三部の幕開けとなる本書を10月に刊行しました。死から蘇ったブルース・ウェインが、各国のヒーローをスカウトしながら独自に組織化し、“バットマン会社”を設立。謎の秘密結社“リバイアサン”に立ち向かうという内容です。

その戦いの舞台もゴッサムシティから世界……いや、宇宙や電脳空間にまで広がり、まさに物語のクライマックスにふさわしい、読み応えのある作品です。

キャットウーマンやバットウーマン、バットガール、オラクルといったバットマン系ヒーローに加えて、実に国際色豊かな、下記のヒーローたちが登場しています。
ミスター・アンノウン(日本)、エル・ガウチョ(アルゼンチン)、フード(イギリス)、バットウィング(アフリカ)、ナイトランナー(イスラム系フランス人)、マン・オブ・バッツ(ネイティブアメリカン)などなど。

鬼才ライター、グラント・モリソンによる7年がかりの物語の完結をぜひ本書からでも追いかけていただければと思います。


『バットマン・インコーポレイテッド:デーモンスターの曙光』
『バットマン・インコーポレイテッド:デーモンスターの曙光』
定価:2,200円+税
●小社より絶賛発売中●
上述の『バットマン・インコーポレイテッド』に続く、バットマン新サーガ第三部の第2巻で今月上旬に発売されました。本書では戦いの舞台をゴッサムシティに戻し、ブルース・ウェインと息子であるダミアン・ウェインの関係をテーマにストーリーが展開していきます。

秘密結社“リバイアサン”を率いるのはタリア・アル・グール。彼女はバットマンの宿敵である、ラーズ・アル・グールの娘であり、息子のダミアンはそのタリアブルースのあいだの子供です。

この複雑な状況下で、ますます激しさを増すリバイアサンとの戦いと、父子の絆――。バットマンを語るうえで欠かせないストーリー内容にご注目ください。そして、年明け1月には、最終巻である『バットマン・インコーポレイテッド:ゴッサムの黄昏』が発売予定です。その完結をお見逃しなく!


『スパイダーマン:ワン・モーメント・イン・タイム』
『スパイダーマン:ワン・モーメント・イン・タイム』
定価:2,000円+税
●小社より絶賛発売中●
最後は、『バットマン・インコーポレイテッド:デーモンスターの曙光』と同じく、今月発売の『スパイダーマン:ワン・モーメント・イン・タイム』です。

本書は、『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』で起きた、過去を振り返るという展開で進行していき、そのときのエピソードを補足するサイドストーリーとなっています。
そして、「コミック史上、最大のイベント」だったピーターとメリー・ジェーンが結婚しなかった経緯が描かれています。

いつものスパイダーマンの華麗なアクションシーンも良いですが、本作はピーター・パーカーという一人の男としての苦悩であったり、メリー・ジェーンのスーパーヒーローと結婚するということの重圧を、それぞれの視点でドラマチックに描いているところで、また違った雰囲気を楽しめる一冊となっています。

というように、ざっと振り返ってきましたがどの作品も素晴らしいものばかりです。ぜひ、購入を検討されているタイトルがありましたら参考にしていただけますと幸いです。これからも読者のみなさまの期待に応えられるよう、スタッフ一同努めてまいりたいと思います。

来年もどうぞよろしくお願いいたします!

素敵な年末年始をお過ごしください。では良いお年を。


(文責:渡辺直経)