2015年9月2日水曜日

身長わずか1.5cmのヒーロー!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんばんは!

早いもので、8月も終わり9月です。

「食欲の秋」「運動の秋」「芸術の秋」、そして「読書の秋」といろいろな呼び方がある秋ですが、このブログを通じて「読書の秋」にぴったりのアメコミに出会えてもらえたら幸いです。

さて、今回ご紹介するのは『アントマン:プレリュード』というタイトルです。
『アントマン:プレリュード』
ウィル・コロナ・ピルグリム他[作] ミゲル・セプルベダ他[画]
定価:本体2,000円+税
●好評発売中!●
すでにTVCMや予告編などでご覧になっている方も多いかと思いますが、本書は、今月19日(土)に公開される映画『アントマン』に合わせて出版された映画関連コミックになります。

この『プレリュード』シリーズですが、最近では、7月の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン:プレリュード』をはじめ過去には“アイアンマン”“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”に関しても刊行しており、プレリュードというタイトルが示すとおり、それぞれの映画本編の背景を描いた全日譚コミックをメインに初登場秘話から関連最新作品にいたるコミックスまで、実にバラエティに富んだ内容が収録されています!

それでは、収録作品を簡単にご紹介します。

冒頭は、映画『アントマン』の主人公ことスコット・ラングが登場する前に、初代アントマンとして活躍したヘンリー・“ハンク”・ピムという科学者のエピソードです。

彼は自由自在に、自身の身体を縮小したり拡大することができる、特殊な化学物質「ピム粒子」を開発しアリと交信できる「ヘルメット」を被り、冷戦下のベルリンを舞台に決死の任務に挑みます。
このハンク・ピム、映画でもマイケル・ダグラス演じる科学者として登場。彼にも注目してみましょう。

初代アントマンの活躍エピソードのあとは、いよいよ映画本編の直前の出来事を描いた『アントマン/スコット・ラング:スモール・タイム』が収録されています。

主人公のスコット・ラングが刑務所から出所してくるところから映画は始まりますが、一体なぜ彼が起訴されたのか? その事件の詳細がこのストーリーを読むことで明らかになります。

アントマンをより深く理解するためにも、映画を観る前に是非チェックしていただきたい内容になっています!

そして、本書の後半パートですが、まずは1979年刊行の『マーベル・プレミア』#47-48になります。
これら2話の原作コミックは、二代目アントマンの誕生秘話であり、終盤には初代アントマンハンク黄色のコスチュームを身にまとい、あの別のヒーローを名乗って登場します!

続いては、2013年刊行『エイジ・オブ・ウルトロン #10 A.I.』です。
このエピソードは、コミック『エイジ・オブ・ウルトロン』シリーズに位置づけられ、今まであまり語られることのなかったハンク・ピムの少年期から青年期にかけての心理描写が細かく表現されています。

映画『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』ではアイアンマンこと、トニー・スタークが「ウルトロン計画」に着手しその生みの親となりますが、原作コミックではハンク・ピムがその開発者なのです!

大量虐殺の先駆者となってしまったハンク……。アベンジャーズからは、危なっかしい存在として扱われるようになるなど、苦悩にさいなまれる彼の生い立ちを振り返ることができます。

最後は、2015年刊行の『アントマン Vol.2』から試し読みとして、第1話が収録されています。
映画同様スコット・ラングを主人公にした最新シリーズであり、彼のアントマンとしての活躍を堪能できる内容になっています。

身体のサイズを変えアリと交信できるというのは、ほかのスーパーヒーローと比べるとどうしても地味な能力ではありますが、小さな身体だからこその戦術や、羽アリに乗っての移動などは早くスクリーンでもそのアクションを見てみたいと思わせるものばかりです!

『アントマン:プレリュード』をぜひ手に取っていただき、そして映画を観ていただければ、きっとその広大なバックグラウンドをより一層楽しむことができるはずです!

また、初代アントマンのオリジンを現代風にリメイクした作品が収録されている『アントマン:シーズンワン』も好評発売中です! こちらも合わせて、1.5cmの小さなヒーローに親しんでみていただければと思います。
『アントマン:シーズンワン』
トム・デファルコ[作] オラシオ・ドミンゲス[画]
定価:本体2,000円+税
●好評発売中!●
それではまた次回に。


(文責:渡辺直経)