2018年5月29日火曜日

『デッドプール2』映画公開!最新コミックもみんなで見てね♥


★☆☆☆☆
Oh My God! このコミックはかなり酷いよ。なんたって、1章まるまるスペイン語で書かれてるんだぜ!(スペイン語かどうかすら分かんないけどね…)マジでどうなってんだ!まぁ、第4の壁を壊したり、全体的には面白かったけどね。

★★☆☆☆
デッドプールは最高だけどこのコミックは最低だ。なぜってスペイン語で書かれてるんだ!俺はコミックを読むときに座って翻訳しながら読みたくなんてないんだよ。もし英語圏でコミックを売るなら英語のコミックを作るべきだ。登場人物がスペイン語を話すって設定なら、昔スタン・リーがやったみたいにアポストロフィーを使えばいいだけだろ!

~米国版Amazonレビューから抜粋

……「アメコミ魂」をご覧の皆さま、こんにちは!
いきなりAmazonレビューから入りましたが、今日ご紹介する『デッドプール:エンド・オブ・エラー』は、本国アメリカで出版された当初ファンの間で物議を醸した一冊です。

何が物議を醸したかというと、レビューにあるとおり、1章まるまるスペイン語で書かれていたからです。「読めねーよ!」ってわけです。

でもご安心ください。ShoPro Books邦訳版は、全ページ日本語で書かれてます!

( ̄^ ̄)ドヤッ!

ジェリー・ダガン他[作]
スコット・コブリッシュ他[画]
定価:本体2,100円+税
言語:日本語
●好評発売中●


それよりっ!

本日デッドプールを紹介するなら、まず触れるべきはAmazonレビューじゃなくて、6月1日公開映画『デッドプール2』ですね。


映画『デッドプール2』


いよいよ今週金曜日6月1日に、映画『デッドプール2』が全国ロードショーとなります。
2016年に公開された前作は、全米で20世紀フォックス史上最高のオープニング成績を達成し、日本でも興収20億円という特大ヒットとなり、デップー旋風が世界中に吹き荒れました。

あれから早2年。ついに続編が見れるんです!
といいつつ実は私、一足先に5月21日に完成披露試写会で見てきました。



いやー、面白い!めっちゃ面白かった!

よく映画の続編は1作目より興収が下がると言われますが、デップー2は明らかにパワーアップしてます。これは1作目以上のヒットが期待できるんじゃないでしょうか。

(*以下、ポスターやトレーラーで公開されている情報を除き、ネタバレなしにトークを進めます。)

『デッドプール2』のテーマは、本映画キャッチコピーが「もう、ぼっちじゃない♥」とあるように、「ファミリー」「仲間」です。

"1"では、デッドプールは自らの目的のためだけに戦っていて、コロッサスにX-MENに勧誘されても二つ返事で断っていました。

しかし"2"でデッドプールは自らリクルートした最強チーム「Xフォース」を結成します。この「Xフォース」メンバー中心に、魅力的なキャラクターが映画に多数登場します!

前作で人気を博したネガソニック・ティーンエイジ・ウォーヘッドやコロッサス、おとぼけタクシー運転手ドーピンダーのほか、"ラッキーガール"ドミノ、日本人俳優の忽那汐里演じるユキオ、ただのおっさんピーターなど、デッドプールは多くの仲間(チーム)とともに活躍します。

前作ではデッドプール単体で十分世界中のファンを魅了しましたが、チームになってその魅力は何倍にもパワーアップしてます。

チームの魅力は、完璧でないメンバー同士が補完し合って一つの目的に向かうときに生まれるパワーと、それを見た人に与える感動だと思います。
仮にメンバーが5人だとしたら、力を合わせて5人分以上の力を発揮できるのがチームの素晴らしい点ですよね。


最新コミックス・シリーズ「ワールド・グレイテスト」


実は今日ご紹介するデッドプール最新コミックス・シリーズ「ワールド・グレイテスト」でも、一つの大きなテーマが、映画同様「仲間」となってます。

前シリーズ「マーベル・ナウ」では、基本的にデッドプールというキャラクター単体に焦点が当たっていたように思います。
彼のバックボーンや人間性を掘り起こすことでキャラクターに深みを持たせ、さらに彼の秘められた家族や過去などにスポットを当て、シリーズ全体通してデッドプール個人の魅力を次々と発見して見せることでファンを惹きつけていたように思います。

しかし、今や世界一のヒーローとなったデッドプールは、一匹狼のアンチヒーローというステレオタイプに収まらなくなっており、新シリーズ「ワールド・グレイテスト」では、「マークス・フォー・マネー」という彼自身のヒーローチームを持つこととなりました。


マークス・フォー・マネー


ここでマークス・フォー・マネーを簡単にご紹介します。

作家のジェリー・ダガンによって2015年に生み出されたマークス・フォー・マネーは、マーベル「シークレット・ウォーズ」イベントの8か月後、「オールニュー・オールディファレント」にて、デッドプールが結成した新しいチーム「ヒーローズ・フォー・ハイヤー」として登場しました。
しかし、同名ヒーローチームの商標を侵害しているとして、マット・マードック(デアデビル)とルーク・ケイジによって法的手段に訴えられ、デッドプールはチーム名を「マークス・フォー・マネー」に改名しました。
(意味はほぼ一緒ですね)

メンバーは以下のとおりです。

◇マサクレ

本名不詳。もともとはメキシコの神父だったが、デッドプールに感化されて、マサクレ(スペイン語で"虐殺"の意味)という名の私刑人として悪と戦うようになった。初登場は本書掲載の『デッドプール』#3.1(2016年2月)。
※この話が、冒頭のAmazonレビューで散々に叩かれていた"全編スペイン語"話です。

◇ソロ

本名ジェームズ・ボーン。テロと戦う一匹狼の傭兵。体内に埋め込んだ装置により瞬間移動ができる(制限あり)。初登場は『ウェブ・オブ・スパイダーマン』#19(1986年10月)。

◇スティングレイ

本名ウォルター・ニューウェル。特殊な潜水スーツを着用した海洋学者。初登場は『テイルズ・トゥ・アストニッシュ』#95(1967年9月)。

◇テラー

本名不詳(おそらくシュレック)。ゾンビ系の不死身の怪人。自分の体の一部(たとえば臓器)を他者のそれと交換することで、相手の能力や記憶を手に入れることができる。初登場は『セント・ジョージ』#2(1988年8月)。

◇フールキラー

本名グレゴリー・サリンジャー。愚かな犯罪者を殺すことをライフワークとするサイコ系ビジランテ。初登場は『オメガ・ジ・アンノウン』#9(1977年7月)。

◇スラップスティック

本名スティーブン・ハーモン。ギャグアニメのキャラのような異色ヒーロー。初登場は『スラップスティック』#1(1992年11月)。

……「ワールド・グレイテスト」シリーズ第1巻『デッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス』では、既にチームが組まれた後で、メンバーがどういったキャラなのか特に説明がないままでした。

しかし、本作『エンド・オブ・エラー』(※ちなみに、時代の終わり"The End of an Era"にひっかけた造語。その意味は不明)では、メンバー一人一人のオリジンを紹介し、丹念にそのキャラクターを深掘りしてます。と同時に「マークス・フォー・マネー」の成り立ちも明らかになってます。


『デッドプール:エンド・オブ・エラー』の紹介【ネタバレあり】


マークス・フォー・マネー結成の動機

デッドプールが自らの傭兵チームを結成したわけは、実はソロにあります。
本書『ソロの単独行動』にて、お金に困っていたソロは、世界一有名なデッドプールのふりをして傭兵の仕事にありつきます。しかし図らずもその時の英雄的行動が、さらにデッドプールの名声を高めることとなりました。
そして、デッドプールはそこからヒントを得て、仕事にあぶれた傭兵を集め、彼のコスチュームを着せたフランチャイズ傭兵ビジネスを思いつき、最初の従業員としてソロを雇うこととなりました。
デップーは商才まであるんだね!

スティングレイの裏の顔

前巻『デッドプール:ミリオネア・ウィズ・ア・マウス』でスティングレイは何やらキャプテン・アメリカと怪しい密談をしていました。
本書『水面下の活動』にて、スティンググレイの裏の顔(というか真の顔)と経歴、そして彼がマークス・フォー・マネーに入った動機がそれとなく明らかにされます。

デッドプールに感化されたマサクレ

神父だったマサクレがなぜ傭兵になったのか?
マサクレが神父を務めるメキシコの教会に、ある男が告解(匿名で罪を懺悔すること)にやってきます。
その男が、一人でテロ組織アルティメイタムを虐殺(マサクレ)した話をした後、マサクレは突如何かに気付いて、神父を辞めて傭兵稼業に手を染めることになりました。
(※本書同録の別エピソードで、メキシコに巣食うマフィア一党をマサクレ単独で皆殺しにした初めてのビジランテ活動が語られています。)

告解室に現れた人物はそう、デッドプールですが、彼の懺悔を聞いてマサクレは何を思ったのでしょうか。
折しも、デッドプールと告解室にいるとき、まさにその教会の目の前で、ある悪者がアメリカ人旅行者を襲っていました。つまり、神に祈っているだけでは正義は実現しないと気付いたのでしょう。
悪者を斃したマサクレは最後、その悪者の得物である巨大な出刃包丁を手に去っていくシーンが大変印象的です。

このエピソードは本書の中で個人的に一番好きな話でした。

脚本もさることながら、画の雰囲気が気に入りました。
全頁全体的にオレンジ色っぽい色彩で覆われていて、メキシコの湿気と高温の息苦しさが紙面から伝わってくる感じがして、漫画というよりショートムービーを見た印象でした。(メキシコに行ったことはありませんが……)
ふと思いましたが、色遣いが「わたせせいぞう」っぽかったです。

テラー、スラップスティック、フールキラーの話は端折ります。

……どれも面白かったんですが、先に紹介した3つの方が個人的に面白かったので。

タスクマスター、アイアンフィストも出てくるよ。

……特にタスクマスターは、「スラップスティック」の短編中にがっつり出てきます。フォトグラフィック・リフレクシズ(写真的反射能力)も出てきます。

タスクマスター:「誰かの動きを一度見ただけで再現できるのさ。そして… 愛した女も忘れない」

……えっ、そうでしたっけ?? 皆様、小社刊『タスクマスター:失われた過去』をぜひ見てください!


デッドプール誌本編、2099年未来のデップー

……他にも、これが本来的にデッドプール誌メインのエピソードになりますが、前号、いやもっと前の「マーベル・ナウ」シリーズからのデッドプール誌と、次号『デッドプール:セイバートゥース(仮)』をつなげる、重要な伏線ありまくり(デップーの記憶障害だったり、「奴(セイバートゥース)がガソリンを用意した」というメモだったり……とかとか)の短編や、2099年のデップーのお話も収録されています。

玉手箱をひっくり返したようなバラエティ豊かな本書、書店で見かけたらぜひ手に取っていただけたら嬉しいです!

以上、今週はこの辺りで!また来週お会いしょう。

(文責:小出)


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