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2018年4月3日火曜日

『スター・ウォーズ:ハン・ソロ』『ジャスティス・リーグ VS. スーサイド・スクワッド』明日発売!

アメコミ魂をご覧の皆様、こんにちは!
新年度もはじまり、生活がガラリと変わって期待に胸躍らしている方もいらっしゃることでしょう。
アメコミ界隈も、注目映画の公開が続々と発表されており、期待に胸を膨らませずにいられません。

4/27は、”最強の、終わりへ――”『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、先日20世紀フォックスから発表されたDP2(だいぶ、パンチ効いている、2本目♥)公開日は6/1、そしてそして、スター・ウォーズ最新作にして、銀河一のアウトローの知られざる若き日々を描いた『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』は、6/29公開となってます!

『スター・ウォーズ:ハン・ソロ』の見どころ


今日ご紹介する書籍は、そんなハン・ソロの、”ソロ”(単独)読み切り作です。

マージョリー・リュウ[作]
マーク・ブルックス[画]
定価:本体1,600円+税
●4月4日頃発売●

ハン・ソロを簡単にご紹介すると、「スター・ウォーズ」シリーズで圧倒的な人気を誇るキャラクターで、ウーキー族チューバッカを相棒に銀河一の高速船ミレニアム・ファルコンを操る密輸業者です。ハン・ソロを演じたハリソン・フォードを一躍人気俳優に押し上げたキャラクターでもあります。

その人気の理由は、フォースを使えない普通の人間にも関わらず、抜群の操縦技術と何物も恐れない度胸で困難を乗り越えていく姿がとにかくカッコいい一方、シャイで傲慢でやたらと人間くさい性格や表情が世界中のファンを虜にしているんだと思います。

6/29公開映画ではオールデン・エアエンライクがハン・ソロを演じていますが、映画トレーラーを見る限り、キャストは違えどハン・ソロの魅力は一緒のようです。



それでは本書の紹介に入っていきましょう。

本書は2016年7月から11月までアメリカでマーベル・コミックスから刊行されたミニシリーズが底本となっており、SW正史(カノン)作品です。

粗筋を簡単にご紹介します。
まず時間軸でいうと、『スター・ウォーズ/新たなる希望(エピソードⅣ)』ヤヴィンの戦いから『スター・ウォーズ/帝国の逆襲(エピソードⅤ)』ホスの戦いまでの三年間のあいだに起こった出来事を本書は描いてます。

ヤヴィンの戦いで反乱同盟軍の勝利に大きく貢献したハン・ソロは、戦いの後、ジャバに返済し終えていなかった借金返済のため密輸業に戻っていたところ、レイア姫とクラッケン将軍の依頼により、反乱同盟軍のスパイを暗殺から救出するため、ドラゴン・ヴォイド・ランと呼ばれる銀河一危険で名誉あるレースに参加することとなりました。


レースの最中、決められた三つの惑星に立ち寄って三人のスパイを回収する手はずになっていたが、次々と想定外の事態に見舞われる中、ハンはレイア姫の依頼よりレースに勝利することに強く惹かれるのでした。

果たしてハンは任務とレースのどちらを優先するのか? 反乱同盟軍の三人のスパイとは誰なのか? スパイ網の中の最重要人物であるマスター・リスト所持者とは? そして、スパイを次々と暗殺している裏切り者の正体は一体!?


物語全体としては、ハン・ソロがチューバッカとともにミレニアム・ファルコンで宇宙を疾走する、という単純明快で爽快なストーリーでありながら、裏では様々な謎と動機が交錯して複数の伏線が同時進行する複雑なストーリーにもなっています。
わずか114Pでありますが、読み応え十分です。


本書の見どころの一つは、実力派クリエイター陣がタッグを組んでいる点です。
作家のマージョリー・リュウは、小説家として『ニューヨーク・タイムズ』でベストセラー出しており、コミック『モンストレス』は2016、2017年アイズナー賞にノミネート、2017年には「ベスト・グラフィック・ストーリー」としてヒューゴー賞を受賞しています。
(※ちなみに、同書のアートを担当したのは日本人アーティストのタケダ・サナ氏です。)

一方アートを担当するマーク・ブルックスも、 『デッドプール』、『スター・ウォーズ』、『アントマン』など様々な作品のカバーアートを手掛ける人気コミックアーティストです。そして本作については、なんとあのジョージ・ルーカスが原画を全て買い取るほど惚れ込んだそうなので、実力とクオリティは折り紙つきということです。

本書ではストーリーの面白さだけでなく、マーク・ブルックスの繊細かつ勢いのある筆致をぜひご堪能ください。
特に、細部まで描きこまれたミレニアム・ファルコンの造形は圧巻です。


最後に特典情報をお知らせします。
本書を対象店舗でご購入頂いた方に、オリジナル原書ステッカーシートをプレゼントしております。


▲手帳に貼ったら、こんな感じです。

これは、マーク・ブルックスのミレニアム・ファルコンがカッコよかったので、どうしてもステッカーが欲しくなり予算オーバーで無理して作らせてもらったものです・笑

1枚のシートに11個のシールが付いてます。
糊面は再剥離可能なミラーコートタック紙を使っているので、貼っても跡がつかずキレイに剥がせます。(※シールの方は爪痕が残っちゃうと思います・汗)

配布店舗はコチラでご確認ください。
※数に限りがございます。万一品切れの場合にはご了承ください。
※お買い上げの方に1部のみお渡し致します。

ぜひ皆さま書店でGETしてください!!

『ジャスティス・リーグ VS. スーサイド・スクワッド』の見どころ


つづいてご紹介するタイトルは、『ジャスティス・リーグ VS. スーサイド・スクワッド』です。

ジョシュア・ウィリアムソン他[作]
ジェイソン・ファボック他[画]
定価:本体3,300円+税
●4月4日頃発売●

まずは粗筋をご紹介します。

▼▼▼ JUSTICE LEAGUE ▼▼▼
情報将校アマンダ・ウォラーによって組織された特殊部隊スーサイド・スクワッド。彼らはアマンダが課す任務を遂行するため、世界中を駆け回っていた。今回の舞台は小さな島国バドニシア。スーサイド・スクワッドは粛々と任務をこなしていたが、中心メンバーである狙撃の名手デッドショットが逃げ場を失ってしまう。彼は身投げを覚悟し、荒廃したビルの上から飛び降りてしまう。だが、そんな彼を救ったのがスーパーマンだった。その場に全員集合していたジャスティス・リーグの面々。正義と不義、両チームは一触即発の状態で対峙するのだが……。
▲▲▲ SUICIDE SQUAD ▲▲▲

本書の見どころは、もちろん映画にもなった人気二大チームが大型クロスオーバー・イベントとして対峙するところでしょう。しかし私が注目したいのは、本書はアメコミ好きがアメコミ沼にハマる要素がギュッと詰まっている点です。

アメコミの魅力その1:ユニバースがつながっている


アメコミの魅力の一つは、各キャラクター誌とそのユニバースが全体としてゆるやかにつながっている事、そして別の雑誌が一つに集結するクロスオーバー・イベントがある事です。

これって日本の漫画に慣れている我々からするとすごいことじゃないですか!? たとえば、ジャンプのワンピースと銀魂の世界観はつながってないし、クロスオーバーすることもないですよね? 各キャラクターの著作権がDCやマーベルといった出版社に帰属しているからこそできることだと思います。

本作は、ジャスィテス・リーグ誌とスーサイド・スクワッド誌の各2.5巻という位置づけとなっていて、どちらの作品を追っている方も違和感なく物語に入っていけます。

※ちなみに、各1巻と2巻も小社から刊行されてますので、チェックしてみてください。
※なお前巻を読んでいなくても、本作はほとんど独立した話で十分楽しめるのでご安心ください。

特にスーサイド・スクワッド誌2巻目『ゴーイング・セイン』には、『ジャスティス・リーグ VS. スーサイド・スクワッド 序章:温かい心』という本作のプレリュード短編が収録されてます。まだ読んでない方は、本作を読んだ後に遡って読むのも面白いと思います。

また、アメコミはユニバースがつながっていることから、クロスオーバーとまではいかなくても、例えばバットマン誌で出てきたエピソードが、ジャスティス・リーグ誌のストーリーにつながってくる、というような事がちょいちょい起こります。

本書でも、『バットマン:アイ・アム・ゴッサム』でバットマンがアマンダ・ウォラーに任務を依頼された件について、バットマンがボソリとつぶやいていたり、

▲本書P21

▲『バットマン:アイ・アム・ゴッサム』P158

ハーレイ・クインがワンダーウーマンと対決したときのハーレイのセリフが『ハーレイ・クイン:リトル・ブラックブック』の出来事を受けてたりします。

▲本書P60

▲『ハーレイ・クイン:リトル・ブラックブック』P41

アメコミを読んでいて、自分が知っているネタが出てくると、「あ、これあの本で読んだ話だ!」「俺もだいぶアメコミに詳しくなってきたぞ。ムフフ」と嬉しくなるのもアメコミあるあるではないでしょうか。

アメコミの魅力その2:自分が知らない新しいキャラがゾクゾクと出てくる


アメコミのもう一つの魅力は、初めて出会う個性豊かなキャラクターたちが次から次に出てくることです。
しかもそのキャラが、実は長い歴史を持っていたりして、それを知るのもアメコミの楽しみの一つです。
本作でも、そんな素敵なキャラクターたちが出てきたので紹介します。

★キラーフロスト★

自分にとっては、前巻の『スーサイド・スクワッド:ゴーイング・セイン』が初見だったんですが、キラーフロストは氷結能力をもった悪女です。ゾクゾクします。本作においてかなり重要な役割を演じます。
このキラーフロスト、実は初出はかなり古く、1978年の『ファイヤーストーム』#3まで遡ります。そして、ニュー52版キラーフロストは本名「ケイトリン・スノー」なんです。

…そう、ケイトリンといえば、米CWの人気ヒーロードラマ『THE FLASH/フラッシュ』に出来てる主要キャラの一人、スターラボ所属の科学者ケイトリン・スノーなんです!
あのケイトリンがこんな姿になっちゃって……涙

実はドラマでも、シーズン3で彼女はキラーフロストの能力を獲得するそうです。
私はドラマはまだシーズン1までしか追えてないのですが、ドラマで彼女を知っている人は、「あのケイトリンが身も凍るヴィランに!?」と驚くことでしょう。

★マックスウェル・ロード★

彼も自分にとって全くの初見だったんですが、本書の中でかなり重要な役割を演じてます。
彼は天才的な頭脳を持った戦略家で、テレパシーによって他社を洗脳することができます。(※その副作用で、鼻血が出るというお茶目な一面もあります・笑
キャラクター設定を見ると、『インヒューマンズ』のマクシマスみたいですね。
歴史的な初登場は、1987年の『ジャスティス・リーグ』#1となってます。

★ロボ★

ほぼ不死身の超回復能力を持った、惑星チャルニア出身の殺し屋。残忍かつ超人的身体能力を持つ一方、約束は必ず守るという義理堅い一面や彼独特の造語でしゃべるというユーモラスな一面もあります。

二面性を持ったキャラというのは大抵魅力的なものですが、彼の超回復能力といい、今やアメコミ界きっての大人気キャラを彷彿とさせ人気に火がつきそうな予感がします。

実は彼は私にとって初見ではなく、『ハーレイ・クイン:リトル・ブラックブック』『スーパーマン:アメリカン・エイリアン』(いずれも小社刊)でもお目にかかってました。
(※リトル・ブラックブックでは、なんとロボはハーレイと塗れ場を演じてます!)

そのときもかなり魅力的なキャラだなぁと気になってましたが、おそらくそういう読者の声が多いからでしょう、なんとなんと! 本書でバットマンはロボをジャスティス・リーグにスカウトしちゃうんです!


ロボはバッツの勧誘を受けるのか受けないのか? …今後の展開が気になります。

以上、とりとめなく作品紹介してきましたが、とにもかくにもDCを代表する二大チームの共演を描いた本書、DCコミックスの魅力が濃縮された豪華内容となってます。
絶対に買って後悔しませんので、お近くの書店で見かけたらぜひ手に取ってみてください!!


第2期ShoPro Books公認ブロガーもご注目ください!


最後になりますが、今日ご紹介した作品は、第2期ShoPro Books公認ブロガーの「SATDANさん」「ドロさん」のお二人にもブログに取り上げていただくことになってます。
SATDANさんはハン・ソロ、ドロさんはジャスティス・リーグの予定です。
こちらもぜひ楽しみにしてください。

 ShoPro Books アメコミ公認ブロガー【第2期】始動!! 


以上、今回のアメコミ魂はこのあたりで。
次回の更新は、新刊『スパイディ:アフタースクール・スペシャル』『インビンシブル・アイアンマン:リブート』が発売される4月18日頃となります。お楽しみに!

(文責:小出)

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▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。
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2018年3月6日火曜日

スーサイド・スクワッド、ハーレイ・クイン、ワンダーウーマン、第2巻同時発売!



「アメコミ魂」読者のみなさん、こんにちは!

先週公開された話題のマーベル映画『ブラックパンサー』、みなさんはもうご覧になりましたか? 小社からは邦訳コミック『ブラックパンサー:暁の黒豹』が絶賛発売中ですので、そちらもぜひご一読ください。

さて、明日は「リバース」シリーズ第2巻にあたるスーサイド・スクワッド:ゴーイング・セイン』『ハーレイ・クイン:ジョーカー・ラブズ・ハーレイ』『ワンダーウーマン:イヤーワン』の発売日になります(地域によって若干の誤差がございます)。今回は、同時発売する3タイトルについて紹介します。

誰が世界を救うのか!?


第1巻『スーサイド・スクワッド:ブラック・ヴォールト』のお話がそのまま引き継がれる第2巻『スーサイド・スクワッド:ゴーイング・セイン』では、ゾッド将軍と謎の球体ブラック・ヴォールトが再び騒動を巻き起こします。ブラック・ヴォールトをスーサイド・スクワッドの本部へと待ちこんだところまではよかったのですが、ブラック・ヴォールトから怪しげな波動が放たれ、本部にいる全員がその波動に呑みこまれてしまいます。すべての者たちは常軌を逸してしまい、本部は大混乱。このままでは世界も滅びてしまう……そんななか、唯一あの人物だけが正気を取り戻して奮闘します。さて、誰が世界を救うのか、本誌でお確かめください。

▲リバース第2巻『スーサイド・スクワッド:ゴーイング・セイン』


ジム・リーの作画が冴えわたる本編も見所満載なのですが、第1巻に引き続き、巻末には各キャラクターの短編集が収録されていますので、そちらも見逃さないでください。今回は、キラー・クロックの物語に涙する人も多いはずです。最初から悪いヤツじゃなかったんですよね。

▲キラー・クロックの少年時代を描いた「ワニの涙」


本作の次は、ジャスティス・リーグと激突する『ジャスティス・リーグ VS. スーサイド・スクワッド』が控えています。4月4日頃発売ですので、楽しみに待っていてください。

▲映画化もされた2大チームが大激突!


因縁の恋人J、再び登場!


スーサイド・スクワッド誌のハーレイ・クインとは、一味違った彼女が堪能できる『ハーレイ・クイン:ジョーカー・ラブズ・ハーレイ』では、今回も愛すべき狂気のヒロインぶりが描かれております。大親友のポイズン・アイビーとバケーションを過ごしたり、ローラー・ダービーに出場したりと大忙しの毎日を過ごします。ですが、そんな楽しい生活も束の間。彼女の前にあの男が再び現れます。そう、ジョーカーです。彼の目的は一体なんなのか? そもそも彼は本物のJなのか? 謎は深まるばかりですが……もちろん、この先は本誌でご堪能ください(笑)。ハチャメチャな性格のハーレイ・クインですが、この単独誌では、等身大の女性として、色々と人生に思い悩んだり、考えたりしている姿も描かれているところが人気の一つだと思います。ぜひ本書で彼女の魅力を感じてください。

▲期待の第2巻『ハーレイ・クイン:ジョーカー・ラブズ・ハーレイ』


このハーレイ・クイン誌にはリバースの冠がついていますが、第1巻『ハーレイ・クイン:ダイ・ラフィン』同様、リバース以前の設定が続いております。つまり、ニュー52シリーズの第1巻『ハーレイ・クイン:ホット・イン・ザ・シティ』から手掛けているアマンダ・コナー&ジミー・パルミオッティによる物語が続いているので、登場キャラクターやエピソードなどもニュー52から引用されています。ニュー52シリーズから読み続けてくれている読者さんにとっては、読み応え充分な作品ですね。

▲バハマ諸島で休暇を楽しむハーレイ&アイビー


ハーレイ・クイン誌をこれからイッキ読みしよう!と思っている方に朗報です。小社では全巻セット通販を行っています(しかも特典付き!)。ぜひそちらもご利用ください。


“驚異(ワンダー)”の起源に迫る!


最後に紹介するのは、『ワンダーウーマン:イヤーワン』です。昨年、映画『ワンダーウーマン』が公開され、日本でも飛躍的に認知度が上がったキャラクターの一人だと思います。来年には第2弾の公開が予定されています。映画をご覧になった人には親しみのある内容だと思いますが、本書はワンダーウーマンのオリジンが描かれています。“男の世界”から遠く離れたアマゾン族の楽園セミッシラ島で幸せに暮らすダイアナ姫。ある日、別の文明の飛行機が島に不時着したことから、彼女のなかで何かが目覚め……ここまでは、映画と同じような設定ですが、この先どう展開するのか、ぜひ本書を読んでみてください!

リバース版オリジンを描いた『ワンダーウーマン:イヤーワン』


本書は、第1巻『ワンダーウーマン:ザ・ライズ』と対になる作品で、2冊セットで読んでいただけるといっそう楽しめると思います。アメリカでは、日本で「リーフ」と呼ばれる中綴じの冊子形式でコミック誌が出版されます。その後、その冊子6~7号分を合本した単行本が発売されるのですが、日本の翻訳コミックはそれを底本にして出版しています。リバース版のワンダーウーマン誌では、第1巻の収録作品と本書の収録作品が並行して発表されました。つまり、1号、3号……と奇数号が第1巻に、2号、4号……と偶数号が本書に収録されています。第1巻ではニュー52以降の物語が描かれ、一方、第2巻ではリバース用のオリジンが描かれています。 お手元に第1巻があれば、実際アメリカで刊行した順番で現在と過去の物語を読むというのも、また面白いかと思います。

▲映画でもお馴染みのあのポーズが……


ワンダーウーマンのオリジンといえば、奇才グラント・モリソンが綴った『ワンダーウーマン:アースワン』というコミックもありますので、気になる方はぜひご一読ください。

▲モリソンの『ワンダーウーマン:アースワン』


本日紹介したこれらの作品は、物語の区切りもいいのでこの第2巻で邦訳版はいったん終了します。ですので、まだ本シリーズを読んでいなくてもすぐに追いつけます。この機会にぜひ読みはじめてください(ハーレイ・クイン誌だけは、ニュー52から読むとかなりの巻数ですが……汗)。

最後に、先日、在庫僅少タイトルを小社のFacebookページに掲載しました。「いつか読もうと思っていたのに、もう在庫がない……」ということがないように、リストをアップしました。ぜひご活用ください。


▲1999年アイズナー賞受賞作品『インヒューマンズ』

次回の更新は、『インヒューマンズ』が発売される前日21日頃を予定しております。

お楽しみに!

(文責:山本)


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2017年10月24日火曜日

リバース版スーサイド・スクワッド、突撃!



「アメコミ魂」をご覧のみなさま、こんにちは!

今年8月の『DCユニバース:リバース』から始まった邦訳版DCリバース・シリーズですが、待望のリバース版「スーサイド・スクワッド」シリーズの一巻目として、『スーサイド・スクワッド:ブラック・ヴォールト』が今月11日に刊行されました。

ロブ・ウィリアムズ[作]
ジム・リー[画]
定価:本体2,300円+税
●好評発売中●

小社はこれまで、「ワンダーウーマン」「スーパーマン」「バットマン」「ハーレイ・クイン」「ジャスティス・リーグ」とDC人気キャラクターのリバース・シリーズを刊行してきましたが、6番目のシリーズとなるのが、昨年映画も大ヒットした「スーサイド・スクワッド」です。

本国アメリカでは2016年6月にリバース・シリーズが始まりましたが、ファンの評判も高く売上的にも成功を収めているようです。本コラム執筆時のCOMIXOLOGY売上ランキングをみても、DCリバース・シリーズがトップ10に6冊もランクインするなど大変好調となっており、ますます目が離せません。


DCコミックスを代表するアーティスト、ジム・リーが描くスーサイド・スクワッド


本作の特徴は何といっても、ジム・リーが作画を担当していることでしょう。
ジム・リーといえば、DCコミックスの共同発行人にしてアメコミ界を代表するトップ・アーティストの一人です。
個人的にも、グレッグ・カプロと並んで一番好きな絵師さんでもあります。


↑「DCコミック」の伝説的アーティスト! ジム・リー氏の超絶テクニック

彼が作画を担当することをみても、DCが『スーサイド・スクワッド』をいかに重要なタイトルと捉えているかが分かります。
実際彼がレギュラーシリーズ本編の作画を担当するのは、2011-2012年の『ジャスティス・リーグ:誕生』『ジャスティス・リーグ:魔性の旅路』(共に小社刊)、2013-2015年の『スーパーマン:アンチェインド』以来となります。

ところでご存じのように、アメリカのコミック制作工程は日本と違い、下描きはペンシラー(PENCILER)、線画はインカー(INKER)、着色はカラリスト(COLORIST)と分業体制です。
ジム・リーは主にペンシラー担当ですが、本書では、そのジム・リーの手による貴重なペンシル原画が巻末18ページにわたって惜しげもなく掲載されているのも必見です。


この原画を見ると、下描きにありがちな躊躇い線(被写体のフォルムを掴むための仮線)がほぼありません。描き始める前にイメージが頭の中で完璧に出来上がっていて、鉛筆を紙に付けたらイッキに描き上げたからだと思います。
そういえば、だいぶ昔の映画になりますが『アマデウス』(1984年製作)で、主人公の音楽家モーツァルトが、楽譜を書き始めるときに頭の中で完璧に曲が完成している、というシーンがありました。
音楽と絵ではジャンルは違いますが、イメージ力というのは天才に共通した特徴なんでしょうね。


映画『スーサイド・スクワッド』で活躍したあのキャラクター達が登場


本作のもう一つの特徴は、ニュー52シリーズからキャラクターが一部入れ替わり、2016年映画『スーサイド・スクワッド』を強く意識したメンバー構成になったことです。

映画でもダブル主人公的な位置づけだったデッドショットとハーレイ・クイン。

デッドショットは世界トップクラスの射撃の名手です。

ハーレイ・クインは元精神科医で、愛すべきクレイジーな女性。ジョーカーの元恋人。本作ではキュートなお団子ヘアを披露してます。

↑映画でも異彩を放っていた怪力ワニ男のキラー・クロック。今回、彼が乗り物酔いしやすい体質であることが判明します。

↑事ある毎にデッドショットに反目するキャプテン・ブーメランは、特殊なブーメランの達人。冒頭「リバース」のエピソードでは、見事な人非人、外道っぷりを発揮してます。

↑邪悪な古代の魔女に取り憑かれたエンチャントレスは、本書ではスーサイド・スクワッドの一員として戦います。映画と違い、素のときの職業はフリーランスのデザイナーです。(フリーランスのデザイナーがどうして古代の魔女に取り憑かれたのか、気になります…)

↑妖刀を操る日本人女性カタナは、映画同様チームの副指揮官で、彼らの監視役です。カタナのカッコよさは異常です。

↑そして映画と同じく現場でチームを指揮するのは、アマンダの部下でエリート軍人のリック・フラッグ。暴走しがちなメンバーをまとめるお父さん役といったところです。

↑最後に、スーサイド・スクワッドの責任者であるアマンダ・ウォラーは、映画同様に少し肥った女性として描かれてます。


本編「ブラック・ヴォールト」の紹介、そしてRAMONES


本書はまず、失意に引き籠る大佐リック・フラッグの"再生(リバース)"を描く短編「リバース」で幕を開け、続いて全4章からなる本編「ブラック・ヴォールト」になだれ込みます。
本編の内容を簡単にご紹介します。

▼▼▼ THE BLACK VAULT ▼▼▼ 
スーサイド・スクワッドに課せられた今度のミッションは、"ブラック・ヴォールト"と呼ばれる強力な武器を敵の手から奪うこと。
場所はロシアの北極海の一部、ラプテフ海にある深海の極秘刑務所。
タスクフォースXの本部があるベル・レープ刑務所を出た彼らは、常軌を逸した方法でその場所に潜入する。
そこに現れたのが、あのスーパーヒーローと同じ星で生まれた最強のヴィランだった!
しかも、"ロシア版スーサイド・スクワッド"と呼ぶべき最悪なチームまで現れる!?
さすがの"本家"スーサイド・スクワッドも苦戦必至の中、戦いの序盤で貴重な仲間の一人を失うことに…。
▲▲▲ THE BLACK VAULT ▲▲▲

ライターのロブ・ウィリアムズの書くストーリーは予想外の出来事が次々におこり、読者を飽きさせません。
ちなみに各章のサブタイトルは、アメリカのパンク・ロックバンド「ラモーンズ」の曲名からとられています。

第1章「I Wanna Be Sedated」(鎮痛剤を欲する者)は、1978年発表の楽曲です。


第2章「Blitzkrieg Bop」(電光石火の一撃)は、1976年発表。

あ、コレなんか聴いたことあります。ラモーンズのデビュー曲だそうです。

第3章「Bad Brain」(バッド・ブレイン)は、1978年発表。


第4章「Beat on the Brat」(ガキを叩きのめせ)は、1976年発表曲。


本書を読む際のBGMにいかがでしょうか。


デッドショット、ブーメラン、カタナ、ハーレイ・クインの読み切り短編と、豊富なバリアント・カバー集


本書では本編とは別に、「タスクフォースX 人事ファイル」と銘打った興味深い4つの短編集が同時収録されてます。
デッドショットブーメランカタナのタスクフォースX入隊の経緯を描いたオリジン、そしてハーレイ・クインのタスクフォースXでの初任務を描いた読み切り短編です。
これらの短編は、スーサイド・スクワッドを初めて読む読者が、彼らを理解するのに大いに助けになることでしょう。各8ページずつの短編とはいえ大いに読み応えがあります。

また23ページにわたる多彩なバリアント・カバー集もファンにとっては嬉しいところ。
これらのカバーの存在は、やはりシリーズ一巻目ということでDCコミックスが販促に力を入れた結果でしょう。そのほとんどが"リバース"版ハーレイ・クインを題材に描かれたおり、単行本の記念すべき第一巻をまとめるにあたり貴重な素材として再掲載されてます。



ハーレイ・クイン(ニュー52)全巻セット販売


最後に告知を一つ。
スーサイド・スクワッドの人気キャラであるハーレイ・クイン。彼女のニュー52シリーズ単独誌全巻セットを、ここでしか手に入らないオリジナル特典付きで販売します。

⇒販売サイト:ShoPro Books SOTRE

販売開始は10月30日(月)から。
オリジナル特典は、アマンダ・コナー作画のハーレイ・クイン複製原画です。
さらに追加特典として、『ハーレイ・クイン:ブラック・ホワイト&レッド』書店販促用A3ポスター(非売品・折り目なし)を先着20名様にプレゼントします。


スーサイド・スクワッドを読んでハーレイが気になった方、ニュー52シリーズ単独誌もハーレイ・クインの魅力満載の内容となっており、ハーレイをさらに好きになること間違いありません。この機会に限定特典付きセットをお見逃しなく!


今週のアメコミ魂はこの辺りで締めさせて頂きます。最後までお読み頂きありがとうございました。それでは来週またお会いしましょう!

(文責:小出)


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2017年6月20日火曜日

世界最凶の追跡劇『デスストローク:スーサイド・ラン』



アメコミ魂をご覧の皆さま、こんにちは!

今週ご紹介するのは、6月7日に発売された『デスストローク:スーサイド・ラン』です。

デスストローク:スーサイド・ラン
トニー・S・ダニエル他[作]タイラー・カークハム他[画]
定価:本体2,100円+税
◆好評発売中!◆


世界最強の傭兵にして暗殺者、デスストロークことスレイド・ウィルソン。DCコミックスきってのアンチヒーローの最新刊です。

前巻『デスストローク:ゴッド・キラー』では、なんと神の暗殺をやってのけたスレイド。さすが“世界最強の傭兵”の異名は伊達じゃありません。

デスストローク:ゴッド・キラー
トニー・S・ダニエル他[作]タイラー・カークハム他[画]
トム・モリー他[彩色]
定価:本体2,100円+税
◆好評発売中!◆

今回は、そんな彼の過激な追跡劇が繰り広げられます。

DCユニバースでもトップクラスの戦闘能力を誇る彼の唯一の泣きどころ、それは愛娘ローズと愛息ジェリコ、二人の子供たちでした。自分の命と引き替えにしても構わない存在ローズが行方を消し、追跡劇が始まります。ということで、まずは本作のあらましからご紹介します。

▼あらすじ▼

デスストロークことスレイド・ウィルソン。最強の傭兵にして暗殺者。彼の手にかかれば、どんな標的も逃げることはできない。そんな彼の娘ローズが姿を消した。失踪の鍵を握るのは、スーサイド・スクワッドきっての問題児ハーレイ・クイン。かくしてスレイドは、娘の行方をハーレイから聞き出すため、ベル・レーブ収容所に潜入する。しかしそこで待っていてのは、血に飢えたメタ・ヒューマンやスーパーヴィランたちだった。血で血を洗う追跡劇の果てに、どんな結末が待っているのか!?


▲あらすじ▲


他のヒーローコミックスとは、ひと味もふた味も違うハードコアでハードボイルドな魅力を持ったデスストローク。前巻、前々巻に続いて本作でも、ひとコマごとに血しぶきが読者に届きそうなバイオレンスアクションが展開されます。ではここからは、その魅力を中面とともに紹介します。

物語冒頭、ベル・レーブ収容所(※スーサイド・スクワッドの面々が収容されているメタヒューマンやスーパーヴィラン専門の刑務所)への侵入を試みるスレイド。その目的は?


スレイドの目的、それはスーサイド・スクワッド最狂の問題児ハーレイ・クイーン。ローズが行方をくらませた家に残されていた死体、そこにはハーレイからと思しきメッセージが残されていたのでした。


スレイドの侵入によって、ベル・レーブ収容所のセキュリティシステムが破綻。それに乗じて凶悪なメタヒューマンが逃亡します。その名は「スネーク・バイト」。


そこから物語は展開し、レックス・ルーサーの思考をコピーしたAIが搭載されたロボット、レックスボットやビザロと思しきクリプトン人のクローン、さらにはレッドフードとの激闘が繰り広げられます。





ノンストップで展開されるアクションの果てに、デスストロークが目にするものとは……それは本編を読んでお確かめください。

さて、アメコミ初心者にはあまりなじみのないデスストロークですが、これまでドラマ『ARROW/アロー』やゲーム『バットマン:アーカム・ナイト』などに登場し、日本でもフィギュア化されるなど、マニアの間では知られた存在です。今後、DCエクステンデッド・ユニバースの展開次第では、映画への登場も想像に難くないキャラクターですので、今からコミックでチェックしておくことをオススメしいたいと思います。

それでは今週はこの辺で。また来週お会いしましょう!

(文責:山口)


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2016年9月6日火曜日

スースクにパシリム、デップーにタートルズ……
ここ3ヶ月の新刊を一挙紹介!


読者の皆様、お久しぶりです! 「アメコミ魂」ライターの乙間です。

約1ヶ月半ぶりの投稿となります。「アメコミ魂」は少し長い夏休みをいただきましたが、その間も、小社では多くの邦訳アメコミを発売しました。今回は、お休みをいただいた期間に刊行された新刊情報をまとめてご紹介したいと思います。ここ最近の邦訳ラッシュは目を見張る勢いですが、それゆえに「え? もう出てたの?」と気づかないうちにすでに刊行されていたなんてことはよくありますよね。今回の記事を見て、読もうと思っていた作品に気づいていただければ幸いです。また、この期間に発売された作品は、映画に絡んだものも多いので、トレーラーなどの公式映像のリンクを貼りました。あわせてご覧ください。

では、明日発売の注目作からご紹介します。

◆レッドフード&アウトローズ、明日発売!◆

レッドフード&アウトローズ

TM & ⓒ 2016 DC Comics. All Rights Reserved.
二代目ロビンことジェイソン・トッド扮するレッドフード、グリーンアローの元相棒アーセナル、そしてタマラン星の王女スターファイヤー……心に傷を負っていた3人のヒーローの間に絆が生まれ、レッドフード&アウトローズは結集した。しかし、その絆は、世界を救えるほど強いものといえるのか……。レッドフードを訓練した神秘組織オール・カーストと、邪悪な古代種族“無銘者”の間で戦争が勃発し、3人が巻き込まれてしまう。レッドフード&アウトローズは戦う意味もわからぬままに、ゾンビと化した戦士僧、改造手術を受けた異星人排斥主義者、そして不死の暗殺者と戦うことになるのだが……。

ライターのスコット・ロブデルが綴るレッドフードとアーセナルの軽妙な会話。そして、ケネス・ロカフォートが描く妖艶なスターファイヤー。日本の読者からの支持も高かった本誌がようやく刊行されることになりました!個人的にはアートがイチオシですので、ぜひご堪能ください。

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・『バットマン:アンダー・ザ・レッドフード』を語る
・『バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル』を語る


◆8月24日発売、邦訳アメコミ3作品◆

スーサイド・スクワッド:バジリスク・ライジング

TM & ⓒ 2016 DC Comics. All Rights Reserved.
タスクフォースX――またの名はスーサイド・スクワッド。それは、減刑と引き換えに集められたスーパーヴィランたちの特殊部隊。彼らの素性を知る者は誰もいない……。彼らは、ゴッサムでの任務で大きな痛手を負ってしまった。そんな折に、チーム誕生の当初から隠されていた恐るべき秘密が明らかとなる。……チーム内に裏切り者がいたのだ。アマンダ・ウォラーの暗殺とスーサイド・スクワッドの存在を暴露するため、ウォラーと敵対する秘密結社バジリスクの首領レギュラスが訓練したスパイがチーム内に送り込まれていた。ハーレイ・クインはジョーカーのために仲間を裏切り、複数の人格の間を揺れ動いている。裏切り者はハーレイなのか? それとも、自殺願望を抱くデッドショットなのか? スーサイド・スクワッドは正体不明のスパイを抱えたまま、レザレクションマンことミッチ・シェリーを捕獲する任務に送り出される。この任務の目的が、レギュラス率いるバジリスクを殲滅させようとするウォラーの計略であることをスーサイド・スクワッドの面々は知る由もなかった……。

本書は、第1巻スーサイド・スクワッド:悪虐の狂宴に続く、第2巻にあたります。物語もググッと深くなっていき、これからの展開が楽しみな作品です。9月10日公開の映画が話題になっておりますが、映画を観る前に原作コミックシリーズを読んでおくと、設定や背景を把握することができて、映画がいっそう楽しめるはずです。事前情報なしで先入観を持たずに映画を観たい人は、映画を観た後にはぜひ原作コミックを読んでみてください。新たな発見があるはずです。ちなみに、映画はマーベルしか観たことがない、DCコミックスは初めてという方は、下記の映像を観ておくといいかと思います!

▲映画『スーサイド・スクワッド』キャラクター特別映像(公式)

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・ヴィランの特攻部隊「スーサイド・スクワッド」とは?
・ポップアイコンになったヴィラン、ハーレイ・クインの魅力
・そのハチャメチャぶりはデッドプールに匹敵する!? 注目度No.1ヒロイン“ハーレイ・クイン”第2巻、発売!


パシフィック・リム:ドリフト

© 2016 Legendary Comics, LLC. All Rights Reserved.
映画『パシフィック・リム』の感動ふたたび――イェーガーの前に立ちふさがる新たなKAIJU……壮大な戦いは終わらない! 『パシフィック・ リム』の監督ギレルモ・デル・トロと原案・脚本を担当したトラビス・ビーチャムが書き下ろした前日譚コミックパシフィック・リム:イヤーゼロに続き、完全新作の本書でもイェーガーとKAIJUの胸躍る戦いが描かれている。続編が待ちきれない全国の“パシリム”ファンに贈る至高の物語。本作の主役となるのは、映画では充分に語られることのなかった第一世代のイェーガー“タシット・ローニン”と、パイロットであるジェソップ夫妻。他にもスタッカー・ペントコストやコヨーテ・タンゴ、そして初お目見えとなるイェーガーやKAIJUも続々と登場する。伝説のイェーガー“タシット・ローニン”の、世界の存亡をかけた戦いが、いま始まる!

“パシリム”と聞いただけで、「タララ~ラララ~♪」と、あのテーマ曲がすぐ脳内再生してしまうあなたは、絶対に本書を読まなければならない(笑)。本書の巻末付録もなかなか充実しているので、ファンにとっては嬉しいかぎりなのですが、伝説の『パシフィック・リム:ビジュアルガイド』が再版されれば最高なんですけどね……(汗)。

▲映画『パシフィック・リム』予告(公式)

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・『パシフィック・リム:イヤーゼロ』を語る

キャプテン・アメリカ:ホワイト

ⓒ 2016 MARVEL
ジェフ・ローブ&ティム・セイルのアイズナー賞コンビによって鮮やかかつ痛切に描かれる、マーベルを代表するヒーローたちの、愛と喪失と悼みの物語! スティーブ・ロジャースにとって、己が時代から切り離された男として生きる最大の苦しみは、親友を失った男として生きることだった。亡くなった相棒のことを嘆くスティーブ・ロジャースは、二人の友情がかつてない試練を浴びたある夜の出来事を思い返していた。海の底から険しい頂きまで、ハウリング・コマンドー部隊と共に命がけの行軍を行った夜のことを。それは、炎と煙と雪に覆われ、恐るべき敵と驚くべき味方とが姿を見せた戦いだった。そしてその旅路の果てには、レッドスカルが待ちかまえていた。彼こそ、キャップたち全員が立ち向かうすべての悪を象徴する、残虐にして恐るべき敵であった……。

本作は、スパイダーマン:ブルーデアデビル:イエローに続く、カラーシリーズ第3弾です。このシリーズは、今は亡き人に想いを馳せ、回想シーンで物語が進むのが特徴です。バッキーはのちにウィンター・ソルジャーとして復活しますが、最愛の友を失った当時のスティーブの気持ちを考えると切なくてたまりませんね……。読者のレビューも好評ですので、ぜひご一読を。

▲映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』本編プレビュー映像(公式)

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・ジェフ・ローブ&ティム・セイルの名作カラーシリーズ 注目の『デアデビル:イエロー』を紹介!

◆8月10日発売、邦訳アメコミ3作品◆

デッドプール Vol.6:オリジナル・シン

ⓒ 2016 MARVEL
デッドプールの娘が生きていた――“結婚”の次は“父親”になる!? デッドプールの“過去”に関する手がかりを追うプレストン捜査官は、衝撃的な事実を発見する。デッドプールの娘が生きていたのだ……しかし、その娘はあるテロリストに命を狙われていた。父親であるデッドプールはといえば、吸血鬼との戦いに忙殺されている。デッドプールは吸血鬼の邪悪な牙を逃れて、娘を守りきることができるのか? そもそも、この娘はどこから来たのか? ヒーローの過去が明かされたミステリアスなクロスオーバー作品“オリジナル・シン”の外伝、早くも邦訳決定! さらに、グリム&グリッティな90年代を描いたエピソードでは、デッドプールの暗い過去におけるもっとも暗い秘密が明らかにされる……。

あっという間に、シリーズ第6巻となりました。本シリーズは第8巻が最終巻となりますので、本書を含めてあと3巻しかないと思うと、なんだか寂しいですね……なんて、思っていたら映画『デッドプール』のBD/DVD発売がもうすぐじゃないですかッ! 詳しくは↓

 ▲『デッドプール』9.7先行デジタル配信/10.5ブルーレイ&DVDリリース(公式)
  
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ガーディアンズ:チームアップ

ⓒ 2016 MARVEL
宇宙最凶チーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”とスーパーヒーローたちがチームアップ! アベンジャーズ、X-MEN、ロナン……スーパーヒーローたちとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがどう競演するのか?――アベンジャーズと宇宙の危機に立ち向かったあとは、巨大な宇宙的パワーを巡ってX-MENと共にクリー人との戦いに身を投じ、ロナンと戦いに挑む! そして宇宙の賞金稼ぎであるガモーラは地球に降り立ち、標的のシーハルクと大激突! その間にロケット・ラクーンは動物ヒーローだけで結成されたチーム、ペット・アベンジャーズとタッグを組み、動物ヴィランと対決を果たす! かわいくて癒される動物ヒーローが大活躍のペット・アベンジャーズのミニエピソードも同時収録!

2016年版のShoPro Booksカタログ(図書目録)がそろそろ出来上がる頃ですが、このカタログのキャラクターを描いていただいているグリヒル先生の作品が本書には収録されています。とっても可愛いのでぜひチェックしてくださいね。

▲映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』本編プレビュー映像(公式)

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ミュータント タートルズ 4

© 2016 Viacom International Inc. All Rights Reserved. Nickelodeon, Teenage Mutant Ninja Turtles, and all related titles, logos and characters are trademarks of Viacom International Inc. © 2016 Viacom Overseas Holdings C.V. All Rights Reserved. Teenage Mutant Ninja Turtles, and all related titles, logos and characters are trademarks of Viacom Overseas Holdings C.V. Based on characters created by Peter Laird and Kevin Eastman.
いよいよ明らかになるクランゲ将軍の正体と野望……。一方、街には新たなミュータントが現れ、タートルズが大ピンチに!? 大ヒット公開中の映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』では、ビーバップ&ロックステディ、クランゲといった有名キャラも登場して昨年以上の盛り上がりをみせている。コミック最新刊でも、クランゲ将軍の秘密がいよいよ明らかに。一方でフット軍団のシュレッダーも、一度は敗北を喫したタートルズに対して策略をめぐらす。さらに、街では新手の凶暴なミュータントが暴れだした! タートルズの4人はピンチを切り抜けられるのか!?

小社が扱っているタートルズの邦訳コミックは、本作で6作目。あと2作品の刊行が予定されています。タートルズの原作は、実はアメコミなんです。映画をキッカケにタートルズを知った人は、ぜひ原作コミックシリーズにも触れてみてください!

 ▲映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』インターナショナルトレーラー(公式)

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・アメコミ版『ミュータント タートルズ』ついに登場!
・先だし情報!『ミュータント タートルズ大全』とは!?

◆7月27日発売、邦訳アメコミ◆

トリニティ バットマン/スーパーマン/ワンダーウーマン

TM & ⓒ 2016 DC Comics. All Rights Reserved.
 闇の騎士、鋼鉄の男、アマゾンの王女……地球を守るために、DCコミックスを代表する永遠不滅の三大ヒーローが集結! バットマンの宿敵ラーズ・アル・グールが、スーパーマンのクローン、ビザロを仲間に引き入れたとき、バットマンはスーパーマンとワンダーウーマンを招集。今まさに迫った地球規模の危機を回避するため、伝説的な同盟がここに誕生する! アイズナー賞を受賞した作家マット・ワグナーの代表作、ここに堂々の邦訳化!

DCを代表する三大ヒーローの初邂逅を描いた読み切り作ですので、映画でワンダーウーマンに注目した人や、これからDCコミックス・デビューしようと思っている人にはうってつけの作品です。すでに発売されている『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』とあわせて、本書を読んでみてはいかがでしょうか?

▲映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』特別映像(公式)

●「アメコミ魂」関連記事●
・「バットマンVS.スーパーマン」特集第一弾!
・「バットマンVS.スーパーマン」特集第二弾!



夏休み明けの勢いで、1万字ほどの「アメコミ魂」の原稿を書き上げていたのですが、実は昨日、ちょっとした手違いでデータを消去してしまい……本日の午前中に慌てて原稿を書き直していたという何とも情けない私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、次回のアメコミ魂は、注目の「BATMAN DAY」とそれに合わせて発売する小社作品をご紹介したいと思います。

では、また来週火曜日の正午に。

(文責:乙間萌生)


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