2016年9月6日火曜日

スースクにパシリム、デップーにタートルズ……
ここ3ヶ月の新刊を一挙紹介!


読者の皆様、お久しぶりです! 「アメコミ魂」ライターの乙間です。

約1ヶ月半ぶりの投稿となります。「アメコミ魂」は少し長い夏休みをいただきましたが、その間も、小社では多くの邦訳アメコミを発売しました。今回は、お休みをいただいた期間に刊行された新刊情報をまとめてご紹介したいと思います。ここ最近の邦訳ラッシュは目を見張る勢いですが、それゆえに「え? もう出てたの?」と気づかないうちにすでに刊行されていたなんてことはよくありますよね。今回の記事を見て、読もうと思っていた作品に気づいていただければ幸いです。また、この期間に発売された作品は、映画に絡んだものも多いので、トレーラーなどの公式映像のリンクを貼りました。あわせてご覧ください。

では、明日発売の注目作からご紹介します。

◆レッドフード&アウトローズ、明日発売!◆

レッドフード&アウトローズ

TM & ⓒ 2016 DC Comics. All Rights Reserved.
二代目ロビンことジェイソン・トッド扮するレッドフード、グリーンアローの元相棒アーセナル、そしてタマラン星の王女スターファイヤー……心に傷を負っていた3人のヒーローの間に絆が生まれ、レッドフード&アウトローズは結集した。しかし、その絆は、世界を救えるほど強いものといえるのか……。レッドフードを訓練した神秘組織オール・カーストと、邪悪な古代種族“無銘者”の間で戦争が勃発し、3人が巻き込まれてしまう。レッドフード&アウトローズは戦う意味もわからぬままに、ゾンビと化した戦士僧、改造手術を受けた異星人排斥主義者、そして不死の暗殺者と戦うことになるのだが……。

ライターのスコット・ロブデルが綴るレッドフードとアーセナルの軽妙な会話。そして、ケネス・ロカフォートが描く妖艶なスターファイヤー。日本の読者からの支持も高かった本誌がようやく刊行されることになりました!個人的にはアートがイチオシですので、ぜひご堪能ください。

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・『バットマン:バトル・フォー・ザ・カウル』を語る


◆8月24日発売、邦訳アメコミ3作品◆

スーサイド・スクワッド:バジリスク・ライジング

TM & ⓒ 2016 DC Comics. All Rights Reserved.
タスクフォースX――またの名はスーサイド・スクワッド。それは、減刑と引き換えに集められたスーパーヴィランたちの特殊部隊。彼らの素性を知る者は誰もいない……。彼らは、ゴッサムでの任務で大きな痛手を負ってしまった。そんな折に、チーム誕生の当初から隠されていた恐るべき秘密が明らかとなる。……チーム内に裏切り者がいたのだ。アマンダ・ウォラーの暗殺とスーサイド・スクワッドの存在を暴露するため、ウォラーと敵対する秘密結社バジリスクの首領レギュラスが訓練したスパイがチーム内に送り込まれていた。ハーレイ・クインはジョーカーのために仲間を裏切り、複数の人格の間を揺れ動いている。裏切り者はハーレイなのか? それとも、自殺願望を抱くデッドショットなのか? スーサイド・スクワッドは正体不明のスパイを抱えたまま、レザレクションマンことミッチ・シェリーを捕獲する任務に送り出される。この任務の目的が、レギュラス率いるバジリスクを殲滅させようとするウォラーの計略であることをスーサイド・スクワッドの面々は知る由もなかった……。

本書は、第1巻スーサイド・スクワッド:悪虐の狂宴に続く、第2巻にあたります。物語もググッと深くなっていき、これからの展開が楽しみな作品です。9月10日公開の映画が話題になっておりますが、映画を観る前に原作コミックシリーズを読んでおくと、設定や背景を把握することができて、映画がいっそう楽しめるはずです。事前情報なしで先入観を持たずに映画を観たい人は、映画を観た後にはぜひ原作コミックを読んでみてください。新たな発見があるはずです。ちなみに、映画はマーベルしか観たことがない、DCコミックスは初めてという方は、下記の映像を観ておくといいかと思います!

▲映画『スーサイド・スクワッド』キャラクター特別映像(公式)

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パシフィック・リム:ドリフト

© 2016 Legendary Comics, LLC. All Rights Reserved.
映画『パシフィック・リム』の感動ふたたび――イェーガーの前に立ちふさがる新たなKAIJU……壮大な戦いは終わらない! 『パシフィック・ リム』の監督ギレルモ・デル・トロと原案・脚本を担当したトラビス・ビーチャムが書き下ろした前日譚コミックパシフィック・リム:イヤーゼロに続き、完全新作の本書でもイェーガーとKAIJUの胸躍る戦いが描かれている。続編が待ちきれない全国の“パシリム”ファンに贈る至高の物語。本作の主役となるのは、映画では充分に語られることのなかった第一世代のイェーガー“タシット・ローニン”と、パイロットであるジェソップ夫妻。他にもスタッカー・ペントコストやコヨーテ・タンゴ、そして初お目見えとなるイェーガーやKAIJUも続々と登場する。伝説のイェーガー“タシット・ローニン”の、世界の存亡をかけた戦いが、いま始まる!

“パシリム”と聞いただけで、「タララ~ラララ~♪」と、あのテーマ曲がすぐ脳内再生してしまうあなたは、絶対に本書を読まなければならない(笑)。本書の巻末付録もなかなか充実しているので、ファンにとっては嬉しいかぎりなのですが、伝説の『パシフィック・リム:ビジュアルガイド』が再版されれば最高なんですけどね……(汗)。

▲映画『パシフィック・リム』予告(公式)

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・『パシフィック・リム:イヤーゼロ』を語る

キャプテン・アメリカ:ホワイト

ⓒ 2016 MARVEL
ジェフ・ローブ&ティム・セイルのアイズナー賞コンビによって鮮やかかつ痛切に描かれる、マーベルを代表するヒーローたちの、愛と喪失と悼みの物語! スティーブ・ロジャースにとって、己が時代から切り離された男として生きる最大の苦しみは、親友を失った男として生きることだった。亡くなった相棒のことを嘆くスティーブ・ロジャースは、二人の友情がかつてない試練を浴びたある夜の出来事を思い返していた。海の底から険しい頂きまで、ハウリング・コマンドー部隊と共に命がけの行軍を行った夜のことを。それは、炎と煙と雪に覆われ、恐るべき敵と驚くべき味方とが姿を見せた戦いだった。そしてその旅路の果てには、レッドスカルが待ちかまえていた。彼こそ、キャップたち全員が立ち向かうすべての悪を象徴する、残虐にして恐るべき敵であった……。

本作は、スパイダーマン:ブルーデアデビル:イエローに続く、カラーシリーズ第3弾です。このシリーズは、今は亡き人に想いを馳せ、回想シーンで物語が進むのが特徴です。バッキーはのちにウィンター・ソルジャーとして復活しますが、最愛の友を失った当時のスティーブの気持ちを考えると切なくてたまりませんね……。読者のレビューも好評ですので、ぜひご一読を。

▲映画『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』本編プレビュー映像(公式)

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◆8月10日発売、邦訳アメコミ3作品◆

デッドプール Vol.6:オリジナル・シン

ⓒ 2016 MARVEL
デッドプールの娘が生きていた――“結婚”の次は“父親”になる!? デッドプールの“過去”に関する手がかりを追うプレストン捜査官は、衝撃的な事実を発見する。デッドプールの娘が生きていたのだ……しかし、その娘はあるテロリストに命を狙われていた。父親であるデッドプールはといえば、吸血鬼との戦いに忙殺されている。デッドプールは吸血鬼の邪悪な牙を逃れて、娘を守りきることができるのか? そもそも、この娘はどこから来たのか? ヒーローの過去が明かされたミステリアスなクロスオーバー作品“オリジナル・シン”の外伝、早くも邦訳決定! さらに、グリム&グリッティな90年代を描いたエピソードでは、デッドプールの暗い過去におけるもっとも暗い秘密が明らかにされる……。

あっという間に、シリーズ第6巻となりました。本シリーズは第8巻が最終巻となりますので、本書を含めてあと3巻しかないと思うと、なんだか寂しいですね……なんて、思っていたら映画『デッドプール』のBD/DVD発売がもうすぐじゃないですかッ! 詳しくは↓

 ▲『デッドプール』9.7先行デジタル配信/10.5ブルーレイ&DVDリリース(公式)
  
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ガーディアンズ:チームアップ

ⓒ 2016 MARVEL
宇宙最凶チーム“ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー”とスーパーヒーローたちがチームアップ! アベンジャーズ、X-MEN、ロナン……スーパーヒーローたちとガーディアンズ・オブ・ギャラクシーがどう競演するのか?――アベンジャーズと宇宙の危機に立ち向かったあとは、巨大な宇宙的パワーを巡ってX-MENと共にクリー人との戦いに身を投じ、ロナンと戦いに挑む! そして宇宙の賞金稼ぎであるガモーラは地球に降り立ち、標的のシーハルクと大激突! その間にロケット・ラクーンは動物ヒーローだけで結成されたチーム、ペット・アベンジャーズとタッグを組み、動物ヴィランと対決を果たす! かわいくて癒される動物ヒーローが大活躍のペット・アベンジャーズのミニエピソードも同時収録!

2016年版のShoPro Booksカタログ(図書目録)がそろそろ出来上がる頃ですが、このカタログのキャラクターを描いていただいているグリヒル先生の作品が本書には収録されています。とっても可愛いのでぜひチェックしてくださいね。

▲映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』本編プレビュー映像(公式)

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ミュータント タートルズ 4

© 2016 Viacom International Inc. All Rights Reserved. Nickelodeon, Teenage Mutant Ninja Turtles, and all related titles, logos and characters are trademarks of Viacom International Inc. © 2016 Viacom Overseas Holdings C.V. All Rights Reserved. Teenage Mutant Ninja Turtles, and all related titles, logos and characters are trademarks of Viacom Overseas Holdings C.V. Based on characters created by Peter Laird and Kevin Eastman.
いよいよ明らかになるクランゲ将軍の正体と野望……。一方、街には新たなミュータントが現れ、タートルズが大ピンチに!? 大ヒット公開中の映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』では、ビーバップ&ロックステディ、クランゲといった有名キャラも登場して昨年以上の盛り上がりをみせている。コミック最新刊でも、クランゲ将軍の秘密がいよいよ明らかに。一方でフット軍団のシュレッダーも、一度は敗北を喫したタートルズに対して策略をめぐらす。さらに、街では新手の凶暴なミュータントが暴れだした! タートルズの4人はピンチを切り抜けられるのか!?

小社が扱っているタートルズの邦訳コミックは、本作で6作目。あと2作品の刊行が予定されています。タートルズの原作は、実はアメコミなんです。映画をキッカケにタートルズを知った人は、ぜひ原作コミックシリーズにも触れてみてください!

 ▲映画『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影<シャドウズ>』インターナショナルトレーラー(公式)

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・先だし情報!『ミュータント タートルズ大全』とは!?

◆7月27日発売、邦訳アメコミ◆

トリニティ バットマン/スーパーマン/ワンダーウーマン

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 闇の騎士、鋼鉄の男、アマゾンの王女……地球を守るために、DCコミックスを代表する永遠不滅の三大ヒーローが集結! バットマンの宿敵ラーズ・アル・グールが、スーパーマンのクローン、ビザロを仲間に引き入れたとき、バットマンはスーパーマンとワンダーウーマンを招集。今まさに迫った地球規模の危機を回避するため、伝説的な同盟がここに誕生する! アイズナー賞を受賞した作家マット・ワグナーの代表作、ここに堂々の邦訳化!

DCを代表する三大ヒーローの初邂逅を描いた読み切り作ですので、映画でワンダーウーマンに注目した人や、これからDCコミックス・デビューしようと思っている人にはうってつけの作品です。すでに発売されている『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』とあわせて、本書を読んでみてはいかがでしょうか?

▲映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』特別映像(公式)

●「アメコミ魂」関連記事●
・「バットマンVS.スーパーマン」特集第一弾!
・「バットマンVS.スーパーマン」特集第二弾!



夏休み明けの勢いで、1万字ほどの「アメコミ魂」の原稿を書き上げていたのですが、実は昨日、ちょっとした手違いでデータを消去してしまい……本日の午前中に慌てて原稿を書き直していたという何とも情けない私ですが、今後ともよろしくお願いいたします。

さて、次回のアメコミ魂は、注目の「BATMAN DAY」とそれに合わせて発売する小社作品をご紹介したいと思います。

では、また来週火曜日の正午に。

(文責:乙間萌生)


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