ついにヤツが帰ってくる!
というわけで、今回は7月29日発売予定の『バットマン:喪われた絆(THE NEW 52!)』をご紹介させていただきます。
▲『バットマン: 喪われた絆(THE NEW 52!)』 スコット・スナイダー[作] グレッグ・カプロ他[画] 定価:2,000円+税 ●7月29日発売予定● |
そんな記念すべき復活劇を手がけたのは、『バットマン:梟の法廷』をはじめとするニュー52バットマン“梟”シリーズから続投の黄金コンビ!
まずライターはスコット・スナイダー。最近小社より発売された『バットマン:ブラックミラー』『バットマン:ゲート・オブ・ゴッサム』も好評な、ニュー52バットマンのメインライターです。思い返せば、『ブラックミラー』でディック・グレイソン版バットマンと対決したジョーカーも、出番は短いながらも強烈なインパクトを残しました。しかし今回はある意味主役として、それを上回る活躍(?)が堪能できます。
バットマン最大最凶の宿敵ということで、これまで数多くのジョーカー譚が描かれてきました。そして小社でも『バットマン:キリング・ジョーク完全版』(アラン・ムーア/ブライアン・ボランド)、『ジョーカー』(ブライアン・アザレロ/リー・ベルメホ)、『バットマン:笑う男』(エド・ブルベイカー/ダグ・マーンキ)などを出版しています。さまざまな作家がそれぞれの解釈でジョーカーを描いてきたのですが、スコット・スナイダー版ジョーカーのポイントはバットマンへの常軌を逸した“愛”なのかなと。ニュー52をまたいでも揺るがないジョーカーのバットマンへの“愛”が、どんなとてつもない事態を巻き起こすか……ぜひご覧になってお確かめください!
▲『ジョーカー』 定価:2,400円+税 ●好評発売中● |
また、各エピソードの間にちょっとした短編が差し挟まれているのですが、そちらの作画を担当してるのが、ジョック! そう、『ブラックミラー』のコンビが再現されているのです。『バットマン』といえば、現在のバットマン系列の主力雑誌。というわけで、アート面でも見どころ満載の1冊となっています。
▲『バットマン:ブラックミラー』 定価:2,600円+税 ●好評発売中● |
前回の“梟”シリーズでは、新生ユニバース立ち上げにふさわしく、新たな敵役として秘密結社“梟の法廷”を登場させて見事成功を収めましたが、そろそろお馴染みのキャラクターの活躍も見たくなるのがファン心理というもの。そんな期待に応えたのか、バットファミリーはもちろん、主要ヴィランも勢ぞろいしています。それも、ジョーカーがバットマンのために考え出したおぞましくも大掛かりなシナリオの一部として……。どのような形で登場するのかは本編を読んでのお楽しみですが、とにかく、読み進めていくうちに、さしたる能力も持ち合わせていないはずのジョーカーの恐ろしさがひしひしと伝わる展開になっています。
ちなみに、待望のジョーカー復活を祝って、本書のカバーはちょっと特殊な仕様にさせていただきました。ご購入いただいたら、ぜひカバーをめくってみてください。使い方次第で、あなたもジョーカーになれる、かも……。
さて、『喪われた絆』は、バットマン系列各誌にまたがるクロスオーバー・イベントとして展開されました。キャットウーマン、ハーレイ・クイン、バットガール、ナイトウィング、レッドフード、レッドロビン、そしてロビン……。ジョーカーと出会うことで彼らに何が起こったのか、それぞれの雑誌で描かれたのです。そんなエピソードを編集してまとめたのが『ジョーカー:喪われた絆』。日本版では原書を上下巻の2冊に分けて、『バットマン:喪われた絆』も含め、三部作として順次刊行していきます。
▲『ジョーカー: 喪われた絆〈上〉(THE NEW 52!)』 ●8月発売予定● |
ではでは、今日はこんなところで。
(文責:中沢俊介)