本日ご紹介する7月発売の新刊は、『ミュータント タートルズ1』です。
『ミュータント タートルズ1』 ケビン・イーストマン、トム・ワルツ[作] ダン・ダンカン[画] 定価:本体2,000円+税 ●2015年7月30日頃発売予定● |
これまで日本でも、アニメを中心に人気を博してきたタートルズ。今年2月には、リブート映画も公開され話題となりました。
そして、今回発売になるコミックスは、アメコミ版『ミュータント タートルズ』の最新シリーズで、2011年に米IDWパブリッシングより創刊された『TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES』の邦訳版第一弾です。
タートルズは、1984年にピーター・レアードとケビン・イーストマンという、コミック作家を目指すふたりの青年の手によって生まれました。はじめは自費出版のコミックブックからスタートしたタートルズは、その後コミックスにとどまらず、アニメ、映画のかたちも含め、様々なバージョンとなって世界に広まっていくことになるのですが……(タートルズの歴史に興味をもたれた方は、『ミュータント タートルズ大全』(小社刊)も是非ご覧ください)
本作は、そのタートルズ考案者のひとりであるケビン・イーストマンが原作者として携わっており、アメリカでも新旧のファンに好評のシリーズとなっています!
ここで、気になる今回のあらすじを少しご紹介します。
物語は、謎のネコミュータント“オールド・ホブ”の一味と、タートルズの戦いから始まります。師匠であるスプリンターと一緒に敵に立ち向かうレオナルド・ドナテロ・ミケランジェロ……しかしそこには一人が欠けていました。その頃、もう一人のメンバーであるラファエロは、ひとりニューヨークの路地裏をさまよっていたのです。
ことの発端は、とある研究所で進められている謎の研究。そこで起きた事件をきっかけに、エイプリルやケイシーといったメンバーとタートルズが出会い、敵キャラのオールド・ホブや、バクスター・ストックマン博士、クランゲ将軍が動き出します。オールド・ホブとは一体何者で、ひとりさまようラファエロに何が起こったのでしょうか。そしてタートルズの4人は再会することができるのでしょうか……!?
本作は、これまでのタートルズ作品の歴史の中から、さまざまな要素が取り入れられるとともに、今回独自の設定も加えられ、新たな伝説として幕あけを迎えます。タートルズの生みの親であるケビン・イーストマンによって語られる、4人の新たなるオリジンを、みなさん是非、お楽しみください。
また、今回コミックを発売するにあたり、タートルズファンのみなさんから、たくさんのお声を頂戴いたしました。ありがとうございました! その中で、ラファエロとドナテロのニックネームについてのご意見は特に多く寄せられ、原書どおり「ラフ」「ドニー」での翻訳を、との声がほとんどでした。
そこで本書では、原書に合わせて「ラフ」「ドニー」、そして「レオ」「マイキー」のニックネームを採用させていただいております! なじみのニックネームと違ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
さらに、今回『ミュータント タートルズ1』日本版特典として、なんと、先にご紹介したピーター・レアードとケビン・イーストマンによって作られた1984年刊行のオリジナル・コミックが収録されています。
ミラージュ・スタジオより自費出版で刊行された、40ページのこの作品が、タートルズのすべてのはじまりであり、原点ですので、ファンのみなさんにとって必見の内容になっております。
本編とはまた違ったストーリーとなりますが、いつまでも変わらぬ価値をもつオリジナル・コミックも、合わせてお楽しみいただければと思います。
1984年刊行のオリジナル・コミックより (C)2015 Viacom Overseas Holdings C.V. (C)2015 Viacom. Based on characters created by Peter Laird and Kevin Eastman. |
みなさん是非お手にとってみてください。
そして、気になる物語のつづき『ミュータント タートルズ2』も、8月下旬に発売予定で、その後も続々とタートルズのコミックが刊行予定です。今年はタートルズから目が離せませんよ!
『ミュータント タートルズ大全』 アンドリュー・ファラゴ[著] ピーター・レアード[序文] 定価:本体3,900円+税 ●好評発売中● |
それでは、また次回お会いしましょう。
(文責:太田素子)