2015年5月25日月曜日

米DC映像展開まとめと『ノーマンズ・ランド2』!

みなさん、こんにちは!

伝説の名作2『バットマン:ノーマンズ・ランド2がいよいよ日本版発売!
『バットマン:ノーマンズ・ランド2』
グレッグ・ルッカ他[作]
マイク・デオダート・ジュニア他[画]
定価:本体4,000円+税
●5月27日発売●
ということで、今回はアメリカにおけるDCコミックスの他メディア展開の動向をまとめてみました。

■映画■ 
『バットマンvスーパーマン:ドーン・オブ・ジャスティス』20163米公開予定。撮影はほぼ終わって、1ヶ月ほど前についに予告編も公開。

『スーサイド・スクワッド』20168米公開予定。ウィル・スミス(デスストローク)ジャレッド・レト(ジョーカー)マーゴット・ロビー(ハーレイ・クイン)福原かれん(カタナ)などが出演。監督は『フューリー』のデヴィッド・エアー。ただいま撮影中で、主要キャストの集合写真や、ジョーカーの全身タトゥー姿が公開されたりと、期待が高まっています。

LEGOバットマン・ムービー』20172米公開予定。2013年にもLEGOバットマン:ザ・ムービー〈ヒーロー大集合〉』がオリジナルビデオとして発売されていますが、こちらは去年公開された映画LEGOムービー』のスピンオフ。

・その他:劇映画ではありませんが、白血病を患った少年がバットマンになる、感動のドキュメンタリー映画『バットキッズ・ビギンズ』6米公開予定となっています。

■テレビ■
CW
『フラッシュ』→第1シーズンが先週終了。第2シーズンではマルチバースが描かれる予定と、主演のグラント・ガスティンがコメント。

ARROW/アロー』→第3シーズンが今月終了。第4シーズンは今秋スタート予定。

DCズ・レジェンズ・オブ・トゥモロー』→『アロー』と『フラッシュ』がさらにスピンオフ! アトム、ファイヤーストーム、ホークガール、リップ・ハンターなどが登場するトレーラーもすでに公開。来年スタート予定。

『アイゾンビ』→第2シーズン制作決定。

FOX
『ゴッサム』→第1シーズンが今月終了。第2シーズンではクレイフェイスやマッドハッターが登場予定とのこと。

『ルシファー』『サンドマン』のスピンオフ作品が、ジェリー・ブラッカイマーレン・ワイズマン(映画『アンダーワールド』)製作でテレビシリーズ化。来年スタート予定。トレーラーも公開!

CBS
『スーパーガール』11スタート予定。トレーラーが先々週公開されました。 

AMC
『プリーチャー』→伝説のコミックがセス・ローゲンエヴァン・ゴールドバーグ(映画『ザ・インタビュー』)サム・キャトリン(『ブレイキング・バッド』)らによってドラマ化! ドミニク・クーパー主演で来年放送に向けて制作中。コミック史に残る驚異のキャラ“アースフェイス”も登場!

●その他:NBC『コンスタンティン』1シーズンで終了してしまいましたが、ティーン・タイタンズのテレビ版『タイタンズ』は、TNTがパイロット版制作に向けて準備中とのこと。

他にも、ゲームではロックステディスタジオのシリーズ第3『バットマン:アーカム・ナイト』の発売が迫り、オリジナルアニメとしても、動物系ヴィランをフィーチャーした『バットマン・アンリミテッド:アニマル・インスティンクト』ブルース・ティムも参加した並行世界もの『ジャスティス・リーグ:ゴッズ・アンド・モンスターズ』など、注目作が続々と……。劇場映画こそ2013年の『マン・オブ・スティール』REDリターンズ』以来ごぶさたですが、2012年にARROW/アロー』が始まって以来、CWのテレビドラマではスピンオフやクロスオーバーで着々と独自のDCユニバースが育っていて、まったくすごい時代が来たものだなあと。日本でも、一つでも多く楽しめるようになってほしいところですね。

それでは、そろそろ『ノーマンズ・ランド2のご紹介を。昨年発売された1に続き、大地震によって法と秩序が失われ、政府にも見捨てられたゴッサムシティを多面的に描いた本シリーズ。前巻ではほぼ孤軍奮闘状態だったバットマンでしたが、2では、ついにゴッサムシティ外にいたバットファミリーに召集をかけます――つまり、ナイトウィングロビン(ティム・ドレイク)キャットウーマンなどおなじみの面々がようやくゴッサムに足を踏み入れるのです。
『バットマン:ノーマンズ・ランド1』
ボブ・ゲイル他:[作]
アレックス・マリーヴ他[画]
定価:本体4,200円+税
●好評発売中!●
そして、血気盛んな少年ヒーローチーム“ヤング・ジャスティス”まで登場!――ちなみにヤング・ジャスティスとは、ロビンスーパーボーイ(コナー・ケント)インパルス(バート・アレン)を中心に当時1999年)結成されていたチームで、さらにちなみに、その頃ナイトウィングフラッシュ(ウォリー・ウェスト)サイボーグスターファイヤーチェンジリングといったティーン・タイタンズの定番メンバーは“タイタンズ”というチームに在籍していました。

こうしてヒーローも出揃い、いよいよ盛り上がってきた『ノーマンズ・ランド』第3巻ではキラークロックベインジョーカー&ハーレイ・クインといった強力なヴィランが物語にからんできます。とはいえ3巻の発売はもう少し先。それまで500ページ超2をじっくりお楽しみください。

ではでは、今回はこんなところで失礼します。
 


(文責:中沢俊介)

2015年5月18日月曜日

話題の本格ファンタジー『マウスガード 1152年 秋』

こんにちは!

今回は、5月27日頃に発売となる新刊コミック『マウスガード 1152年 秋』をご紹介します。

本作『マウスガード』は、2006年2月にリーフレットで刊行が開始され、現在までに『マウスガード 1152年 秋』『マウスガード 1152年 冬』『マウスガード 黒の斧』の3巻の単行本が発売されている人気コミックシリーズです。

2008年には、アイズナー賞のベスト子供向け出版賞ベスト・グラフィック・アルバム(リプリント)賞をW受賞し、話題となりました。

ちなみに、本作は2008年にテーブルトークRPGとしても発売されており、「マウスガード」の名前は、日本でも愛好家の間では以前からよく知られていたようです。(残念ながら、TRPG日本語版の発売の予定はまだないようですが……)
テーブルトークRPG……ゲーム機などのコンピューターを使わずに、紙や鉛筆、サイコロなどの道具を用いて遊ぶロールプレイングゲームのこと。

さて、この話題のコミック、いったいどういうお話なのかというと、描かれるのは、過酷な環境で生きるネズミたちを捕食者(ヘビやフクロウなど)たちから守るため立ち上がった勇敢なるネズミの剣士“マウスガード”の物語……

そう、この物語の主人公は「ネズミ」なのです!
マウスガード 1152年 秋
デイビッド・ピーターセン[著]
定価:本体3,000円+税
●2015年5月27日頃発売予定●
主な登場キャラクターを簡単にご紹介します。

●ケンズィ(カバーイラスト中央:青マント)
年齢31才。忍耐強く穏和な性格のパトロールの隊長。先のイタチ大戦を経た古強者で、ガードマウスとして幾多の冒険や苦難を経験している。親友のサクソンとの信頼は深く、性格は正反対ながら、事を起こす際には常にサクソンと相談する。

●サクソン(カバーイラスト向かって右:赤マント)
年齢28才。剛直で激しい気性の持ち主で、マウスガードの中でも武勇の腕で名高い。パトロールの隊長となるのに十分なキャリアを持つが、親友のケンズィのパトロール隊に残り続けるために昇格の機会を見送っている。

●リアム(カバーイラスト向かって左:緑マント)
年齢19才。2年前のイタチ大戦におけるフェルンデイル防衛戦でその腕前を示した若きガードマウス。しかし、荒っぽい戦い方をするため、サクソンとケンズィのもとで訓練を受けている。

●セディ
年齢26才。フロスティック海岸からやってきた女性巡視兵。

●グウェンドリン
ネズミたちの共同体を守る城塞ロックヘイヴンの指導者で思慮深き女性。

今回発売となるシリーズ第1巻『マウスガード 1152年 秋』では、ケンズィ、サクソン、リアムの腕利きのマウスガードたちが城塞ロックヘイヴンを旅立ち、行方不明になっている穀物売りの捜索に向かうところから始まります。やがて、その穀物売りによって門外不出のはずのロックヘイヴンの地図が
流出していたことを知った3匹は、裏切りの実態を掴むため、バークストーンという街へ向かうのですが……。はたして3匹はロックヘイヴンに迫る危機を回避することができるのか? 裏切り者の正体とは?

上記のキャラクター紹介やあらすじを読んでいただければわかる通り、裏切りや陰謀、さまざまな外敵の脅威に満ちたシリアスなストーリー展開が特徴で、かわいらしい絵柄に反して、決して単純な「子供向け」などではない、大人が読むに耐えうる本格ファンタジー作品となっています。また、中世ヨーロッパを思わせる重厚な世界観や、詳細な地図、マウスたちがどのように生活しているかが垣間見える巻末の資料も見どころのひとつ。

日本初上陸となる話題作『マウスガード 1152年 秋』、発売をどうぞお楽しみに!

公式サイト(英語)では、詳しいキャラクター紹介や地図に加え、
テーマ音楽や壁紙の配布なども行っています。ぜひあわせてご覧ください!


(文責:澤田美里)