2020年6月23日火曜日

これは、彼女がまだ“ワンダーウーマン”と呼ばれる前の物語。『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』


アメコミ魂をご覧のみなさま、こんにちは。

先週の6月18日、DCの日本オリジナルレーベル「GN COLLECTION」第一弾、
『ハーレイ・クイン:ガールズ・レボリューション』を発売しました!

作品については何度もご紹介しているので割愛いたしますが……。
今後もワンダーウーマン、レイブン、そしてスーパーマンとバットマンという、おなじみのヒーローたちの物語を展開していきます。お楽しみに!

さて、本日のアメコミ魂では、そんなGN COLLECTIONの第二弾
『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』(原題:Wonder Woman: Warbringer)についてご紹介します。

▐ 『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』あらすじ


これは、彼女が最強のヒーロー
“ワンダーウーマン”と呼ばれる前の物語である。

セミッシラに住むアマゾン族の王女、ダイアナは、優秀な戦士である姉たちに自分の価値を証明したいと思っていた。
しかしその機会が訪れたにもかかわらず、禁忌を侵しても人間の少女、アリア・ケラリスを救おうとする。

アリアはただの少女ではない。
“ウォーブリンガー”(戦禍を呼ぶ者)という
血塗られた過酷な時代をもたらす運命を持っていた。

世界を救うためには、アリアを殺すしかない。
島の巫女にそう告げられたダイアナは、彼女を連れ、外界へ旅に出る。

アリアを守るため、そして戦乱へと至る道を阻むため。


▐ みどころ①少女ダイアナの活躍


『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』は、正史とは違う世界の物語。
彼女がまだ“ワンダーウーマン”と呼ばれる前……王女ダイアナとして暮らしていたときの出来事を描いています。


まだ少女のダイアナ。彼女はその特殊な生い立ちもあり、島の仲間たち――自分の姉たちに、なんとか自分の価値を認めてもらいたいと、日々訓練に明け暮れています。


そしてある日、ダイアナは島で行われる競技大会に参加することに。

ここで一番になれば、王女である母、そして姉たちに認めてもらえる……。

そう思ったダイアナは、並々ならぬ覚悟を持って、大会に臨みます。



しかし、競技中に外界の海で、炎上している船を発見。

外界の人間と関わることは、アマゾン族の掟に反する……。

頭ではそう分かっていながらも、居ても立っても居られなくなったダイアナは海に飛び込み、生存者を探します。

ダイアナは、沈む船の中から、まだ脈のあるひとりの女の子を助け出します。
これが、今作の鍵を握る少女“アリア”との出会いでした……。

…………

まだまだ見た目はあどけない少女ですが、助けを求める人がいれば、自分のことを顧みずに飛び出してしまう。
このあたりにヒーロー“ワンダーウーマン”の姿を感じますね。

アリアを助け出したダイアナは、彼女の持つ“ウォーブリンガー”の運命を変えるため、
セミッシラを飛び出し、ニューヨークの街へ冒険に出ます。

常人離れした力を持つダイアナも、まだまだ少女。決して完璧なヒーローとはいえませんが、未熟ながらもアマゾン族の誇りを忘れず、敵と戦う姿は必見です!


▐ みどころ②キット・シートンによるおしゃれなアート


今作のアートを手掛けたのは、アメリカ在住のアーティスト、キット・シートン。
さまざまな美術系の学校にて講師を務め、現在はコミックアーティストとして活躍しています。

これまで小社で発売していたアメコミとはひと味違い、ワントーンで描かれたアートが魅力的!
1コマ1コマのイラストがどれも美しく、眺めるだけでも物語の世界に引き込まれます。



今回、カバーも青を基調とした日本オリジナルのデザインにしてみました。ソデにはキット・シートンのイラストをポイントで配置しています。
とても素敵なデザインになっているので、ぜひお手にとって見てください!


▐ みどころ③オリジナルキャラクターも個性的!


ダイアナはもちろん、オリジナルキャラクターも魅力的。
読み切りにするには惜しいくらいの、個性的なキャラクターが登場します!

戦争を引き起こす“ウォーブリンガー”であるアリアは、その血なまぐさい運命とは裏腹に明るくて快活な女の子。
しかし、自分の運命を受け入れ、世界を救う方法をダイアナと探し、立ち向かう強さを持っています。

そしてアリアの過保護な兄ジェイソンやその友達テオ、そしてアリアの親友ニム……。
ダイアナは彼らと一緒に行動を共にしますが、その道中もトラブルがたくさん……?

ティーンネイジャーである4人の冒険にも注目です!

▐ ダイアナ、アリア、そして世界の運命はどうなる?


ダイアナはアリアを守り、世界を救うことができるのか?
結末は、7月23日発売の『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』にて!
ぜひチェックしてみてください!(予約はこちらから!)

また、ここでご紹介した内容は、GN COLLECTION特設サイトにて試し読みもできます!
ぜひチェックしてみてくださいね!

それでは、今回のアメコミ魂はここまでです。
次回の更新もお楽しみに。


(文責:松本)
TM & © 2020 DC. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com

2020年6月17日水曜日

名作ぞろい! クラシック作品はいかが?【DC編】


アメコミ魂をご覧の皆さま、こんにちは。

梅雨入りもしたようで、最近は雨の日も多くなってきましたね。しかし、晴れるととても暑い……梅雨と真夏が同時に攻め込んできた気分ですね。


最近は読者の皆さまに、本国で刊行されたタイトルをあまり間をあけずに翻訳してお届けできるようになってきました。そのこともあり、最近の刊行タイトルは比較的近年に刊行されたものが大部分を占めています。しかし、アメコミは長い歴史を持つもので、昔の作品にも名作がたくさんあるのです。今回はShoPro Booksのアメコミの中から、比較的クラシックなタイトルをご紹介できればと思います。

▐ 言わずと知れた名作DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト』


▲『DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト』書影



最初にご紹介するのは言わずと知れた名作『DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト』になります。こちらに収録されている『バットマン:ダークナイト・リターンズ』は1986年の作品。もう30年以上もたちますが、いまだにアメコミ界の大傑作として名高い作品です。

ゴッサムシティからバットマンが消えて10年55歳のブルース・ウェインは危険なスポーツとアルコールに浸る日々を送っていました。しかし、ゴッサムシティが悪化の一途をたどると、己の魂の呼びかけに突き動かされ、バットマンとして復活を決意します。バットマンの復活は、東西冷戦期の混迷のなかでさまざまな波紋を投げかけることに……。そして彼の復活は、あの道化王子の復活も意味しています。バットマンの存在はゴッサムシティにとって救世主となるのか、それとも混乱を招く脅威となるのでしょうか。

最近刊行した『スーパーマン:イヤーワン』は本書の前日譚にあたるお話。『ダークナイト・リターンズ』では老齢のバットマンとスーパーマンの対決が描かれましたが、こちらでは若かりし二人の対決が描かれます。

▲『スーパーマン:イヤーワン』より

30年もの時がたってもなお広がりを持つ、フランク・ミラーの描く世界にぜひ飛び込んでみてください。


▐ まさにアメコミ界の金字塔『ウォッチメン』


▲『ウォッチメン』書影

続いて紹介するのは、ShoPro Booksのアメコミで最も人気のあるタイトル『ウォッチメン』です。こちらは1986年から87年まで連載された作品です。1986年に刊行されたアメコミには3つの不朽の名作があると言われており、その一つがこの『ウォッチメン』とされています。(残り二つは先ほどご紹介した『バットマン:ダークナイト・リターンズ』で、もう一つはアート・スピーゲルマンの『マウス』とされています)

1985年、核戦争の危機が目前に迫る東西冷戦下のアメリカ。この世界は私たちの世界とほとんど変わりはありません……スーパーヒーローが存在することを除いては。そんな世界で、かつてのヒーローたちが次々と消されていく事件が発生します。これはヒーロー抹殺計画のはじまりなのでしょうか――? スーパーヒーローが実在する、もう一つのアメリカ現代史を背景に、真の正義とは、世界の平和とは、人間が存在する意味とは何かを描いた不朽の名作です。

今年の12月は続編である『ドゥームズデイ・クロック』も刊行します。『DCユニバース:リバース』において、『ウォッチメン』の世界とDCユニバースのつながりが示唆されました。果たしてこの二つの世界がどのように交わり、DCユニバースにどのような影響を与えることになるのでしょうか。『ドゥームズデイ・クロック』に備えて『ウォッチメン』を読んでみてはいかがでしょうか。

▲『DCユニバース:リバース』より


▐ ジョーカー様の世界にようこそ!『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』



▲『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』書影

次にご紹介するのは、『スーパーマン:エンペラー・ジョーカー』になります。この作品は、2000年にスーパーマン系列誌をまたいで掲載されたクロスオーバーイベントをまとめたものです。2000年というと最近のような気もしますが、もう20年も前になるのですね。

あらすじはこちら

――初めに、ジョーカー様が天と地を創造した――

ゴッサムシティでは、今日もいつも通りの日常が繰り返されていた。
世界一危険な犯罪者スーパーマンがアーカム・アサイラムから脱獄。
それを捕まえるため空を駆けるのは、世界一の英雄ビザロ! ……ってちょっと待って!?
この世界は私たちの知る世界と違う。
なんたって創造神がジョーカー様なのだから!
そう、神の力を得たジョーカーが、世界を混沌としたものに改変してしまったのだ。
元の世界の記憶なんて誰も持っていない!
ジョーカーに逆らうことができるのは1人だけ!
スーパーマンは鋼の意志で、世界の皇帝ジョーカーを打ち破ることはできるのか!?


内容が内容だけに、テンションを上げてご紹介したいこの作品。ジョーカー以外は元の世界の記憶を持たず、ロイスはスーパーマンを他人としか認識せず、ジャスティス・リーグの面々もコミカルなヴィランと化したこの世界。スーパーマンはたった一人で、神に等しい力を持つジョーカーに挑まなくてはいけません。


▲ヴィランとなってしまった
アクアマン、ワンダーウーマン、フラッシュ

この作品ではなんといってもジョーカーのとんでもない力が魅力的。ダークサイドすら逆らえないその力は、まさに宇宙の皇帝といっても過言ではありません。また、ジョーカーとバットマンの関係性などにも注目したいところです。



▐ ワンダーウーマンの悲劇が幕を開ける『ワンダーウーマン:ヒケテイア』


▲『ワンダーウーマン:ヒケテイア』書影

『ワンダーウーマン:ヒケテイア』は本国では2002年に刊行された作品です。ワンダーウーマン誌をはじめ、多くの作品を担当する有名ライター、グレッグ・ルッカによるワンダーウーマン初担当作品。ぺージ数は96ページと少ないながらも、紡がれるお話は濃密なものになります。

自らの故郷「セミッシラ」より外界に出てきたワンダーウーマンは、故郷とこの世界の違いに慣れつつありました。そんな彼女の元に、突如ダニエルという女性が助けを求めに現れ、ワンダーウーマンに対し古代ギリシアの儀式「ヒケテイア」の嘆願を行います。この儀式により、ワンダーウーマンはダニエルを守る使命を帯びることになってしまいます。しかし、彼女には殺人の罪が……。


▲ワンダーウーマンへヒケテイアを行うダニエル


人を殺めてしまったダニエルは、ゴッサムシティの守護者であるバットマンに追われています。ワンダーウーマンは儀式によって課せられた使命のため、友人であるバットマンとも争うことになります。この儀式の前には、友人も罪も関係がありません。そして待ち受ける結末とは……? ぜひ本書で見届けてくださいね。


他にも、1980年代の作品である『Vフォー・ヴェンデッタ』、1987年の『バットマン:キリングジョーク』などのアラン・ムーア作品や、1996年の『キングダム・カム』、2001年の『ジョーカー:ラスト・ラフ』など、多くの名作があります。クラシック作品は単体で読んでも楽しめますし、アメコミは過去作品を知っていると、にやりとできる部分もあるかと思います。これからアメコミを読む方にも、既に結構読まれているという方も、ぜひ手に取ってみてくださいね。


それでは、今回のアメコミ魂はここまでです。
次回の更新もお楽しみに。


(文責:比嘉)
TM & © 2020 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com


2020年6月9日火曜日

スーパーマン/コウモリ×カメ/“ティーン”ハーレイ……個性豊かな6月刊行ラインナップをご紹介!



アメコミ魂をご覧のみなさま、こんにちは!

新型コロナウイルス流行に伴う緊急事態宣言が解除され、
徐々にいつもの生活が戻り始めているような……。そんな日々が続いていますね。
しかし、まだまだ油断は禁物。引き続きしっかり感染予防をして過ごしていきたいと思っております。

……とはいえ、映画館や美術館といった施設が再開されるのは嬉しくもありますね!
春先に公開されていた映画作品をチェックできないまま映画館が休業になってしまったので、もう少し落ち着いたら映画鑑賞に行きたいなと思っております。
(映画館によってはスパイダーマンやアベンジャーズなど、アメコミ作品も上映されているようなので、ぜひチェックしてみてください!)

さて、本日は6月刊行作品3タイトルをご紹介します!
これまでの記事でちょこちょことお話しておりましたが、きちんとご紹介するのは初めてですね。
それではいってみましょう!

▐ 【6月1日発売】スーパーマン:イヤーワン

 ▲『スーパーマン:イヤーワン』購入はこちらから


幼くして故郷を追われ、カンザスの牧草地に到達したクリプトン星人のカル=エル。

将来スーパーマンと呼ばれる偉大な英雄へと成長する彼は、
どのような異星の地で幼少期を過ごすことになるのか。
そしてカンザスを離れた先で何を経験し、ヒーローへの道を選択することになったのか。

スーパーマンの誕生についてはこれまでも語られてきましたが、
こちらはアメコミ界の巨匠フランク・ミラーが新たな解釈で紡ぐスーパーマンの誕生譚。
2018年のスーパーマン生誕80周年を記念して刊行された作品になります。

また、今作は「BLACK LABEL」と呼ばれるラインの作品で、フランク・ミラーや、スコット・スナイダー、グレッグ・ルッカなどの著名なライター陣が描く、自由度の高いストーリーが特徴です。

もはやひとつのカルチャーとして、多くの人に愛されるスーパーマンの新しい誕生譚。
原点にかえってスーパーマンの活躍を読み返したい方にもオススメです。

▐ 【6月18日発売】バットマン/ミュータント タートルズ:ベインの逆襲

 ▲『バットマン/ミュータント タートルズ :ベインの逆襲』
購入はこちらから

ニューヨークの街を守るミュータント タートルズのメンバーであるドナテロは、
バットマンの力を借りるために次元を繋ぐ装置を使用した。
しかしそこにフット軍団が攻め込んで来る事故が発生し、
装置の誤作動でタートルズの世界にベインが飛んできてしまう!

事態を把握したバットマンがタートルズの世界に向かうと、
ニューヨークは既にベインによって支配されてしまっていた。

ヴェノムにより強化されたミュータントと、ダークナイトの宿敵ベインに、
コウモリとカメは力を合わせて勝利することが出来るのか!?

2016年に刊行した『バットマン/ミュータント タートルズ』の続編ともいえる作品。
IDW社を代表するキャラクター、ミュータント タートルズとバットマンがチームアップし、強敵ヴィランに立ち向かいます。

『バットマン/ミュータント タートルズ』はゴッサムシティが舞台でしたが、今作はタートルズの本拠地ニューヨークが舞台。なんとバットマンの宿敵でおなじみのベインが現れます。

こうした異色のチームアップが楽しめるのも面白いですよね! ミュータント タートルズファンの方にもぜひ読んでいただきたい一冊です!

単体でも楽しめる作品になっていますので、ひと味違うアメコミが読みたい……という方にもオススメですよ。

▐ 【6月18日発売】ハーレイ・クイン:ガールズ・レボリューション

 ▲『ハーレイ・クイン:ガールズ・レボリューション』購入はこちらから

歯に衣着せず、反抗的で、少々変わった
15歳の少女ハーリーン・クインゼル(ハーレイ・クイン)。

母親の都合でゴッサムシティに滞在することになったハーリーンは、
ゴッサムの大物ドラァグクイーンママに引き取られることに。

しかし、ママのドラァグキャバレーが地域開発のターゲットにされ、
立ち退きを要求されてしまう!

立ち向かうハーリーンの選択肢は2つ。
地域向上キャンペーンを推し進める親友アイビーの仲間になるか。
それとも、ゴッサムの企業を破滅させようと企む少年ジョーカーの仲間になるか……

こちらの作品は正史とは異なり、15歳のハーレイが主人公。

親の都合でゴッサムシティに滞在することとなったハーレイ。ドラァグクイーンの“ママ”やゴッサム高校のクラスメイトアイビーと出会います。
多様性のある大人に囲まれ、自分の大切なもののために成長するハーレイのストーリーです。

ティーンらしい一面も見せつつ、自分の芯を貫く姿はまさにハーレイ・クイン!
ハーレイのハチャメチャな強さが楽しめる作品ですよ。


▲少年のジョーカーも登場。彼の正体はいったい誰なのか……? 


こちらの作品は、近日中に試し読みを公開する予定です。
ぜひチェックしてみてくださいね!

それでは、本日はこのあたりで。
来週もお楽しみに!



(文責:松本)
TM & © 2020 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com

2020年6月2日火曜日

2020年~21年アメコミ刊行ラインナップをご紹介!



アメコミ魂をご覧の皆さま、こんにちは。

6月に入ったからか、最近は雨の日が多くなってきた気がします。また、肌寒かったり急に熱くなったりと、天気も変わりやすく着る洋服にも少し困りますね。


さて、今回は公式HPにて告知させていただいた、今後の刊行ラインナップについてお話しできればと思います!


▐ 7月以降の刊行ラインナップはこちら!


●7月●

▶7月16日頃発売

【DC】

『ジャスティス・リーグ:ホークワールド (仮)』

原題:『Justice League Vol. 3: Hawkworld』


最初にご紹介するのは『ジャスティス・リーグ:ホークワールド(仮)』です。こちらは昨年刊行した『ジャスティス・リーグ:新たなる正義』『ジャスティス・リーグ:神々の墓所』に続くタイトルになります。

『ジャスティス・リーグ:神々の墓所』で起きた「沈む世界」事件のころ、「総和体(トータリティ)」の謎を探るべく、マーシャン・マンハンターグリーンランタン、ホークガールの3人は宇宙へと旅立ち、惑星サナガー・プライム(別名ホークワールド)を訪れていました。そこには宇宙を揺るがす秘密が隠されており……?

さらに物語が激化する「ジャスティス・リーグ」シリーズ。『新たなる正義』から続く「総和体」の謎は、ホークワールドの旅で明らかになるのでしょうか。宇宙規模の壮大な物語がどのように進んでいくのか、お見逃しなく!



▶7月23日頃発売

【DC】

『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』

原題:『Wonder Woman: Warbringer』


お次に紹介するタイトルは、『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』です。こちらは6月刊行『ハーレイ・クイン:ガールズ・レボリューション』と同じく、本国ではヤングアダルト向けに刊行された作品の一つで、グラフィックノベルとして高い評価を得ています。正史とは異なる読み切り作品ですので、アメコミ初心者の方や、映画からワンダーウーマンに興味を持った方にもおすすめの作品です!

アマゾン族の王女ダイアナはある日、海上で爆発を起こした船を発見し、ひとりの少女を救い出します。彼女の名前はアリア。運命的なふたりの出会いは、争いを引き起こす“ウォーブリンガー”をめぐる戦いに発展していきます。アマゾンの仲間に認められたい王女ダイアナと、過保護な兄から逃れたい少女アリア。彼女たちを待ち受ける運命とは?

実力派ライターの描く、新しいワンダーウーマンの物語。今後刊行される「GNコレクション」シリーズと一緒にチェックしてみてくださいね。



●8月●

▶8月20日頃発売

【DC】

『ジャスティス・リーグ:シックスス・ディメンション(仮)』

原題:『Justice League Vol. 4: The Sixth Dimension』


8月の刊行タイトル一つ目は、『新たなる正義』から続く『ジャスティス・リーグ』シリーズの4巻目、『ジャスティス・リーグ:シックスス・ディメンション(仮)』です。シックスス・ディメンション……つまり6次元と、物語のスケールがさらに大きくなったことを感じさせるタイトルです。

ジャスティス・リーグはレックス・ルーサーの企みから多元宇宙を救う鍵を探しに、多元宇宙の制御室とも呼ばれる「第六の次元」へと向かいます。そこでリーグが知ることとなる恐るべき真実とは一体……。その一方で、スーパーマンは罠にかかり、光のない宇宙に閉じ込められてしまいます。危機に瀕するヒーローたちは、多元宇宙を救うことが出来るのでしょうか……?

さらにスケールが拡大していくジャスティス・リーグの物語。7月刊行の『ホークワールド(仮)』と一緒にチェックしてくださいね!



【DC】

『バットマン:アーカム・アサイラム[増補改訂版](仮)

原題:『Batman: Arkham Asylum: 25th Anniversary』

▲書影は『バットマン:アーカム・アサイラム 完全版』のものです。
8月刊行タイトル二つ目は『バットマン:アーカム・アサイラム 増補改訂版』です。こちらは、2010年に刊行した『バットマン:アーカム・アサイラム 完全版』の内容に、グラント・モリソンのラフスケッチとデイブ・マッキーンによるアートギャラリーを新たに追加した増補改訂版となります。もちろん、ストーリーをより読み解くに欠かせないスクリプトも全て収録しております。アメコミ界に衝撃を与えた本作は、まさに必読の作品です!

今まで復刊のお声を多く頂いており、そのたびに何とか刊行できないかと模索していた本作品ですが、ようやく皆様にお届けすることが出来るようになりました。これからも読者の皆さまに喜んで頂けるように、試行錯誤し、日々挑戦してまいりますので、これからもよろしくお願い致します。



●9月●

▶9月17日頃発売

【DC】

『バットマン:ラストナイト・オン・アース[BLACK LABEL](仮)

原題:『Batman: Last Knight on Earth』


9月刊行タイトル『バットマン:ラストナイト・オン・アース(仮)』。こちらは6月1日に刊行した『スーパーマン:イヤーワン』と同じく、DCブラックレーベルのタイトルです。ライターとアーティストは、スコット・スナイダーとグレッグ・カプロという『NEW52! バットマン』のコンビ。

20年後のアーカム・アサイラムで目を覚ましたブルース・ウェインが、自身の過去の謎を解明すべく、荒廃してしまった世界を旅するという今作の物語。変わり果てた世界の旅路の中で、皆さんお馴染みのキャラクターたちも普段とは一風変わった姿で登場します。そしてバットマンの旅のお供はなんと、ジョーカーの生首……? 

バットマンとジョーカー(首)による、この奇妙な旅路の果てにはいったい何があるのか? ぜひ楽しみにお待ちくださいね。



【DC】

『ティーン・タイタンズ:レイヴン(仮)

原題:『Teen Titans: Raven』


次にご紹介するのは、『ティーン・タイタンズ:レイブン(仮)』です。こちらは先ほど紹介した『ワンダーウーマン:戦禍を呼ぶ者』と同じく、本国ではヤングアダルト向けに刊行された作品です。ニューヨークタイムズのベストセラーとなるなど、特に高い評価を受けている名作です。

交通事故によって記憶をなくしたレイヴン。日常生活のことは覚えているけれど、自分が好きだった音楽や、事故の前の自分のことを思い出せません。彼女は事故で義母を失ったことから里親に引き取られ、そこで新しい友人たちにも恵まれます。しかし、レイヴンには自分にも理解できない力が秘められており……? レイヴンは自らの失われた記憶と向き合い、直面する運命を乗り越えることが出来るのでしょうか。

アメコミ好きな方も、まだアメコミに触れたことが無い方にも、おすすめできる素敵な物語です。



【MARVEL】

『ブラック・ウィドウ:イッツィ・ビッツィ・スパイダー(仮)』

原題:『Black Widow: The Itsy-Bitsy Spider』


9月最後の刊行タイトルは『ブラック・ウィドウ:イッツィ・ビッツィ・スパイダー(仮)』です。昨年8月の『ユー・アー・デッドプール』を最後にしばらくストップしておりましたマーベル作品ですが、9月よりまた刊行してまいります。

本作は今年公開も予定されている映画『ブラック・ウィドウ』に登場する、”もう一人のブラック・ウィドウ”であるエレーナ・ベロワと、ナターシャの対決と共演を描いた作品。マーベルの女性ヒーロー、ブラック・ウィドウの魅力を存分に味わえる物語になっております。映画公開に備えて、ぜひ読んでいただきたい作品です!



●10月●

【DC】

『ディシースド(仮)』

原題:『DCeased』


10月刊行タイトル一つ目は『ディシースド(仮)』です。まるでゾンビのような風貌のバットマンが目を引きますね……。本書も正史からは外れた作品になり、読み切りのような作品です。本国では続編の制作も進んでおり、人気を博したタイトルになります。

ストーリーは、ジャスティス・リーグの最強の敵の一人、ダークサイドが求める反生命方程式が暴走したら……という内容。反生命方程式が暴走し、インターネットを通じて人々をゾンビのような姿に汚染してしまいます。そしてその毒牙はヒーローたちにも及んでいき……? 世界規模で人類を汚染していくこの脅威に、ヒーローたちはどのように対抗するのか? この恐ろしい世界の行く末を、ぜひ見届けてくださいね。



【MARVEL】

『ブラック・ウィドウ:プレリュード(仮)』

原題:『Marvel’s Black Widow Prelude』


二つ目のタイトルはマーベルから『ブラック・ウィドウ:プレリュード(仮)』を刊行いたします! こちらは本国にて映画『ブラック・ウィドウ』に合わせて刊行された作品です。スパイとしての活動から、アベンジャーズとしての活動まで、ブラック・ウィドウの人生が今の彼女にどうつながっていくのか。ブラック・ウィドウというキャラクターをより深く知ることが出来る一冊です。

また、こちらの作品には映画に登場するレッドガーディアンタスクマスターの初登場号も掲載されております。『ブラック・ウィドウ:イッツィ・ビッツィ・スパイダー(仮)』とあわせて、映画に備えて読んでいただきたい作品です。



●11月●

【DC】

『スーパーマン:スマッシュ・ザ・クラン(仮)』

原題:『Superman Smashes the Klan』


お次に紹介するのは『スーパーマン:スマッシュ・ザ・クラン(仮)』です。こちらの作品は日本人アーティストであるグリヒルさんがアートを務めた作品です。ちなみに、グリヒルさんはこのタイトルがDC初の担当作品となっております。

こちらは1940年に放送されたラジオドラマ『スーパーマン』を原案とした作品で、作品の舞台も1940年代。チャイナタウンからメトロポリスへと引っ越してきた、ティーンエイジャーのロベルタとトミー・リー。彼らとスーパーマンが出会い、人種差別に立ち向かう正義の冒険活劇が始まります。

本国でも先月TPBが発売された話題作です。お楽しみに!



【DC】

『バットマン・テールズ:ワンス・アポン・ア・クライム(仮)』

原題:『Batman Tales: Once Upon a Crime』


続いてご紹介するのは『バットマン・テールズ:ワンス・アポン・ア・クライム(仮)』となります。表紙の可愛らしいバットマンとロビンのアートは、『バットマン:リル・ゴッサム』ダスティン・グエンが手掛けたもの。イラストや本の装丁からもなんとなく連想されるように、本作はおとぎ話のような物語になっております。

ピノキオを模したロビン(ダミアン・ウェイン)の物語や、アリスさながら不思議の国に迷い込んだアルフレッドなど、一風変わった物語を味わうことが出来ます。ダスティン・グエンの可愛らしいアート共に描かれる、ゴッサムを舞台としたおとぎ話を数編収録した本作品。お気に入りの物語が必ず見つかりますよ。



【MARVEL】

『スパイダーマン:ヴェノム・インク(仮)

原題:『Amazing Spider-Man: Venom Inc.』


11月刊行タイトル、最期にご紹介するのはマーベルより『スパイダーマン:ヴェノム・インク(仮)』です。ヴェノムといえば、映画ヴェノム:レット・ゼア・ビー・カーネイジ(Venom: Let There Be Carnage)』の全米公開日が2021年6月25日に決定した、というニュースが先日ありました。今回の映画ではカーネイジも登場するとのこと……今から楽しみですね。

そんな映画に先駆けて刊行を予定している今作は、スパイダーマンとヴェノムのクロスオーバーイベントを収録した作品。地球外共生生命体シンビオートが憑いた歴代ヴェノムが共闘するという物語。ヴェノム(エディ・ブロック)アンチヴェノム(フラッシュ・トンプソン)や、ブラックキャットなども登場します。スパイダーマン、ヴェノム好きのファンにはぜひ読んでいただきたい作品です!


ここからは刊行日が未定のタイトルになります。
年内の刊行を予定して、編集部一同頑張っていく所存ですので、刊行を楽しみにお待ちいただけますと幸いです。



●2020年秋以降刊行予定●

【MARVEL】

『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(仮)』

原題:『Falcon & Winter Soldier』


まず紹介させていただくのはこちら『ファルコン&ウィンター・ソルジャー(仮)』です。この二人のコンビはDisney+によるマーベルドラマ『The Falcon and The Winter Soldier(原題)』でも話題になったのではないでしょうか。こちらのドラマは日本版Disney+でも独占配信が決定しました。今からどのような内容になるのか楽しみですね。

本国ではまだ、全5話中2話までしか刊行されていない本作品。ストーリーは二人の元キャプテン・アメリカが、大量の犠牲者を出す前に、ヒドラの新しいリーダーを明らかにするための戦いに参加する……というもの。二人がどのような掛け合いをしていくのか、ドラマと一緒に楽しみみたい作品です。



【MARVEL】

『スパイダーマン:ライフストーリー(仮)』

原題:『Spider-Man: Life Story』


次にご紹介するのは、我らが親愛なる隣人の物語『スパイダーマン:ライフストーリー(仮)』です。読者の皆さまからも大きな支持を得ているスパイダーマン作品。最近『スパイダーマン:ブルー』『スパイダーマン:ブランニュー・デイ』など重版をさせて頂きましたが、新刊として皆様にお届けするのは久しぶりとなります。

1962年の『アメイジング・ファンタジー』#15で、スパイダーマンとなった15歳のピーター・パーカー少年。そんな彼が「もし実際の時間の流れ通りに歳を重ねていたら」というコンセプトのもと、各巻10年区切りでスパイダーマンの物語を描き出していきます。60年代から現在まで、時代の波にさらされながらも、友人の死をはじめとする様々な人生の転機を乗り越え、自らの老いと向き合うピーター・パーカーの姿を描いた読み切り作品です。

名作の多い「スパイダーマン」シリーズの中でも、最高傑作との呼び声も高いこの作品。スパイダーマンの人生をぜひその目で見届けてください。



【MARVEL】

『デッドプール VS. パニッシャー(仮)』

原題:『Deadpool Vs. The Punisher』



最後にご紹介するマーベルタイトルは『デッドプールvs.パニッシャー(仮)』です。スパイダーマンと共に読者の皆さまに愛されるキャラクター、デッドプール。本作はデップ―と強面のパニッシャーという、マーベルが誇る二大アンチヒーローの対決を描いた作品です。

ヴィラン達の秘密口座の番人“バンク”の処刑を決意したパニッシャー。強面の処刑人から身を守るため、バンクは旧友であるデッドプールを頼ることに。デッドプールはバンクに雇われ、パニッシャーの前に立ち塞がります。しかし、パニッシャーにとって冗舌な傭兵が敵に回ることは何の問題にもならなかった……なぜなら彼はデップーが大嫌いだから!

二人の壮絶な戦いの行方は一体……?



【DC】

『ドゥームズデイ・クロック(仮)』

原題:『Doomsday Clock』


最後に紹介するのは大型タイトル『ドゥームズデイ・クロック(仮)』です。『バットマン/フラッシュ:ザ・ボタン』で発表された本作品。アメコミ界の金字塔ともされる名作『ウォッチメン』の正式な続編であり、『DCリバース』の締めくくりとして、ウォッチメンの世界とDCユニバースが出会うという壮大な物語が語られます。

ウォッチメンの物語から7年後の1992年11月22日ロールシャッハの手記が公開されたことで、オジマンディアスの核なき世界平和の計画が幕を閉じることとなります。アメリカとロシアの対立激化により再び世界に終焉近づく最中、ロールシャッハたちは世界を救う唯一の存在とされる“Dr.マンハッタン”を捜すため、DCユニバースへと旅立っていき……

壮大なスケールで語られるDCユニバースを揺るがす大事件。皆さんにしっかりと楽しんでいただけるように、また読み順や作品ごとの関係など、わかりやすいものを作成出来たら……と考えております。


これで発表させていただいたタイトルの紹介は以上になります。今後も編集部一同、読者の皆さまに楽しんでいただける作品を届けていく所存ですので、引き続きよろしくお願いいたします。


それでは、本日はここまでです。
来週もよろしくお願い致します。


(文責:比嘉)
TM & © 2020 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com