2015年10月21日水曜日

“アベンジャーズ”、その冒険のルーツを振り返るアート集!

「アメコミ魂」読者のみなさま、こんばんは!

先週はフランクフルト・ブックフェアに参加するため、ドイツに行っていました。

現地は日本に比べて、冬のような寒さ。朝晩は特に冷え込み、吐く息は真っ白。そんな気温とは対照的にブックフェアは世界各国から集まった人たちでものすごい熱気でした。

このブックフェア、なんと500年以上の歴史を有するそうです! 去年、行ったときはカメラを片手に街を散策する時間が少しはあったのですが、残念ながら今年はそのような時間をアレンジできず帰国となりました……。

さて、今回ご紹介するタイトルはアート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバースです。
『アート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバース』
ジェス・ハロルド/ジェイコブ・ジョンストン[著]
定価:本体4,600円+税
◆好評発売中◆
今年の7月に公開し、大ヒットを記録した「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」は記憶に新しいことと思いますが、本書はその地球最強チーム“アベンジャーズ”の冒険ルーツを振り返ることのできるアート集になります。

今や世界中で絶大は人気を誇るヒーローたちはどのようなプロセスを経て誕生し、変化していったのか? 

このコンセプトにもとづき、今までに出版されたマーベルのアートブックから厳選したコンセプト・アートやストーリーボードはもちろん、貴重なインタビューなどが収録されています。

それでは、『アート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバース』について簡単にその内容をご紹介します。

本書は、チャプター形式にて各アベンジャーズのメンバーを取り上げて構成されていることから、とても読みやすく、ピンポイントにそれぞれのキャラクターを調べたいときにも見やすくなっています。

・チャプター1 アイアンマン

アイアンマンは、そのアーマーが次々にアップグレードされているため、他のどのスーパーヒーローよりも大きな変化を遂げているのが良く分かります。

映画におけるその進歩は第1作目の「アイアンマン」から始まり、新しい映画ごとに新しい形のアーマーが登場してきましたが、その設定の背景にはトニー・スタークが実際に着用しているものだと信じられるデザインへの追求が随所に見られ、制作陣の工夫や努力を垣間見ることができます。

そのような視点で、あらためてアイアンマンのデザインを見てみるとフォルムの美しさだけでなく、機能性までもが一体化されとても合理的に出来ていることを再認識できます。

また、弊社より2013年8月に刊行しました『アート・オブ・アイアンマン』にも掲載のある、マーク1~マーク42までの全アーマーを見開きにて収録。色合い的にも、そのビジュアルも含め個人的にはマーク31“ピストン”が一番のお気に入りです。

・チャプター2 キャプテン・アメリカ

おそらく、アベンジャーズのメンバーのなかで一番コスチュームが派手なのではないでしょうか(笑)。
ヒーローネームが示すとおり、アメリカという国家のシンボルのようなその容姿はインパクトが強く、いかにもチームリーダーという印象を与えてくれます。

そんなスティーブ・ロジャースのコスチュームですが、興味深いことに原作コミックで誕生してから70年以上の間、さまざまな変遷を遂げてきているということです。

そのあたりにも豊富なイラストによって、フォーカスされており様々な角度からその詳細を知ることができます。

それと、キャプテン・アメリカといえばシールドこそ彼のトレードマークですね。シールドの試作品も多数掲載されており、現在のものがいかにシンプルなフォルム且つ最先端のテクノロジーとの融合であることが見てとれます。

・チャプター3 ソー

映画「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」でもクローズアップされた、印象的な武器こと、彼のハンマー“ムジョルニア”
あの重いハンマーを映画のなかでどのように扱っているかなど、そのバックシーンにも迫る解説は必読です!
劇中のソーのアクションを観れば、ムジョルニア絶対欲しくなる!?

・チャプター4 ハルク

緑の肌とビリビリズボンという、誰にでもおなじみの容姿を持つハルク。他のヒーローと大きく異なる、怪物という設定。

ハルクが怪物でありヒーローでもあるというところをいかに表現できるかというデザイン上、最も難しいテーマに試行錯誤する制作陣のイラストからは緊張感すら感じ取れます。

・チャプター5 ブラック・ウィドウ

優雅さを兼ね備えたブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ。マーベル・シネマティック・ユニバースでのコスチュームデザインは黒い光沢感のあるタイトなものですが、優秀な暗殺者という一面を持つ彼女に見事にはまっている気がします。

さらに注目したいのは、作品ごとに進化している彼女の武器です。なかでも、ハイテク・ブレスレットについてはその構造など、詳細を見ることができます。

・チャプター6 ホークアイ

原作コミックの派手な紫のコスチュームと鳥のようなマスクとは、全く異なるデザインとして映画版のホークアイは描かれています。

その理由とは? コスチュームに秘められたエピソードをぜひお楽しみください。

そして、忘れてはいけないのが彼の武器である弓矢ですが状況に応じて使い分ける、様々な種類の矢尻も完全公開! 必見です。

・チャプター7 仲間たち

マーベル・シネマティック・ユニバースの人気を支えるのに欠かせないのが、アベンジャーズのヒーローたちと共に行動をする仲間たちです。

S.H.I.E.L.D.長官のニック・フューリーウォーマシンマリア・ヒルファルコンといった仲間たちに関する情報が盛りだくさんです。

このように、原作コミックの設定は活かしながらも、時にはマーベル・シネマティック・ユニバースという世界においては、より各キャラクターたちに現実感を持たせるために思いきって大きな変化を導入するなど、その工夫やアイディアの数々に触れることのできるものとなっています。

コミックから実写映像化というプロセスの過程でベストな方法を見つけ出すというチャレンジを少し理解したうえで、映画を観たらきっと、また違った楽しみかたができるのではと思います。

来年公開予定の「キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー」に続き、今後も続々と公開予定のマーベル・シネマティック・ユニバース。

ぜひ、本書『アート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバース』を手にとっていただき、その進化しつづけるユニバースの理解をちょっとでも深めていただければ幸いです。

それではまた次回に。


(文責:渡辺直経)