2019年12月31日火曜日

2019年を振り返る。2019年刊行DC作品5選をご紹介!



アメコミ魂をご覧の皆様、こんにちは!

今日は31日、大晦日ですね。皆様はどのように過ごされていますか?
2019年の振り返りをされている方も多いのではないでしょうか。

10月の神保町ブックフェスティバルや、11月の東京コミコンなど、今年も読者の皆さまと接する機会が多くありました。いつもアメコミを読んでくださっている方はもちろん、アメコミを読むのが初めてという方にもたくさんお会いできたことが印象的です。このアメコミ魂も、まだ見ぬアメコミ読者の方がアメコミに接するきっかけとなるような記事を今後も更新していきたいと思っております! 皆さま今後ともどうぞよろしくお願いします!

さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回のアメコミ魂では年末らしく、2019年に刊行したDCのアメコミ5選のあらすじをざっくりと振り返ってみたいと思います。皆様もお気に入りの作品がありましたら、ぜひ編集部に教えてくださいね。

▐ 犯罪界の道化王子のラストショー『ジョーカー:ラスト・ラフ』

 ▲『ジョーカー:ラスト・ラフ』書影


今年は映画『ジョーカー』の大ヒットが記憶に新しいですね。
そんなジョーカーの“ラストショー”を描いた、2019年1月発売の『ジョーカー:ラスト・ラフ』。

凶悪犯罪者用の収容所にて、犯罪界の道化王子ジョーカーに病が見つかる。死を免れないと知った彼がとった行動は……犯罪史上最大のパフォーマンス! 

ジョーカーが演出する一世一代のギャグのオチとは?
ぜひ皆さまの目でお確かめください。

▐ 忘れ去られた英雄バットマンを描く『バットマン:イヤー100』

▲『バットマン:イヤー100』書影

バットマンが誕生した1939年から100年後を描いた、2019年4月発売の『バットマン:イヤー100』。

時代は2039年。未来のゴッサムシティで一人の警察官が殺害される事件が発生。
元ゴッサム市警本部長の孫にあたるゴードン警部は、独自の捜査を開始します。

たどりついた犯人は、かつて“闇の騎士”としてゴッサムシティに君臨していた存在。そう、“バットマン”だった!

前述の通り、この作品はバットマン誕生から100年後の未来を描いています。100年後と言われるとかなり未来のことのように思いますが、現実の世界ももう2020年。もうそう遠くない未来ですね(笑)。

バットマン誕生80周年を迎えた2019年の振り返りとして読んでみるのもオススメです。

▐ 子どもたちの戦いが幕を開ける!『スーパーサンズ』シリーズ

▲『スーパーサンズ3』書影

以前アメコミ魂でもご紹介した『スーパーサンズ』シリーズ。スーパーマンの息子ジョナサン・ケントと、バットマンの息子、ダミアン・ウェインが繰り広げる冒険物語です。

全3巻に渡りこのシリーズを刊行しましたが、2019年9月発売の『スーパーサンズ3』をもってひとまず完結。巻数も少ないので、初心者の方にもぜひ読んでいただきたいシリーズです!

ジョナサンとダミアンの学生生活や、彼らのペットによる物語など、かわいらしいエピソードも満載。予備知識もあまりいらないので、さらっと読めちゃうアメコミです。

※『スーパーサンズ3』について紹介した記事はコチラから!

▐ 新生ジャスティス・リーグの物語『ジャスティス・リーグ:新たなる正義』

▲『ジャスティス・リーグ:新たなる正義』書影

2019年10月に発売した『ジャスティス・リーグ:新たなる正義』。
名作『バットマン・メタル』後の世界を描く“新生ジャスティス・リーグ”の物語です。

ジャスティス・リーグは新たな脅威に備えるべく、メンバーを加えて体制を強化し、レックス・ルーサー率いる悪の連合軍「リージョン・オブ・ドゥーム」と激突します。

新ジャスティス・リーグのメンバーは、スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、アクアマン、フラッシュ、サイボーグ、グリーンランタン。そしてホークガールとマーシャン・マンハンター。

対するリージョン・オブ・ドゥームのメンバーは、レックス・ルーサー、シネストロ、ブラックマンタ、チーター、ゴリラ・グロッド、ジョーカー。

壮大なストーリーや迫力のあるアートにグイグイ引き込まれること間違いなし!
続刊で2019年11月発売の『ジャスティス・リーグ:神々の墓所』と合わせてチェックしてみてくださいね。

※『ジャスティス・リーグ:新たなる正義』について紹介した記事はコチラから!

▐ バットマンとキャットウーマンは結ばれるのか?『バットマン:ウエディング』


▲『バットマン:ウエディング』書影

最後は元CIAに在籍していたという異色経歴の持ち主、トム・キングがライターを務めるバットマンシリーズ最新作『バットマン:ウエディング』。2019年12月発売です。

キャットウーマンとバットマンの結婚への旅路を描くシリーズの最新作。今作ではバットマンの宿敵、ジョーカーが二人の前に立ちはだかります。

二人はジョーカーの妨害を跳ね除け、ついに結ばれるのでしょうか?
ぜひ結末を見届けてください!

▐ 2020年もShoProをどうぞよろしくお願いします!

さて、来たる2020年1月にも2冊の新刊発売を控えております!
先日表紙をTwitterで公開いたしましたが、いかがでしょうか? どちらも本国アメリカでとても話題を呼んだ作品。最後に簡単ですが内容をご紹介したいと思います。

▲『ヒーローズ・イン・クライシス』書影

まずひとつは『ヒーローズ・イン・クライシス』

多くの戦いで傷ついたヒーローたちの心を癒やすためにスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンが設立した療養施設“サンクチュアリ”で殺人事件が発生。容疑者はその場にいたハーレイ・クインとブースター・ゴールド……。はたして犯人は誰なのでしょうか?

▲『バットマン・フー・ラフズ』書影

もうひとつは別の世界から訪れた、倫理観や信念を失った最凶のダークナイト“笑うバットマン”の物語『バットマン・フー・ラフズ』

笑うバットマンは『バットマン:メタル』シリーズにも登場し、その設定やインパクトのある見た目から、すでに人気の高いキャラクターです。

この2冊の最新情報は随時Twitterにて更新する予定です!
ぜひチェックしてみてくださいね!

さて、来年も楽しいアメコミを皆さまにお届けできるよう、編集部一同頑張っていきたいと思います。これからもどうぞよろしくお願いします!


(文責:松本)
TM & © 2019 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com

2019年12月24日火曜日

クリスマス・イブにぴったり!『バットマン:ノエル』



『アメコミ魂』をご覧の皆さま、こんにちは!

早いもので12月ももう終盤。そして本日はクリスマス・イブですね。残念ながら弊社が居を構える東京ではホワイトクリスマスとはなりませんでしたが、イルミネーションが街を彩っているのが見受けられます。

さて、今回は先週の予告通り、クリスマス・イブの今日にぴったりのアメコミ『バットマン:ノエル[新装版]をご紹介いたします!


▲バットマン:ノエル書影


『バットマン・ノエル』は『ジョーカー』でアートを手掛けたリー・ベルメホが、作・画をともに務めた名作です。この作品は19世紀のイギリスの小説家であるチャールズ・ディケンズが、1843年に発表した作品『クリスマス・キャロル』を下敷きにした物語となっております。『クリスマス・キャロル』は有名な作品ですので、皆さんもご存知かもしれませんが、簡単にストーリーをご紹介いたします。

▐ 『クリスマス・キャロル』の物語


『クリスマス・キャロル』の舞台はロンドンの下町。そこで事務所を携えるスクルージという強欲で冷酷非道な老人は、ボブ・クラチットという秘書を薄給でこき使っています。
そんなスクルージの前に、クリスマスの前日、過去に事務所を共同経営していた仲であるマーレイという男の亡霊が現れます。マーレイはスクルージがこれまでの生き方を改めなければ悲惨な運命をたどること、そして3人の精霊がスクルージの生き方を改めるためにこれから現れることを告げて、彼の目の前から消えてしまいます。

その後、スクルージの目には予告通り3人の精霊が現れます。最初に現れた精霊は過去を見せる精霊で、スクルージが強欲な守銭奴になる前の純粋な姿を見せてきます。
2人目の精霊は現在を見せる者で、秘書であるクラッチト家の貧しいながらも幸せな生活と、その一方で一家の末っ子ティムが病のために長く生きられないことを示します。
そして最後に現れた精霊は、今の生活を続けると孤独で悲惨な死がスクルージに訪れるという未来を見せます。この体験を受けて、スクルージが今までの自分を悔い改め、改心する……というのが『クリスマス・キャロル』の大まかなストーリーです。


今回ご紹介する『バットマン:ノエル』は、この冷酷な老人スクルージをバットマンに置き換えたお話になります。

とはいえこの作品のバットマンはヴィランなどではなく、読者にとってはお馴染みのゴッサムシティの守護者として活動しています。しかし、彼はロビン(ティム・ドレイク)を失った過去から、悪を排除するためには手段を選ばない冷酷な人間に成り果てていました。

▐ バットマンという"スクルージ"


バットマンは、貧しさからジョーカーの使い走りをしているボブという男を囮にすることで、ジョーカーを捕らえようと企みます。その際に冷徹なバットマンは、ボブの息子であるティムやボブ自身に降りかかるだろう危険などは一切目もくれません。なんでも持っている富豪のバットマンからすれば、ボブの貧しさや貧しさから犯罪に手を貸すことになってしまう境遇は理解できない様子。ボブのことを「雑魚」と言い捨てる様子は、とても人々を救うヒーローとは思えない姿であり、さすがのアルフレッドも彼のことをたしなめます。



そして、この冷徹な計画をバットケイブで見守っている最中、バットマンの目の前に亡くなったはずのロビンの亡霊が現れるという奇妙な現象が起こります。ロビンはバットマンに生き方を改めることと、今の怒りや悪意、復讐に囚われて生きる人生を続けるのであれば、必ず報いを受けることになるという警告を彼に伝えて消えてしまいます。





この体験を皮切りに、クリスマス・イブの夜、バットマンは宿敵を追い求める最中で奇妙な出来事に巻き込まれていきます。その中でバットマンは一体何を得ることになるのでしょうか。闇の騎士の『クリスマス・キャロル』をぜひお手に取ってご覧頂ければと思います。

▐ バットマンを変える3人の精霊たち


この作品における3人の精霊役は、作品の背表紙にも特徴的に描かれている、キャットウーマン、スーパーマン、ジョーカーの3人。この精霊役にバットマンと最も関係が深いともいえる3人が配置されているのは注目のポイントです。

▲バットマン:ノエル裏表紙(一部切り取り)

バットマンに関係の深い彼らが見せる過去、現在、未来は一体どのようなものなのでしょうか。そしてそれを受けてバットマンは何を感じ、何を想うのでしょうか。リー・ベルメホが描く『バットマン』版の『クリスマス・キャロル』のストーリーは必見です。

またやはりベルメホといえばそのアート。彼の描くキャラクターたちと雪景色のゴッサムシティの様相は思わず見入ってしまうほどの美しさです。ベルメホが『ジョーカー』で描いたダークで陰鬱なゴッサムシティとは、また違った美しさが感じられるのではないでしょうか。

▲ゴッサムシティの雪景色

また、この作品は読み切り作品ともなっていますので、最近DCコミックスに触れ始めたというファンの方でも安心して読むことができます。

バットマン史上、最も心温まる物語。ぜひこの機会にお手に取ってみてくださいね。


それでは、今日はこの辺で失礼いたします。

来週の「アメコミ魂」は年内最後になります!
更新は12月31日(火)19時~20時頃を予定しております。引き続きよろしくお願いいたします!

(文責:比嘉)
TM & © 2019 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆さまのSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com


2019年12月17日火曜日

MARVEL編集部公式!『マーベル・シネマティック・ユニバース ガイドブック』で次なるフェーズに備えよ!



アメコミ魂をご覧の皆さま、こんにちは!

2019年ももうすぐ終わりますね。今年は映画『アクアマン』『シャザム!』『キャプテン・マーベル』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『X-MEN: ダーク・フェニックス』……そして世界中で大ヒットを記録した『ジョーカー』など、アメコミ原作の映画が多数公開された年でもありました。

来たる2020年5月には、MARVELの人気キャラクターブラック・ウィドウを主役にした映画が日米同時公開されますね!
詳しい内容はまだ明かされていませんが、ブラック・ウィドウの過去と秘密が描かれるとか……。どんな作品になるのか、今から楽しみにされている方も多いのではないでしょうか?

さて、本日はそんな映画ファンの方にもオススメしたい1冊! MARVEL編集部公式のMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のガイドブックマーベル・シネマティック・ユニバース ガイドブックをご紹介します。

▐ 『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』以降7作品を徹底紹介

▲『マーベル・シネマティック・ユニバース ガイドブック』書影

2019年6月に発売したこちらのガイドブック。184ページというボリュームの中では、『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』から『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』まで7作品にわたる登場人物や組織、兵器の情報を一挙にご紹介しています。

収録されている作品は、以下の7作品になります。

【収録作品】
・キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー
・アントマン
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
・アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン
・シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ
・ドクター・ストレンジ
・ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

なんとこのガイドブックはアメリカのMARVEL編集部公式のガイドブック! そのため、映画ファンはもちろん、コミックファンも楽しめる要素が盛りだくさん。

来たる次回のフェーズに備えてMCU作品を総復習できちゃいます!

▐ コミックとの比較が楽しい!


MARVEL編集部公式本ならではの見どころは、なんと言ってもコミックにおける設定が掲載されていること。

いつ登場したのか、コミックではどんな設定なのか、どんな格好をしているのか……。ほぼすべての項目において、これらが紹介されています。



MARVEL作品ではおなじみのアントマンですが、コミックではどのように描かれているかご存知ですか?(アメコミ魂をご覧いただいている方はご存知かもしれませんね!)

映画の設定とコミックの設定を比較して読むことができるので、映画ファンの方も新たな発見があるはず! まさにコミックファンの方も、映画ファンの方も楽しめるガイドブックとなっています。


また、登場人物だけでなく、施設や兵器などのアイテムの比較も掲載。
これらを詳しく知ることで、よりMCUの世界に入り込めるかもしれませんね。

▲『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のイメージイラスト

そしてコミックファンの方は必見! それぞれの作品の章には原作コミックのイラストも収録。映画の世界観をイラストで楽しむことができます。

▐ ファンならニヤリとする?小ネタも満載


紹介している情報のほか、劇中に出てきた、いわゆる“小ネタ”も細かくカバーしており、ファンなら思わずニヤリと笑ってしまう情報があるかもしれません。
中には、この本で初めて明かされる情報もあるそうですよ。


例えば、“ドクター・ストレンジ”に登場するウォンの項目には「彼は西洋の最新ヒット曲を愛聴している。」との一文が(クリックもしくはタップで拡大できます)。音楽を聴きながら仕事をすることもある、ウォンらしい小ネタです。

ちなみに個人的に好きな小ネタは、アントマン(スコット・ラング)の「彼は前科を隠して働こうとしたものの、すぐにサーティワンアイスクリーム社の調査力を思い知った。」です(笑)。
みなさんもぜひ、好きな作品の項目を読み込んでみてください!

▐ 年末年始の長期休みにはMCU作品を振り返ろう!


通常ご紹介しているアメコミと違い、かなりの文字数を誇るボリュームですが、その分読み物としても十分楽しめる『マーベル・シネマティック・ユニバース ガイドブック』。年末年始の長いお休み、このガイドブックを片手に、MCU作品を見返してみてはいかがでしょうか?

それでは本日はこのあたりで失礼します。
来週はクリスマスにぴったりな「あの作品」をご紹介するかも……?
次回の更新もお楽しみに!

(文責:松本)
© 2019 MARVEL 


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com

2019年12月10日火曜日

『バットマン:ウエディング』と『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』をご紹介!



『アメコミ魂』をご覧の皆さま、こんにちは!

本日のアメコミ魂は、来週発売の『バットマン:ウエディング』と、今年10月に刊行した『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』のご紹介です!

『バットマン:ウエディング』ですが、先日見本誌が届きました。

▲『バットマン:ウエディング』見本誌

今作は"結婚式”という特別感を出すために、帯に金色を足してみました。裏表紙ではストーリー後半で描かれる、キャットウーマンとジョーカーの戦いを使用しました。ジョーカーがちゃんと正装をしているのが、個人的にとても好きなポイントです(笑)

発売日は12月19日(木)となっております。長きに渡ったバットマンとキャットウーマンの結婚への旅路。その結末はコミックスでお確かめください!

さて、『バットマン:ウエディング』のストーリーは、前回のアメコミ魂でも少しご説明いたしました。今回は、前回触れなかった部分のご紹介をさせていただきます!

▐ バットマンの結婚をDCアーティストたちがお祝い!


今回の『バットマン:ウエディング』では、メインアーティストをトム・キング『バットマン』ではお馴染みとなったミケル・ハニンや、『バットマン・メタル:ライジング』などでアートを担当したトニー・S・ダニエルらが務めています。しかし、収録作の『BATMAN #50』では、ミケル・ハニンが本編の作画を手掛けながら、同時にバットマンにゆかりのあるDCアーティストたちが入れ替わりにアートを担当しているページが収録されています。

参加者には、『ジョーカー』『バットマン:ノエル』を担当したリー・ベルメホや、NEW52!バットマンを担当したグレッグ・カプロなど、豪華な面々が勢ぞろいしています!

▲リー・ベルメホの担当ページ


その数なんと20ページ! 著名なDCアーティストたちが手掛けたバットマンとキャットウーマンの姿は、DCファンには必見です。

そして今回はTwitterでも告知しましたが、バットマンの結婚を報道するゴシップ紙をイメージしたチラシも作成いたしました!

▲表面チラシ
▲裏面ポスター

















裏面は『バットマン:ウエディング』表紙のアートを用いたポスターとなっております。チラシの内容を楽しんでいただいた後は、ポスターとして飾っていただけると嬉しく思います。こちらのチラシは一部書店様にて配布しております。お見かけの際にはぜひお持ちください!

▐ 世界はジョーカー様のモノ!? 『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』


続いては10月に刊行した作品『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』のご紹介です。

▲『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』書影

現在小社が刊行している『バットマン』シリーズや、『ジャスティス・リーグ』シリーズとは異なり、こちらは2000年9月~10月に、スーパーマン誌を4冊跨いで連載されたクロスオーバーイベント作品を収録したものとなっている、少し昔の作品となります。
かねてより、邦訳希望作品として読者の皆さまからお声を頂いていたこの作品。ストーリーは相当すごいものとなっています。

▐ 我らがジョーカー、宇宙の皇帝になる


物語の舞台はなんと、ジョーカーが宇宙の皇帝として君臨してしまったゴッサムシティ。ひょんなことから空間や時間を自由に書き換えられる改変能力を手に入れてしまったジョーカーは、世界を残酷非道なものへと作り変えてしまったのです。

ここではスーパーマンは世界一危険な犯罪者。アーカム・アサイラムからの脱走を日々試みますが、世界一の英雄とされるビザロに捕まってしまう日々を送っています。

読者の皆さまからすると違和感のある世界ですが、実はジョーカー以外のキャラクターはみんな元の世界の記憶を持っていません。つまり、ジョーカーの作り出した世界に対して誰も疑問を持つことがないのです。そんな中、唯一スーパーマンだけが世界に対して疑問を抱き、脱獄を繰り返すなど、世界に逆らう行動を起こし続けます。

▲スーパーマンvs.ビザロ!


この改変された世界で、スーパーマンは記憶を取り戻し、ジョーカーを倒して世界を元に戻せるのか!? スーパーマンというヒーローの芯の強さと、ジョーカーの世界をたっぷり堪能できるおすすめの一冊です。


▐ 残酷でもユーモラスな改変世界


ジョーカーが作り出したこの世界は、基本的になんでもありのトンデモ世界。嵐が起きれば空からパイが降り注ぎ、牛は空を飛び、跡形もなく倒壊したハンバーガーショップが次のページでは元通り。さらにはあのジャスティス・リーグの面々も、ヴィランに改変されてしまっています。

▲左からアクアマン、ワンダーウーマン、フラッシュ


アクアマンは水に入れない魚人に、ワンダーウーマンは悪のメイド、フラッシュはファストフードを盗み続ける世界最速のふとっちょと、本来とは正反対といえるヴィランに大変身。

こんなジョーカー風のユーモアが溢れ出る一方、ためらいなく大量虐殺を行う残忍さもまた、作品内のあちこちで垣間見えます。しかし、その描写もどこかコミカルに描かれており、そこにジョーカーの持つ凶気が感じられます。改めて、ジョーカーというキャラクターをより深く知ることのできる作品です。読み切り作品となっていますので、気になる方はぜひお手に取ってみてください。



それでは、今日はこの辺で失礼いたします。

来週の「アメコミ魂」の更新は12月17日(火)19時~20時頃を予定しております。引き続きよろしくお願いいたします!

(文責:比嘉)
TM & © 2019 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com

2019年12月3日火曜日

次世代ヒーローの物語、ここに完結!ジョン&ダミアンの物語『スーパーサンズ3』



アメコミ魂をご覧の皆様、こんにちは!

本日のアメコミ魂は、次世代ヒーローの活躍が楽しめる! 本国でも日本でも大人気のシリーズをご紹介します。

▲『スーパーサンズ3』書影

DCユニバースのヒーロー、スーパーマンとバットマン。その彼らの子ども(ジョナサン・ケント&ダミアン・ウェイン)が活躍する『スーパーサンズ』シリーズ(全3巻)。

シリーズについては以前当ブログでもご紹介いたしましたが(記事はコチラからどうぞ)かわいらしく親しみのあるキャラクターと、複雑な知識がなくても分かりやすく読める単純明快なストーリーが特徴的で、日本でもじわじわとファンを増やしているシリーズになります。

演出も日本の漫画に近い印象で読みやすく、アメコミ初心者の方にもオススメしたい作品のひとつ! 本国のアメリカでも世代問わず人気だそうです。

今回は、そんな『スーパーサンズ』の最新刊にしてシリーズ最終巻! 9月に発売した『スーパーサンズ3』をご紹介します!

▐ ダミアンの明かされる過去……。世界最凶の母親タリア・アル・グール襲来!



前作『スーパーサンズ2』でメトロポリスに引っ越してきたスーパーマン一家。ジョナサン(ジョン)はダミアンと同じ学校に通うことに!
転校を渋っていたジョンもすっかりクラスメイトと仲良くなり(ダミアンは相変わらず一匹狼のまま……)学校生活を満喫していました。



そんな中、暗殺者集団リーグ・オブ・アサシンズのリーダー、ラーズ・アル・グールの娘であり、ダミアンの実母でもあるタリア・アル・グールが突然現れます。



タリアはダミアンを闇の世界に戻すべく、ダミアンの前に現れ、彼にこう告げます。


「あなたは不滅なるラーズ・アル・グールの孫

死が血管を流れてる

つまり心臓(ハート)を満たすのも死」


自分を影の世界に引き戻そうとする母親と対峙するダミアン。そして、ダミアンの辛く冷たい過去を知らされるジョン。

最初はいやいやながらもチームアップをしていた二人ですが、数々の冒険を経てようやく信頼関係が芽生え、チームらしくなってきたところ。そんな二人の絆はどうなってしまうのでしょうか……?

ダミアンは母親を選ぶのか、それともジョンとともにヒーローとしての道を歩むのか。気になる結末はぜひコミックで確かめてください!

▐ ジャスティス・リーグを巻き込む事件に!最後の敵が襲いかかる!



最終話では、シリーズ一作目『スーパーサンズ』にも登場した敵キッド・アマゾが登場。ジャスティス・リーグをも巻き込み、最後の戦いが始まります。

一作目ではまだどこか頼りなく、子どもらしさが抜けきらなかった二人ですが、数々の冒険を経て成長し、敵に立ち向かう姿は“スーパーマンの息子”と“バットマンの息子”ではなく、立派なヒーローそのもの。二人の頼もしい姿に、紛れもない「ヒーローの成長物語」を見ることができます。

個人的な注目ポイントは、ジャスティス・リーグのメンバー、サイボーグの働き。ダミアンと協力してジャスティス・リーグを助け出すちょっとかわいそうな影の立役者(?)サイボーグにも注目してみてください!

▐ ジョン&ダミアンのペットが大活躍!『スーパーペッツ』



ジョン&ダミアンの活躍はもちろんですが、彼らのペットが活躍する『スーパーペッツ』も見逃せません!

クリプト(ジョンの飼い犬)とタイタス(ダミアンの飼い犬)の二匹は、最近多発しているペット失踪事件を解決するべく、スーパーヒーローとゆかりがある動物からなる正義のチーム、スーパーペッツの力を借りて捜査に乗り出します。



スーパーサンズに負けず劣らず、かわいい動物たちの活躍にも注目です!

また、今回はペットたちが主役なこともあり、セリフはほとんど「ワン」「ワオーン」「ニャア」といった動物の鳴き声。表情や仕草から、どんな会話をしているのかを想像しながら読むのもまた楽しいかもしれません(笑)。


▐ 本国ではまだまだ続く、スーパーサンズの物語

前述の通り、今回の『スーパーサンズ3』でひとまず彼らの冒険は終わり……ですが、本国ではまだまだジョンとダミアンの物語(『スーパーサンズ/ダイナマット・スペシャル』『アドベンチャーズ・オブ・スーパーサンズ』の2シリーズが発売中)は続いています。

邦訳に関して現時点では未定ですが、いつかまた楽しそうに冒険をする彼らに出会えるかもしれませんね!

それではこのあたりで失礼します。来週の更新も楽しみにお待ち下さい!

(文責:松本)
TM & © 2019 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com