2016年5月3日火曜日

【特報】 2016春「邦訳アメコミ」重版出来!
デップー以外にもあの作品が増刷決定


いつも「アメコミ魂」をご愛読いただき、ありがとうございます!

先月29日、待ちに待った映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が公開されました。すでにご覧になった読者も多いのではないでしょうか。

原題の“Captain America: Civil War”からわかるように、キャプテン・アメリカがメインの映画で、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011)と『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)の続編にあたります。とはいえ、対峙するアイアンマン、ウォーマシン、ブラック・ウィドウ、ヴィジョン、ブラックパンサー(初登場ですが2017年に映画化決定)のほか、ホークアイ、ファルコン、ウィンター・ソルジャー、エージェント13、アントマン、さらにスパイダーマンと、登場キャラクターは『アベンジャーズ』級ですので絶対に楽しめると思います!(残念ながらソーとハルクは今回は登場しません……次回作に期待!)

さて、映画本編を楽しんでいただくために、小社の関連コミックをいくつか紹介したいと思います。まずは、先月20日に発売したブラックパンサー:暁の黒豹。先にも述べましたが、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に初登場したキャラクターの初の邦訳コミックです。映画でアイアンマン側に付く彼に興味を持った方はぜひご一読ください!

次は、前作の原作コミックにあたるキャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー。エド・ブルベイカー(脚本)とスティーブ・エプティング(作画)によるこの名作コミックは、日本でも地味に版を重ねており、長く売れている邦訳アメコミの一つです。個人的にもお薦めしたいコミックですし、キャップとウィンター・ソルジャーとの関係をお浚いしたい人はマスト・リードです。

アート・オブ・アントマンアート・オブ・マーベル・シネマティック・ユニバースなどのMCUアートブックやアントマン:プレリュードアベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン:プレリュードなどのプレリュードシリーズに続き、映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に関連する最新作シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ:プレリュード5月31日頃に発売します。残念ながら映画公開には間に合いませんでしたが、映画を観た後でも充分楽しめるので、ぜひお買い求めください。

さて、本題です。4月中旬頃、小社Twitter公式アカウントにて、DCコミックス作品等の重版情報をお知らせする旨のコメントをいたしました。諸事情により、すでに半月が経ってしまいましたが、こちらで改めてご紹介させていただきます。また、今回の重版につきましては、5月下旬から注文が可能になるスケジュールですので、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。

では、参りましょう。


重版ラインナップ、発表!◆
書店さんでご注文される場合は、書名と著者名と出版社名(小学館集英社プロダクション)をお伝えください。書店さんやネット書店さんでも見当たらない場合は、小学館グループの商品を購入できるオンラインショップ「BOOK SHOP 小学館」もご利用ください。

●DCコミックス
DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト
フランク・ミラー[作・画] クラウス・ジャンセン[画] リン・ヴァーリイ[彩色]
やはり、映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(以下BvS)効果でしょうか。本作に収録されている「ダークナイト・リターンズ」は、「BvS」の脚本のベースになっているとの話もありますので、映画を観た方はぜひご一読ください。


バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー
ジム・スターリン/マーブ・ウルフマン[作] ジム・アパロ/ジョージ・ペレス[画]
2012年の刊行なので、4年の時を経て重版がかかりました。二代目ロビン(ジェイソン・トッド)との別れと三代目ロビン(ティム・ドレイク)との出会いを描いたバットマン・クラシック名作選です。レッドフードファンは必読です!



バットマン:キリングジョーク 完全版
アラン・ムーア[作] ブライアン・ボランド[画]
アラン・ムーアによるジョーカーの誕生譚として知られる名作です。たびたび重版がかかっていますが、ジョーカーは9月10日公開の映画『スーサイド・スクワッド』でもさらに注目されるはずです。この機会にぜひご一読ください。


ジョーカー
ブライアン・アザレロ[作] リー・ベルメホ[画]
こちらもジョーカーが主役のコミックです。いまやカバーアートでお馴染みの、リー・ベルメホによるリアルで迫力あるアートを堪能できる一冊です。ジョーカーの下で働きはじめた青二才のチンピラ、ジョニー・フロストが目の当たりにするジョーカーの狂気と混沌とは……。


バットマン:ハッシュ 完全版
ジェフ・ローブ[作] ジム・リー[画
事件の陰に潜む謎の男“ハッシュ”の正体とは……ジェフ・ローブが綴る極上のミステリとジム・リーが描く緻密なアートが冴えわたる名作。バットマン・キャラクターがほぼ登場しているので、単純に眺めているだけれでも面白いコミックです。


バットマン:喪われた絆(THE NEW 52!)
スコット・スナイダー他[作] グレック・カプロ他[画]
ニュー52シリーズで、はじめてジョーカーが登場する作品であり、シリーズ初の大型クロスオーバー(各誌にわたって物語が展開される)作品として注目されました。原書同様、カバーをめくるとビックリするデザインも素晴らしいですね。


スーサイド・スクワッド:悪虐の狂宴(THE NEW 52!)
アダム・グラス[作] フェデリコ・ダロッチオ他[画]
9月10日公開の映画『スーサイド・スクワッド』の原作コミックシリーズです。3刷決定と、こちらも映画効果がでていますね。刑務所でリクルートされたスーパーヴィランたちによる特攻チーム“スーサイド・スクワッド”が減刑を引換えに不可能なミッションに挑みます!



ハーレイ・クイン:ホット・イン・ザ・シティ(THE NEW 52!)
アマンダ・コナー、ジミー・パルミオッティ[作] チャド・ハーディン他[画]
ジョーカーのサイドキックにして、ジョーカーに心酔する女性ヴィラン、ハーレイ・クイン。スーサイドスクワッドの中核メンバーとして、映画にも登場します。『スーサイド・スクワッド:悪虐の狂宴』に続き、重版出来です!


ジャスティス・リーグ:誕生(THE NEW 52!)
ジェフ・ジョーンズ[作] ジム・リー[画]
映画BvS公開の前にも重版しましたが、公開後にも増刷が決定。ニュー52シリーズの「ジャスティス・リーグ」誌第1巻ですので、入門書としても大変読みやすい作品です。スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、グリーンランタン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグが登場!


DCキャラクターズ:オリジン(THE NEW 52!)
グレッグ・パック他[作] リー・ウィークス他[画]
スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、ハーレイ・クイン、グリーンランタン、サイボーグ、フラッシュ、アクアマン、グリーンアロー、スーパーガール、コンスタンティンといった、日本国内で人気の高いキャラクターの誕生譚(オリジン)を厳選し、日本オリジナル版として発売した意欲作です。 


ウォッチメン
アラン・ムーア[作] デイブ・ギボンズ[画]
SF文学の最高峰ヒューゴー賞を受賞し、タイム誌の長編小説ベスト100にも選ばれた、グラフィック・ノベルの最高傑作も重版がかかりました。2009年に公開した映画『ウォッチメン』の原作コミックですので、ご存知の方も多いのでは?


●マーベル・コミックス
スパイダーマン:ブルー
ジェフ・ローブ[作] ティム・セイル[画]
スパイダーマンの半世紀以上におよぶ歴史の中でも、もっとも世に知られる1960年代の名シーンの数々を、現代コミック界最高のコンビの手によって鮮やかに蘇らせた秀作。今後も『デアデビル:イエロー』『キャプテン・アメリカ:ホワイト』とカラーシリーズの刊行を予定しています。


ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:プレリュード
ダン・アブネット&アンディ・ラニング、ブライアン・マイケル・ベンディス他[作]
ウェリントン・アルベス、マイケル・エイボン・オーミング他[画]
映画公開により一気に知名度が上がりましたが、今まで日本ではほとんど語られてこなかったヒーローチームの過去と未来を解き明かしたコミックです。映画を観た人にも観ていない人にも充分楽しめる作品だと思います。


デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス
ヴィクター・ギシュラー[作] ボン・ダゾ他[画]
デッドプール単独誌初邦訳作品で、現在でも広く読まれている作品の一つです。本書内にある日本語版の解説書がとても丁寧に書かれているので、このコミックと解説書さえ読めばデッドプールのキャラクターが掴めるはずです。6月の映画公開前にぜひご一読ください。



デッドプール:スーサイド・キングス
マイク・ベンソン、アダム・グラス[作] カルロ・バルベリー、ショーン・クリスタル[画]
デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス』の直前に刊行された読み切り作品ですが、物語の繋がりはないので単体で楽しめる作品です。マーベル・コミックスの人気キャラクター、スパイダーマンやデアデビル、パニッシャーもゲスト出演しているところも本書の魅力ではないでしょうか。



デッドプール:モンキー・ビジネス
ダニエル・ウェイ[作] カルロ・バルベリー他[画]
数あるデッドプール作品の中でも、かねてよりファンから日本版発売の要望が高かったウワサの人気作がついに重版出来です。スパイダーマンとの絡みも楽しいのですが、個人的には後半に収録されている“殺人猿”ヒット・モンキーのオリジンがいいですね。


デッドプールの兵法入門
ピーター・デイビッド[作] スコット・コブリッシュ[画]
ひょんなことからタイムスリップしたデッドプールは、古代中国の兵法書『孫子』のテキストを盗み出し、ベストセラー作家になって大もうけしようと企むのだが……そんな奇想天外な物語ですが、デッドプール初心者には読みやすい作品だと思いますので、ぜひ!


デッドプール Vol.4:デッドプール VS. シールド
ジェリー・ダガン、ブライアン・ポゼーン[作] スコット・コブリッシュ他[画]
マーベル・ナウ!シリーズのデッドプール最新刊も増刷決定です。第1巻からのSHIELD捜査官ゴーマンとの因縁の対決に終止符を打ち、次巻よりまた新たな展開が始まります。ぜひ第1巻から読んでみてください!

読者の皆様のおかげで、いくつかの作品を重版することができました。まさにいま話題の“重版出来!”ですね。漫画原作のドラマ『重版出来!』(TBS系)がこの4月から放送されてから、この言葉を「じゅうはんでき」ではなく、「じゅうはんしゅったい」とちゃんと読む人が増えるんでしょうね。私は慣習で「でき」ってよく言っていますけど……。さて、今回の重版は、ドラマのように「大増刷!」というわけではなく、補充に近い重版のものもありますので、ご興味のある作品があれば、この機会にお早めにお買い求めください。今後とも小社刊行物をご愛読いただければ幸いです。


ここまで普通にブログを書いてきましたが、皆様にお伝えするのを忘れていたことがありました。筆者である私は、先月末のトークイベントと先週の担当記事を無事に終えて勇退された山口侘助に代わり、今後「アメコミ魂」の執筆を担当します乙間(オトマ)と申します。また、本ブログの執筆は、私以外にも編集部員が担当することもあるようですが、何はともあれ、今後ともよろしくお願い申し上げます。

次週は、愛読者はがきを返信していただいた読者様のご意見を紹介します。

ご期待ください!

では、また来週火曜日の正午に。

(文責:乙間萌生)


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