「アメコミ魂」読者の皆さま、こんばんは! こんにちは! おはようございます!
本日、お座敷を務めるのはデッドプール。ご紹介するのは、今月16日に発売されたばかりのホヤホヤの新刊『デッドプール:モンキー・ビジネス』でございます。
『デッドプール:モンキー・ビジネス』 ダニエル・ウェイ[作] カルロ・バルベリー他[画] 定価:1,800円 ◆好評発売中!◆ |
本書は、デッドプールの第2レギュラーシリーズをまとめた単行本の4巻目に当たる作品です。この第4巻の邦訳を希望する声がとても多く、いろいろと検討した結果、読者さんの期待に応えようと刊行することに決めました。「続き物だから前後の物語がわからないと理解できないのでは?」と難色を示された方、どうかご安心ください! シリーズ中の1冊とはいえ独立したエピソードなので、本書だけを読んでも充分に楽しめます。
さて、気になるストーリーのさわりをご説明しますと、NYで容疑者不明の殺人事件が発生。犯人をデッドプールと踏んだスパイダーマンが彼を捕縛するも、事件の真犯人は暗殺者を専門に暗殺する“暗殺猿”ことヒット・モンキーであることが判明します。かくして、デッドプール+スパイダーマン対ヒット・モンキーの熾烈なデスマッチが繰り広げられます。
両手両足を駆使してガンファイトを仕掛けてくるヒット・モンキー、それに応戦するデッドプール。鍛え抜かれた戦闘技術を誇る両者のバトルはそれだけでも必見なのですが、そこにスパイダーマンまで絡んでくるのですから、彼らの一挙手一投足から目を離せません。かねてより話題だったデッドプールのメイド姿をはじめ、彼のコメディ・リリーフとしての魅力も炸裂。『スーサイド・キングス』(小社刊)で画力を振るい、ファンの間ではすっかりおなじみになったカルロ・バルベリーのアートワークも存分に楽しめる……など、もうファンはお腹いっぱい、デップーをこれから読み始めたい人には彼の魅力が存分に伝わる、そんな1冊でございます。
さらに担当として注目していただきたいのは、本書の最後に収録された『Hit-Monkey』#1。世界で最も偉大な暗殺者ヒット・モンキーはいかにして誕生したのか? そのオリジンに迫るエピソードです。逃亡中の暗殺者と、のちに“暗殺猿”へと成長するはぐれ猿の、決して甘くない心の交流を描いたハードボイルドな佳作です。このエピソードを読むと、本編がより一層味わい深くなること請け合いです。
ちなみに、本著と同日に『デッドプールの兵法入門』も刊行しました。ロキをそそのかして時空を超える大戦争を巻き起こすという、デッドプールのハチャメチャな魅力が詰まった作品です。こちらも非常に評判がいいのですが、同書の魅力は、また近日中にたっぷりと紹介いたしますので、しばらくお待ちください。
それでは、本日はこのあたりで失礼いたします。
(文責・山口大介)