2015年12月21日月曜日

アニメ作品で振り返る『ミュータント タートルズ』の歴史

「アメコミ魂」をご覧の皆さま、こんにちは!

毎週アメコミ関連情報をお届けしている「アメコミ魂」、2015年は今回を入れて残すところあと2回になりました。

年の瀬が近づくと、翌年のアメコミ映画情報が色々と舞い込んできますが、先日、映画『ミュータント タートルズ』の続編『Teenage Mutant Ninja Turtles:Out of the Shadows(原題)』のトレーラーが解禁されました(映像はこちら)。

映像を見る限りでは、どうやらロックステディとビーバップがヴィランとして登場するようです。また、本作からケイシーがメインキャストに加わることもうかがえます。

きっと2016年も、タートルズが映画界に旋風を巻き起こすことでしょう。
ミュータント タートルズ:アニメイテッド
ケニー・バイアリー他[作]
ダリオ・ブリスエラ[画]
定価:1,800円+税
◆好評発売中!◆
今後もタートルズから目が離せないということもあるので、今回は、今月9日に『ミュータント タートルズ:アニメイテッド』が刊行されたこととからめて、タートルズのアニメ化作品の変遷について、小社刊行の『ミュータント タートルズ』シリーズを手がけた翻訳家・中沢俊介さんにお話をうかがいつつ、ご紹介していこうと思います。

さて、まずは1987年のアニメシリーズ(日本では91年にNHK衛星第二で短期放送、93年からテレビ東京で本格的に放送開始。以下、87年版アニメと表記)について。

60年代、ヒッピー文化のなかで生まれた独立系のコミックシーンが、カウンターカルチャーがすたれていくなかで一時期は衰退したのですが、70年代末期に再び盛り返して、ヒット作も生まれるようになりました。その潮流のなかで、ケビン・イーストマンピーター・レアードが自分たちの出版社、ミラージュ・スタジオから『ミュータント タートルズ』を出版したのが1984年。独立系のコミックがある程度認知されていて市場もあったなかで登場したのがタートルズです

その人気に目をつけたのがフリーのライセンスエージェント、マーク・フリードマンでした。独立系コミック市場でヒット作を狙っていたフリードマンは、4人(匹?)の亀たちに白羽の矢を立てます。ライセンス契約を結んだ彼がまずやったことは、グッズ展開。プレイメイツ・トイズ社を巻き込んで、タートルズのオモチャ開発に取り組みます。そして、オモチャを認知させるための次の一手がアニメ化でした。

87年版アニメは、結果として96年まで続く長寿アニメとなりました。原作とは別に、アーチー・コミックスからこのアニメを元にしたコミックが出版されるなど、高い人気を得たシリーズですが、ミラージュ・スタジオのオリジナルとは異なるイメージで、原作者2人はあまり関わっていない作品となりました

87年版アニメが終了したあと、日本のオリジナルOVA作品『ミュータント・タートルズ 超人伝説編』を挟んで、03年に第2弾シリーズ(以下、03年版アニメ)の放送がスタートしました。

FOX内のチャンネル、4KIDS TVで放送された03年版アニメは、7シーズンが作られる長寿シリーズになりました。日本でも放送されて、このシリーズでタートルズを知った若いファンも多いようです。頭身が上がり、エピソードもミラージュ・スタジオのオリジナルコミックの影響を受けていて、デザイン面、設定でオリジナルを彷彿とさせることが特徴です。その頃にはタートルズの認知度も上がり、オリジナルに忠実であることを求めるファン層ができあがっていました。また、原作者の一人、ピーター・レア―ドもプロデューサーとして関わっていました

そして、2012年に『ミュータント タートルズ:アニメイテッド』の元になるCGアニメシリーズ(以下、12年版アニメ)の放送が開始されます。ちなみにこのシリーズは、テレビ東京系列で20144月から9月の間に放送されたので、記憶に新しい方も多いのではないでしょうか。

原作者たちは、前のシリーズで燃え尽きてしまったのか、2011年に権利を売却しています。なので、この12年版アニメを含めた現行のタートルズのシリーズにおいて、2人はライセンスホルダーではありません。とはいえ、現在3巻まで邦訳版が刊行されているIDWのコミックシリーズ(紹介記事はこちら)には、原作者としてケビン・イーストマンが関わっています。12年版アニメでは、キャラクターがカートゥーン調になったり、“!”や“?”が画面に表示されたり、独自な演出が加わっています。とはいえ、キャラクターの設定などはそれまでの様々の集大成といえるような作品になっています。現時点で4シーズンまで製作されて、安定した人気を得ているようですね。12年版アニメを元にした『ミュータント タートルズ:アニメイテッド』は、絵柄もカートゥーン調でコミカルな面が強調されています。設定やエピソードもアニメとリンクしていて、合わせて読むと一層楽しめるように作られています

『ミュータント タートルズ:アニメイテッド』より、翻訳者・中沢氏お気に入りの見開きをご紹介。
ゾンビ映画にツッコミを入れながら、ピザをパクつくマイキーに萌えるのだそう
日本では残念ながら、12年版アニメはファーストシーズンで放送が終わってしまいました。しかし、その設定や世界観を継承したのが、『ミュータント タートルズ:アニメイテッド』なので、またあの世界に触れたいと思っている方にはうってつけの1冊です。

ちなみに、小社より刊行されている『ミュータント タートルズ大全』では、ここまで述べてきたアニメ化の経緯、変遷を含めてタートルズの歴史がより詳細に解説されています。

気になった方は、ぜひご一読ください。
ミュータント タートルズ大全
アンドリュー・ファラゴ[画]
ピーター・レア―ド[序文]
定価:3,900円+税
◆好評発売中!◆
それでは、今週はこの辺りで。また来週お会いしましょう!


(文責・山口侘助)

2015年12月14日月曜日

【デッドプール新刊情報】 物語はついに佳境に突入!!

「アメコミ魂」をご覧の皆さま、こんにちは!

10月からShoPro Booksでは、「マーベル・ナウ!」で仕切り直されたデッドプール第3期シリーズをナンバリングして刊行してきました。

今月16日に刊行されるデッドプール Vol.3:グッド・バッド・アンド・アグリーで、このシリーズは大きな山場を迎えます(ちなみにVol.1~2をご紹介した記事はこちらです)。
デッドプール Vol.3:グッド・バッド・アンド・アグリー
ジェリー・ダガン、ブライアン・ポゼーン[作]
スコット・コブリッシュ他[画]
定価:2,000円+税
◆2015年12月16日頃発売!◆
映画に詳しい方ならおわかりになるように、本書のタイトルはマカロニ・ウェスタンの傑作『続・夕陽のガンマン』(1967年日本公開)の英題『The Good, the Bad and the Ugly』から引用したもの。

荒涼とした大地を舞台にした本書のストーリーは、確かに引用元の映画の雰囲気を彷彿とさせます。

本書はデッドプール第3期シリーズの#13~19をまとめた単行本で、前作『デッドプール Vol.2:ソウル・ハンター』のエンディングで示唆されたデッドプールのルーツが明かされます。前作、前々作の大きな特色となっていたオカルト色はグッと後退し、シリアスなストーリーが語られます。

デッドプールはなぜ不死身なのか? なぜ醜い姿になってしまったのか? その背景にはキャプテン・アメリカやウルヴァリンにも関係する、ある極秘軍事計画が関わっていました。極東アジアの某国で行われているその計画と、彼の家族のエピソードが絡まりながら、物語は彼の過去を解き明かしていきます。

前作同様、本書の冒頭にはスコット・コブリッシュがアートを手がけるレトロ風味のコメディエピソードを収録。本編の複線となる因縁の女カルメリタとの出会い、ヒーローズ・フォー・ハイヤーとの共闘がユーモアたっぷりに描かれます。

▲実験施設らしき場所に監禁されているデッドプール。その身にいったい何が起きたのか?           
▲荒野に廃棄された被験体デッドプール。彼の誕生の秘話が明らかになる    
本編のアートを手がけたのは、アイルランド出身のデクラン・シャルベイ。『ヒーロー・キラーズ』でイギリスのコミック賞、イーグル賞を受賞し、『サンダーボルツ』(マーベル・コミックス)、ゾンビ映画『28日後…』の後日譚を描いたコミック『28デイズ・レイター』(ブーム・スタジオ)などを手がけてきたアーティストです。独特の荒削りな描線が、本書のハードボイルドな雰囲気を盛り上げていきます。ストーリーは、Vol.1~2と同様、ジェリー・ダガンブライアン・ポゼーンが手がけました。

明るく陽気でちょっとウザいデッドプールの裏に隠された悲劇を描くことで、キャラクターにさらなる深みを与えているのが本書です。ここまでデッドプールを追いかけてきたファンの方々には、ぜひ読んでいただきたいオススメの1冊です。

さて、2015年に刊行されたデッドプール関連作品は実に8冊になります。これもひとえにファンの皆さまの熱いリクエストがあったからに他なりません。

ここで、今年刊行したデッドプール関連作品を駆け足で振り返りたいと思います。

3月デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション
邦訳版第3弾。デッドプールのはちゃめちゃな魅力が詰まった読み切りエピソード集。併録された「デッドプール・チームアップ」は日本を舞台にしたエピソードです。


8月アイデンティティ・ウォー:デッドプール/スパイダーマン/ハルク
ひょんなことからパラレルワールドに来てしまったデッドプール、スパイダーマン、ハルクの3人。その裏に隠された陰謀とは…? 1冊で3人のヒーローの活躍を楽しめるお得な1冊です。


同月デッドプールVS.カーネイジ
デッドプールと最凶のシンビオート、カーネイジの対決を描いた作品。限界ギリギリのバイオレンス描写とデッドプールのユーモアセンスのバランスが絶妙です。


9月デッドプール:モンキー・ビジネス
ファン待望!? メイド姿のデッドプールが登場する人気エピソードを邦訳化。NYで起きた連続殺人事件の容疑者としてデッドプールを逮捕したスパイダーマンでしたが、その真犯人が伝説の“殺人猿”だったことから壮絶なバトルが展開されます。敵役ヒットモンキーのオリジンも併録しています。


同月デッドプールの兵法入門
『孫子の兵法書』を自身の著作として出版してひと山当てようと目論んだデッドプールが、人間界、アスガルドを巻き込んだ大戦争を仕掛けるというぶっ飛んだエピソード。アスガルドが舞台ということで、敵役はロキが務めます。


10月デッドプール Vol.1:デッド・プレジデント
マーベル・ナウ!」で仕切り直された記念すべき第1巻。アメリカの行く末を憂うSHIELD隊員マイケルが、魔術の力で歴代大統領たちを蘇らせたら凶暴なゾンビになってしまった!? アメリカ各地から成層圏までデッドプールとゾンビ大統領たちが激戦を繰り広げます。


11月デッドプール Vol.2:ソウル・ハンター
よりオカルト色が強くなった第2巻では、悪魔ベティスに雇われたデッドプールが過去に悪魔と契約した人々の魂を回収して回るのですが、そのなかにSHIELD隊員マイケルがいたから、さあ大変! 契約を反故にするために一計を案じますが…。
こうして振り返ると、デッドプール作品の幅の広さに驚かされますね。小社デッドプール作品のすべてを翻訳した高木亮氏は、その魅力をこう語ります。

メタ認識を持っていることですね。第四の壁(※)を越えることが一過性のギャグではなく、常にキャラクターの属性になっています。まさに前代未聞のキャラクターなので、その面白さが一番の魅力なんだと思います。今後は、シリアスな部分とギャグの部分が上手くミックスされていくので、ファンの方にはそこを楽しんでもらいたいです。影を背負って、キャラクターとして深みを増していきますから

※演劇用語で、現実とフィクションを隔てる境界のこと。

ただのアンチヒーローではなく、時にコミックからハミ出して、編集者の文句を言ったり読者に話しかけてしまう破天荒さに加え、ハードボイルドな魅力まで加わったデッドプール。来年2月には映画版の全米公開(公式予告編はこちら)も決定しており、ますます目が離せません。

2016年も、ShoPro Booksではデッドプールをフィーチャーしていきます!

それでは今週はこの辺りで失礼します。また来週お会いしましょう!


(文責:山口侘助)

2015年12月7日月曜日

続々と映像化されるDCヒーローたちをドドンとご紹介!

「アメコミ魂」をご覧の皆さま、こんにちは!

いよいよ2015年も残すところ1ヶ月を切りました。今年を振り返れば、アメコミ原作の映画が堅調に公開され、いまやアメコミは映画の一ジャンルとしてすっかり定着した感がありますね。

来年からは、DCコミックスのシネマユニバース「DCエクステンデッド・ユニバース」が本格的に始動し、2大出版社が映画の世界でもしのぎを削る時代に突入します。

先々週、『DCキャラクターズ:オリジン』の刊行に合わせて、「DCエクステンデッド・ユニバース」の話題を中心に映像作品の最新情報をご紹介しましたが、今週は2016年以降のDCコミックス映画ラッシュに備えて、今後映像化が予定されているDCヒーローたちをご紹介したいと思います。
『DCキャラクターズ:オリジン』
グレッグ・パック他[作] リー・ウィークス他[画]
定価:1,200円+税
●2015年12月09日頃発売!●
ちなみに、以降で紹介するヒーローたちの概要は、ニュー52以降の設定を元にしています。

①スーパーマン
本名カル=エル、地球名クラーク・ケントという2つの名を持つスことからもおわかりになるように、彼は惑星クリプトンから地球にやってきた異星人です。

普段はジャーナリスト、クラーク・ケントとして活動していますが、一大事が起きたときはスーパーマンとなります。太陽からエネルギーを吸収し、“マン・オブ・スティール(鋼鉄の男)”と呼ばれる無敵の肉体と、飛行能力、常人離れした五感や知能、敵を凍らせるフリージングブレス、目から放つヒートビジョンなど、様々なスーパーパワーを駆使して人類の平和を守っています。

2016年3月25日公開の『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』で、再び彼の勇姿を見ることができます。『マン・オブ・スティール』に引き続き、スーパーマン役はヘンリー・カヴィルが続投します。

②バットマン
スーパーマンと並ぶDCコミックスの大看板であるバットマン。改めて彼がどのようなキャラクターか説明するまでもないかもしれませんが、今後の映像作品のためにおさらいしておきますと、本名はブルース・ウェイン。表向きはゴッサムシティきっての大富豪でプレイボーイですが、法で裁ききれない悪を狩るビジランテ(自警団員)、バットマンとしての裏の顔を持っています。

“ダークナイト(闇夜の騎士)”の異名でも呼ばれ、“世界最高の探偵”と称される明晰な頭脳と鍛え抜かれた肉体、莫大な資産を投下して得たテクノロジーを駆使して、夜ごと悪と戦っています。

彼もまた『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』でスクリーンに戻ってきます。バットマン/ブルース・ウェイン役に抜擢されたベン・アフレックの演技にも注目です。

③ワンダーウーマン
女性だけが住むパラダイス島を統治するヒッポリタ女王の娘ダイアナが、ギリシア神ヘルメスから頼まれて、アメリカ人女性ゾラを女神ヘラから守ることになり、彼女の運命を変える戦いが始まります。

ワ ンダーウーマンの映像作品というと1970年代に作られたドラマ版が有名ですが、彼女もまた『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』に登場します。また、彼女の単独映画『ワンダーウーマン』が、ガル・ガドット主演で2017年6月23日に全米公開予定です。

④ハーレイ・クイン
バットマンの宿敵、ジョーカーの情婦にしてサイドキック。90年代に登場したDCコミックスのキャラクターでも大きな人気を得ているのがハーレイ・クインことハーリーン・クインゼルです。

元々はテレビアニメ『バットマン』のキャラクターで、人気に後押しされてコミックブック上のユニバースにも起用されるようになりました。ジョーカーを“プリンちゃん”と呼び、ポイズン・アイビーやキャットウーマンとチームを組み、コミカルな一面が強かった彼女ですが、ニュー52以降、イメージを一新。スーパーヴィランたちによる特殊部隊スーサイド・スクワッドの中核メンバーとして、より危険な側面を強調して描かれるようになりました。

そんな彼女が登場する映画が『スーサイド・スクワッド』。演じるのは注目若手女優マーゴット・ロビー。日本での公開日は未定ですが、アメリカでは2016年8月5日公開予定です。 

⑤グリーンランタン
コーストシティのテストパイロット、ハル・ジョーダン。ある日彼は、事故に遭った宇宙船に遭遇し、そのな かにいた宇宙人から“パワーリング”を託されます。それを期に銀河警察機構グリーンランタン・コァに所属した彼は、思った通りの物体を作り出す“パワーリ ング”の力を駆使し、3600のセクターに区分けされている銀河のセクター2814(地球を含む宇宙)の平和を守るスーパーヒーローになったのです。

2011年に公開されたライアン・レイノルズ主演の映画『グリーン・ランタン』から間が空きますが、新作単独映画の公開が2020年6月19日に予定されています。

⑥サイボーグ
最先端のサイバネティック手術を受けて蘇ったビクター・ストーンは、生けるコンピューターとして、その能 力を正義のために行使します。そんな彼の代表的な武器は、腕を変形させて強力な音波を放つホワイトノイズ砲。ニュー52ではスーパーマン、バットマンと並 んでジャスティス・リーグの中核メンバーとして活動しています。

単独映画の公開予定は2020年4月3日です。

⑦フラッシュ
ある事故によって“スピードフォース”と呼ばれる異次元エネルギーを得たセントラルシティ警察の鑑識官バリー・アレン。世界最速の男になった彼は、フラッシュとして悪と戦います。超高速で移動できるだけでなく、竜巻を起こしたり、体の分子を振動させて物体を通り抜けたりすることができるヒーローです。

ドラマ版が好評を博しているフラッシュ。2014年10月からTHE CWで放送がスタートし、アメリカでは第2シーズンの制作が決定。日本でも第1シーズンのソフトがリリースされています。さらに2018年には映画版の公開が予定されています。

⑧アクアマン
アクアマンことアーサー・カリーは、伝説の海底王国アトランティスの王族の血を継いだ海底人です。水中で呼吸ができ、高速で泳ぐことが可能。さらに海洋動物とテレパシーによって意思疎通することができ、巨大海獣“トポ”を意のままに操ることもできます。海神ポセイドンの矛を手に、地球の70%を占める海の平和を守るスーパーヒーロー、それがアクアマンです。

ちなみに単独映画『アクアマン』の全米公開日は、2018年7月27日。『コナン・ザ・バーバリアン』のジェイソン・モモアが主演を務めます。

なお、「DCエクステンデッド・ユニバース」では、シャザム(小社より『シャザム!:魔法の守護者(THE NEW 52)』が刊行中)の映画化も進んでいるので、その点にも注目です。

ここまで、今後映像化されるDCコミックスのヒーローたちを駆け足で紹介してまいりました。これから2020年にかけて、コンスタントに映画化されていく予定ですので、「アメコミ魂」では、今後も「DCエクステンデッド・ユニバース」の情報を追いかけていこうと思います。

今後「こんなことをやって欲しい! 」などご意見があれば、お気軽に下部の赤いバナーをクリックしてください。

それでは、また来週!


(文責:山口侘助

2015年12月6日日曜日

【特報】「アメコミ魂」読者の皆様、重版出来ですよ!

いつも「アメコミ魂」をご愛読いただき、誠にありがとうございます。

今回の「アメコミ魂」特別版の投稿は、昨日20時に更新する旨をツイッター等でお伝えしておりましたが、納品日を調整する重版作品がございましたので、更新を一日遅らせることになりました。更新を楽しみにされていた皆様、大変失礼いたしました。

では、本題に入ります。


重版ラインナップ、発表!

小社関連のSNSでは、一部重版情報を少しだけお伝えしていたのですが、SNSをやっていない方もいらっしゃるので、まずはこのブログで「最近重版した作品」と「これから重版する作品」をお知らせいたします。ShoPro Booksホームページでも近々アナウンスする予定です。

書店さんでご注文される場合は、書名と著者名と出版社名(小学館集英社プロダクション)をお伝えください。書店さんやネット書店さんでも見当たらない場合は、小学館グループの商品を購入できるオンラインショップ「BOOK SHOP 小学館」もご利用ください。


◆2015年秋 重版ラインナップ
※下記作品はすでに倉庫へ納品されており、ご注文可能な状態ですので、お近くの書店さんにご注文ください。

バットマン:梟の法廷(THE NEW 52!)
スコット・スナイダー[作]/グレッグ・カプロ[画]

ニュー52のバットマン第1巻である本書は、発売から3年近く経つのですが、またまた重版となりました。ニュー52のバットマンは、本書(第1巻)から『バットマン:梟の街(THE NEW 52!)』(第2巻)、『バットマン:梟の夜(THE NEW 52!)』(梟シリーズのバットマンの外伝)と続き、『バットマン:喪われた絆(THE NEW 52!)』(第3巻)へと続いていきます。集めるのが大変!と思った方は、まずは第1巻、第2巻、第3巻のみを読んでみてはいかがでしょうか。その後、『バットマン:ゼロイヤー 陰謀の街/暗黒の街』に続くのですが、気になる方はこちらをお読みください。




ジョーカー:喪われた絆(上)(THE NEW 52!)
ジョン・レイマン他[作]/ジェイソン・ファボック他[画]

本書は、メインストーリーの第3巻である、『バットマン:喪われた絆(THE NEW 52!)』の裏側を描いた外伝の上巻にあたります(上下巻とも重版が決まりました)。ちなみにジョーカーは、『バットマン:喪われた絆(THE NEW 52!)』で「ニュー52」シリーズ初登場となり、話題になりました。本書の底本にあたる原書は1冊にまとまって刊行されているのですが、日本版では読みやすさを考慮し、上下巻に分冊いたしました。日本語版カバーも上下巻で対になるアートワークにしたいと思い、雰囲気もいつものテイストではなく、ちょっと古臭く、少し物悲しげなイメージにしました。本書に関するアメコミ魂の記事はこちら




ベスト・オブ・スパイダーマン
スタン・リー他[作]/スティーブ・ディッコ他[画]

「大変お待たせいたしました!」と言ってもいいくらい長らく重版していなかった作品です。本書は、「スパイダーマン」の名作・傑作を集めたベスト・ストーリー集で、1963年にスパイダーマンが初登場した「アメイジング・ファンタジー」15号や感動物語「スパイダーマンを集める少年」など選りすぐりの作品を8編収録しています。「スパイダーマン入門」として最適なコミックですし、本体価格1,400円+税ですので、初めてアメコミを読むお友達にも勧めやすいかと思います。このコミックは翻訳者の高木亮さんもお薦めしているので、ぜひご一読ください。本書に関するアメコミ魂の記事はこちら




スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1
ダン・スロット他[作]/フィル・ヒメネス他[画]

様々な出来事がいったんリセットされた後(アメコミではよくある話なんですよね)の新しい物語の第1巻ですので、スパイダーマンのコミックを読みはじめたいなと思った方は本書から読んでみてはいかがでしょうか。設定としては、メリー・ジェーンとは何年もの交際の末に別れ、メイおばさんは元気に暮らしており、スパイダーマンの正体は誰も知らない(つまり、スーパーヒーローの正体を公示する「スーパーヒューマン登録法」に反し、未登録)状態です。本書は2008年のシリーズですので、それから8年も経つ現在では、設定がいろいろと変わってきていますが……。




スパイダーマン:ニューウェイズ・トゥ・ダイ
 ダン・スロット、マーク・ウェイド[作]/ジョン・ロミータJr.、アディ・グラノフ[画]

スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1』(全3巻)より設定も新たに始まったスパイダーマンの物語もいよいよ本格始動。物語は、『スパイダーマン:ニューウェイズ・トゥ・ダイ』から『スパイダーマン:エレクション・デイ』、『スパイダーマン:アメリカン・サン』へと続きます。ハリーの父ノーマン・オズボーンの帰還、脅威の敵ヴェノムの登場、新たなる存在アンチ・ヴェノムの誕生、そして、グリーン・ゴブリンの復活など、スパイディはあらゆる災厄に見舞われるのですが……続きは本書をぜひお読みください!




マーベルズ
カート・ビュシーク[作]/アレックス・ロス[画]

カート・ビュシーク&アレックス・ロスの名作も重版決定です! 知らない人も多いかと思いますが、『マーベルズ』は、1998年に『マーヴルズ』(「べ」が「ヴ」)として、一度小社より刊行していた作品になります。しばらく絶版状態だったので、本作『マーベルズ』として、復刊いたしました。旧版との違いに関してはこちらを参照ください。本文248ページ、アレックス・ロスの重厚なアートをこの機会にぜひご一読ください。また、アレックス・ロスのアートを気に入った方は『キングダム・カム 愛蔵版』も手に取ってみてください。




X-MEN/スパイダーマン
クリストス・ゲージ[作]/マリオ・アルベルティ[画]

X-MENとスパイダーマンの夢の競演を描いた、この読み切り作品も重版出来。アメコミのカバーアートやBD(バンド・デシネ)も手掛けるイタリア出身のマリオ・アルバーティが描く、華麗なアートワークも魅力の一作。「クレイブン・ラスト・ハント」「ミュータント・マサカー」「クローン・サーガ」らマーベルの歴史を彩る名エピソードを題材に、映像作品の脚本家でもあるクリストス・ゲージが楽しく仕上げたコミックです。X-MENとスパイダーマンはこれにかぎらず、何度も競演していますが、本書には、両者が初めて競演した記念碑的な『X-Men』#35(1967年)も収録しています。本書に関するアメコミ魂の記事はこちら




アルティメッツ
マーク・ミラー[作]/ブライアン・ヒッチ[画]

「アルティメッツ」とは、『キック・アス』や『キングスマン』でお馴染みのマーク・ミラーが創造した別世界の「アベンジャーズ」です。そして、本書は、映画『アベンジャーズ』の原典にして、原点ともいわれている作品です(黒人のニック・フューリーは本書が初出だったりと)。舞台は、超常パワーを持つ驚異的な存在が次々と現れた現代アメリカ。従来の武器や考え方では対処不能と判断した政府は、新世代の脅威から人類を守るため、ニック・フューリー将軍に少数精鋭の最強チーム「アルティメッツ」の結成を命じるのですが……この続きは本書でご堪能ください!




デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス
ヴィクター・ギシュラー[作]/ボン・ダゾ他[画]

2016年の劇場公開が待ち遠しいデッドプール。現在では、デッドプールの邦訳も多く刊行され、小社のデッドプール関連作品は累計17万部となりました。邦訳アメコミでは、久々のスマッシュヒットを記録しています。そのきっかけを作ったのが、2013年に刊行した本作『デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス』。デッドプール単独誌初邦訳作品で、現在でも広く読まれている作品の一つです。賛否両論あると思いますが、日本語版オリジナルのカバーアートやカタカナロゴもふだん邦訳アメコミを読まない層にも訴求できたと思っています。今後もさらに重版していきたいタイトルですね。本書に関するアメコミ魂の記事はこちら




デッドプール:スーサイド・キングス
マイク・ベンソン、アダム・グラス[作]/カルロ・バルベリー、ショーン・クリスタル[画]

デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス』から約1年後に刊行した本作も好評につき、幾度も版を重ねており、今回もまた重版することができました。原書の流れでいうと、『デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス』の直前に刊行された読み切り作品になります。マーベル・コミックスの人気キャラクター、スパイダーマンやデアデビル、パニッシャーもゲスト出演しているところも魅力です。同時収録の短編「ゲームズ・オブ・デス」は一見地味ですが、なかなか味わい深い作品ですので、こちらもぜひ読んでください。本書に関するアメコミ魂の記事はこちら




デッドプール:デッド・ヘッド・リデンプション
ジェイソン・アーロン、マイク・ベンソン他[作]
カイル・ベイカー、ロブ・ライフェルド他[画]

本書は『デッドプール:スーサイド・キングス』の半年後に刊行した日本語版第3弾にあたります。本書も第1弾の『デッドプール:マーク・ウィズ・ア・マウス』も第2弾の『デッドプール:スーサイド・キングス』もすべて読み切り作品なので、気になる作品から読んでいただいても問題ありませんが、本書は多くの短編を収録したアンソロジー集になりますので、様々なデッドプールを読みたいと思っている方にはお薦めです。クールなデッドプール、爆笑を誘うデッドプール、サイコなデッドプール、お茶目、悪ノリ、ナンセンス……バラエティ豊かな物語が収録されています。本書に関するアメコミ魂の記事はこちら






◆2015年冬 重版ラインナップ(12月11日頃納品予定)
※納品予定日は倉庫への納品予定日ですので、この日にすぐ店頭に並ぶということではございません。
※12月11日以降ご注文は可能な状態ですので、お近くの書店さんにご注文ください。

V フォー・ヴェンデッタ
アラン・ムーア[作]/デヴィッド・ロイド[画]

2006年に映画にもなりましたし、日本語版の初版刊行から約10年も経っていますので、このアラン・ムーアの名作は、『ウォッチメン』とともに説明不要ですよね。小社は、アメコミを刊行して21年になりますが、一時期刊行をお休みしていた時期がありました。その後、邦訳アメコミを再開するきっかけになったのが、『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(過去に小社より刊行)と本書でした。そういう意味でも思い入れのある作品が長く愛されているのはとても有難いことです。




DARK KNIGHT バットマン:ダークナイト
フランク・ミラー[作・画]/クラウス・ジャンセン[画]/リン・ヴァーリイ[彩色]

一部のネット書店さんや書店さんで入手困難になっていた本書も遅ればせながら重版が決定しました。フランク・ミラーによる名作「ダークナイト・リターンズ」と「ダークナイト・ストライクス・アゲイン」を収録した500ページを超す超豪華版です。「ダークナイト・リターンズ」がアメリカで刊行されて、来年2016年が30周年にあたります。バットマンファンならずとも、この機会にバットマン史における不朽の名作をぜひゲットしてくださいね! またフランク・ミラーを気に入った方はぜひ『シン・シティ』シリーズ(全4巻)もご一読ください。




バットマン:キリングジョーク 完全版
アラン・ムーア[作]/ブライアン・ボランド[画]

アラン・ムーアによるジョーカーの誕生譚として知られる名作の重版も決まりました。物語は、「アーカム精神病院からゴッサム最凶の犯罪王ジョーカーが消えた。脱獄に成功したジョーカーは、ゴッサム市警本部長ゴードンを拉致し、さらにその娘バーバラを刃にかける……ジョーカーを狂気に駆り立てる過去とは何なのか?」といった気になる内容です。本文80ページと薄いコミックではありますが、ライターがアラン・ムーアですので、もちろん中身は重厚です。ご期待ください。




バットマン:アーカム・アサイラム 完全版
グラント・モリソン[作]/デイブ・マッキーン[画]

こちらも名作といっても過言ではない作品の重版です。グラント・モリソンとデイブ・マッキーンが独創的かつ幻想的なバットマンの世界を作り上げています。本作は、2000年に一度小社より刊行したのですが、当時は正直言ってあまり売れなかったので、しばらく絶版状態でした。ところが、本書の刊行から10年後に行なった「ShoProアメコミ100冊記念」復刊ランキングで第1位を獲得し、装いを新たにめでたく復刊したタイトルになります。時代やタイミングもあると思いますが、絶版状態で入手困難となり、口コミで広がって人気が高まったようにも思えます。




キングダム・カム 愛蔵版
マーク・ウェイド[作]/アレックス・ロス[画]

前述の『マーベルズ』同様、巨匠アレックス・ロスの名作も重版が決まりました。この「キングダム・カム」も過去に一度小社より刊行しており、絶版状態だったのですが、先に述べた「ShoProアメコミ100冊記念」復刊ランキングでは第2位となり、貴重なスケッチや設定資料、美麗ギャラリーなどを100ページ収録した愛蔵版として2010年に復刊いたしました。新世代の超人類たちとの対立を通して、「生身」のヒーロー像を描き出したマーク・ウェイド&アレックス・ロスによる渾身の一作をご堪能ください。




バットマン・アンド・サン
グラント・モリソン[作]/アンディ・キューバート[画]

しばらく入手困難だったこの作品も重版いたします。本作は、グラント・モリソンによる新たなバットマン・サーガの第1巻でもありますが、なんといってもバットマンの息子ダミアンが初登場した記念すべき作品でもあります。また、バットマンの息子ダミアンが登場するきっかけとなった「バットマン:サン・オブ・デーモン」も同時収録していますので、ダミアンファン必読です。一連の続き物にはなりますが、本書1冊だけでも充分楽しめますので、ぜひお買い求めください。





スーパーマン:レッド・サン
マーク・ミラー[作]/デイブ・ジョンソン、キリアン・プランケット[画]

こちらも長らく入手困難でしたが、重版することにいたしました。カバーアートにあるスーパーマンのマークを見れば一目瞭然ですが、「偉大なるアメリカン・ヒーローがソ連の英雄として生まれ変わったら……」という、マーク・ミラーによる、なんとも不思議な読み切り作品です。地球に墜落した宇宙船はアメリカではなく、ソ連の集団農場に墜落した……これだけでどんな物語になるのか、ワクワクしますよね。アメコミをあまり読まない人でも充分楽しめる作品です。




バットマン:アンダー・ザ・レッドフード
ジャド・ウィニック[作]/ダグ・マーンキ他[画]

お待たせしました。バットマンとは正反対の「正義」を貫く謎の覆面男レッドフード、重版決定です。ちょうど2年前に刊行した、368ページもある大変読み応えのある良作です。しかも、本当に面白い物語なんですよ。関連作品の『バットマン:デス・イン・ザ・ファミリー』と『バットマン:ハッシュ 完全版』とともに読んでいただくと、よりいっそう楽しめるはずです。レッドフードは、日本でも根強い人気があるキャラクターの一つですので、この重版を機会に邦訳版の今後の展開も考えていきたいですね。




ジャスティス・リーグ:誕生(THE NEW 52!)
ジェフ・ジョーンズ[作]/ジム・リー[画]

2016年3月25日に公開する映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』の前に、ジャスティス・リーグの結成物語である本書の重版が決定しました。DCユニバースの設定を再構築し、リニューアルした「ニュー52」シリーズのジャスティス・リーグ誌第1巻ですので、入門書としても大変読みやすい作品です。スーパーマン、バットマン、ワンダーウーマン、グリーンランタン、フラッシュ、アクアマン、サイボーグ……スーパーパワーを持つ若者たちが異次元の支配者ダークサイドに立ち向かう雄姿をぜひご覧ください!




バットマン:梟の街(THE NEW 52!)
スコット・スナイダー[作]/グレッグ・カプロ[画]

ニュー52のバットマン第1巻『バットマン:梟の法廷(THE NEW 52!)』に続き、第2巻の『バットマン:梟の街(THE NEW 52!)』も重版出来です。1世紀以上にわたりゴッサム・シティを支配していた謎の組織「梟の法廷」の目的とは……そして、不死の暗殺者タロンとは……バットマン史上最強の敵たちとの死闘がはじまります。ドキドキ、ワクワクの展開ですので、バットマンファンはぜひ読んでくださいね。




バットマン:梟の夜(THE NEW 52!)
スコット・スナイダー他[作]/グレッグ・カプロ他[画]

本書は、第1巻『バットマン:梟の法廷(THE NEW 52!)』、第2巻『バットマン:梟の街(THE NEW 52!)』を補足するクロスオーバー作品(外伝)です。「梟の法廷」「梟の街」「梟の夜」――バットマン「梟」三部作として、本書も重版いたしました。バットマンが謎の組織「梟の法廷」と対峙している裏側で、ロビンやナイトウィング、レッドフード、バットガールたちは何をしていたのか? 本作品を読んではじめて「梟」三部作が完結します。ぜひご一読ください。




ジョーカー:喪われた絆 (下) (THE NEW 52!)
カイル・ヒギンズ他[作]/エディ・バロウズ他[画]

本書は、前述の『ジョーカー:喪われた絆(上)(THE NEW 52!)』同様、メインストーリーの第3巻である『バットマン:喪われた絆(THE NEW 52!)』の裏側を描いた外伝(下巻)にあたります。1年間の沈黙を経て、ゴッサムに帰ってきた最凶の男ジョーカーの標的はバットマンではなく、バットマンと深い絆で結ばれている仲間……ナイトウィング、ロビン、レッドロビン、レッドフード、バットガール、キャットウーマンたち。ジョーカーは残忍非道な手口で彼らを苦しめるのですが、邦題どおりにバットファミリーの絆は喪われてしまうのか……続きは本書で! 本書に関するアメコミ魂の記事はこちら




キャプテン・アメリカ:ウィンター・ソルジャー
エド・ブルベイカー[作]/スティーブ・エプティング[画]

愛読者はがき等でも重版希望の声が多く、読者の皆様の気持ちに押されて重版を決めました。本書は、歴史のあるキャプテン・アメリカの物語のなかでも秀作と謳われ、第二次世界大戦末期に死亡したと思われていたキャプテン・アメリカの相棒バッキーが、暗殺者ウィンター・ソルジャーとして蘇った作品としても有名です。今回、重版をすることにいたしましたが、数量も限られておりますので、お早めにお買い求めください。




スパイダーマン:ブランニュー・デイ 2
ボブ・ゲイル他[作]/フィル・ヒメネス他[画]

スパイダーマン:ブランニュー・デイ 3
ダン・スロット、ボブ・ゲイル[作]/マルコス・マーティン、マイク・マッコーン[画]

スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1』に続き、『スパイダーマン:ブランニュー・デイ 2』と『スパイダーマン:ブランニュー・デイ 3』も合わせて重版出来です。本シリーズでヒーロー活動を再開したスパイダーマンの前に、次々と災難が降りかかってきます。スパイダーマンというキャラクターが併せ持つ「コメディ的な要素」と「ドラマチックな要素」を巧みに表現したライター陣にもぜひ注目してください。



好評につき、いくつかの作品を重版することができました。ひとえに読者諸氏のおかげでございます。ただ、今回の重版は「大増刷!」というわけではなく、これらの作品をずっと読みたいと思っていた読者のための対応ですので、もしゼッタイ読みたい作品や欲しい作品があれば、この機会にぜひお早めにお買い求めください。

また、重版や復刊の希望がありましたら、お気軽に下記の「感想を送る」ボタンをクリックし、ご意見をいただければと思います。

今後とも小社刊行物をご愛読いただければ幸いです。


「アメコミ魂」新体制

今までは担当編集が各々のカラーを出しながら執筆してまいりました「アメコミ魂」ですが、山口侘助たっての希望により、明日から「アメコミ魂」は彼の手に渡ることになりました……というのは冗談ですが、しばらくは彼が執筆することになりました。「山口侘助? えっ……誰?」と大半の方は思うはずです(笑)。

山口侘助とは、今夏よりShoPro Books編集部の一員として働いている山口大介(ヘッダーに映り込んでいる坊主頭の男性)のことです。奥付のクレジットや「アメコミ魂」でもいくつかの記事を本名で書いているので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね。

また、着任早々「サモン山口」(左門豊作より由来)というあだ名を付けたので(正確にいえば、以前の職場で付けられたあだ名だそうです)、その名前で今後も活動してもらおうかと思ったのですが、「ライター業はライター時代に使っていた筆名で書きたい」という彼の意思があったので、それを尊重いたしました。

幼少の頃にソビエト連邦で育った彼(リアル・レッド・サン!?)は、帰国後、空手と柔道を習得し、学生時代にはインド哲学を専攻していたそうです。自称映画マニアで、ヒップホップとハードコアパンクを愛し、今では「さくら学院」の父兄になっている面白い男ですが、アメコミはまだまだ初心者です。たまに頓珍漢なことを書いてしまうかもしれませんが、ぜひ温かい目で見てやってください。彼についてもう少し知りたい方はこちらへ。

とはいえ、映画誌やカルチャー誌でライターとして働いていた経歴もあるので、今後の彼の寄稿にご期待を……あとは山口侘助に任せます!

今までは、小社の邦訳アメコミの告知が中心でしたが、今後はもっと枠を広げて、アメコミや海外コミックをキーワードに音楽や映画、玩具、その他のカルチャーにも触れた記事やアメコミ全般に関する記事を届けていきたいと思っています。また、ご意見やご要望がありましたら、お気軽に下記の「感想を送る」ボタンをクリックし、ご連絡ください。今後ともよろしくお願い申し上げます。

ちなみに明日より「アメコミ魂」の更新日が毎週月曜日20時に戻りますので、ご注意ください。

ではまた!



(文責:山本将隆)