2016年4月12日火曜日

デッドプール&ホークアイ新刊情報!

「アメコミ魂」をご覧の皆さま、こんにちは!

新年度が始まり、もうすぐ2週間が経とうとしていますが、学校や職場など、環境がガラリと変わった方も多いかと思います。当ブログも、更新日の変更など、プチリニューアルしましたが、今後とも変わりないご愛顧をお願いします。

さて今回は、明日413に発売されるデッドプールとホークアイの新刊情報のご紹介です。まずは、『デッドプールVol.4:デッドプール VS. シールド』から。
デッドプール Vol.4: デッドプール VS. シールド
ジェリー・ダガン、ブライアン・ポゼーン[作]
スコット・コブリッシュ、マイク・ホーソーン[画]
定価:本体1,800円+税
◆2016年4月13日頃発売◆
本書は「マーベル・ナウ!」以降の『デッドプール』のレギュラーシリーズの2025号(201425月)をまとめた単行本の日本語版です。

作家チームは、シリーズを通して脚本を務めるジェリー・ダガンブライアン・ポゼーンのコンビと、こちらもシリーズではすっかりお馴染みのスコット・コブリッシュマイク・ホーソーンが作画を担当しています。

シリーズ第1巻で因縁が生まれたシールド隊員ゴーマンに対して、デッドプールがいよいよ復讐を果たします。本シリーズは過激なバイオレンス描写が大きな特徴となっていますが、本書ではそこにブラックなユーモアと映画のパロディを投入し、読者に強烈な印象を残すエピソードとなっています。

とくに、ゴーマンとテロ組織アルティメイタムのヘリキャリアにデッドプールが乗り込んでからの展開は、映画『エイリアン』(1979年公開)のパロディが満載で、映画ファンならニヤリとする描写が詰まっています。第1巻『デッドプール Vol.1:デッド・プレジデント』から始まった物語の完結する重要な1冊となっているので、デップーファンの方はぜひお手にとってください!


さて、お次は『ホークアイ:リオ・ブラボー』のご紹介です。
ホークアイ:リオ・ブラボー
マット・フラクション[作]
デイビッド・アジャ他[画]
定価:本体2,200円+税
◆2016年4月13日頃発売◆
本書は20128月に創刊された『ホークアイ』シリーズの単行本第4巻で、本書をもってこのシリーズは大団円を迎えます。

前巻『L.A.ウーマン』でアメリカ大陸の東と西に分かれたクリント・バートンとケイト・ビショップ、2人のホークアイ。その活躍を交互に追っていて、第3巻がケイト編、そして第4巻がクリント編としてまとめられています。

本書に収められている“アメリカ手話”を大胆に取り入れた第19章は、第2巻『リトル・ヒッツ』収録の「ピザ犬の冒険」と並ぶ、実験的なスタイルが最大の特徴で、ニューヨーク・タイムズ紙にも取り上げられました。

ライターのマット・フラクションには二人の子どもがいます。どちらも聴覚に不自由はありませんが、幼い頃、コミュニケーション方法の一つとして手話を教えていたということが、このエピソードに大きな影響を与えているようです。

本書には、手話が学べる子ども向けテレビ番組『サイニング・タイム』の制作者であるレイチェル・コールマンが相談役として参加しています。

初登場から半世紀以上経つキャラクターの歴史を掘り起こし、新たな光を当てた見事なシリーズでした。アメコミ・ファンの方々には、ぜひシリーズを通して読んでいただきたい作品です。

ともにあ味わい深い魅力を放つ“冗舌な傭兵”ことデッドプールと“常人ヒーロー”ことホークアイ。そんな2人が共演する『ホークアイ VS. デッドプール』が525日に発売されます。ハロウィンの一夜を舞台に、ヴィランたちと闘いながらシールドがらみの殺人事件を追うエピソードです。

デッドプールとホークアイ。この2人はコミックだけでなく、映画の分野でも活躍するヒーローたちです。

ホークアイはご存じの通りマーベル・シネマティック・ユニバースの重要なキャラクター。429日に公開される『シビル・ウォー:キャプテン・アメリカ』にも登場します。

またデッドプールは、映画『デッドプール』が61日に公開されます。コミックファンのみならず、映画ファンにとっても見逃せないヒーローたちといえるでしょう。



マーベル・コミックス、DCコミックス、どちらもシネマティック・ユニバースを展開している昨今、ますますアメコミと映画の関連性は深まっていくことが予想されます。

それでは今週はこの辺で。また来週お会いしましょう!


(文責:山口侘助)