2018年4月17日火曜日

インフィニティ―・ウォーを待ちきれない貴方へ! アイアンマン&スパイディ最新刊本日発売!!

アメコミ魂をご覧の皆様、こんにちは。
マーベル・シネマティック・ユニバースが盛り上がってます!先日、『ブラックパンサー』の北米興行収入が『タイタニック』を超え、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』、『アバター』に次ぐ歴代3位となりました。
そして、ブラックパンサーの盛り上がりの余韻を引きずったまま、MCU史上超重要作である『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』が、いよいよ4/27(金)に公開となります。

思い起こせば、全世界の映画ファンを熱狂させるMCUの成功は2008年の『アイアンマン』から始まりました。
天才的頭脳を持ちながら傲慢でプレイボーイで酒好きというヒーローらしからぬ人間臭いトニー・スタークとロバート・ダウニー Jr.を重ね合わせて見た人も多かったことでしょう。

アイアンマンはスーパーパワーのない普通の人間にも関わらず、アベンジャーズの中で主要メンバーであり、日本でも特に人気があります。今回はそんなアイアンマンの単独誌をご紹介したいと思います。


『インビンシブル・アイアンマン:リブート』の紹介


ブライアン・マイケル・ベンディス[作]
デイビッド・マルケス[画]
定価:本体2,100円+税
●4月18日頃発売●

まず本書の位置付けですが、2015年5月に始まった一大イベント「シークレット・ウォーズ」はマーベル・ユニバース全体を再構築するものでした。そして、それを受けて同年10月から始まった新シリーズ「オールニュー・オールディファレント」のアイアンマン誌第1巻が本書になります。

最新型パワードスーツ

新シリーズになって新しくなった点として、まずアイアンマンのパワードスーツが最新型になりました。
トニー・スタークの脳波と連動することで、もはや着用する必要もなく遠隔操作が可能となってます。本書でもこの機能をフル活用した戦闘シーンが度々出てきます。


また、状況に応じてスーツが変形・変色します。

▲暗闇では色が黒に

▲サイバー忍者集団とのバトルでは甲冑型スーツに変形

▲最強の敵との戦闘シーンではハルクバスターっぽく変形。ちなみにハルクバスターは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でも登場するらしいので楽しみです。

他に見た目の大きな特徴として、スーツ着脱の際に部品単位で細かく分解されます。


またスーツが透明になり、スーツを着ているように見えなくなる光学迷彩機能もあります。なお、透明化機能は強化外装系スーパーヒーローの間で今流行中だそうです。


さらに、人工知能のフライデーがトニー・スターク好み?にパワーアップしてます。


もはや人工知能とは思えない人間味があり、トニー・スタークとの会話の掛け合いがなかなか面白いです。


‣トニー:「レコーダーらしいな。確認を」
‣フライデー:「テープレコーダーです」
‣トニー:「ボタンを押すと?」
‣フライデー:「再生されます」
‣トニー:「私や沿岸地域に対する危険は?」
‣フライデー:「あったらビックリです」

…本書でぜひフライデーの突っ込みトークにも注目してみてください。

ストーリー紹介

続いてストーリーを少しご紹介します。

舞台は日本の大阪城公園に程近いスターク社ビル。
スリランカ出身の美人生物学者とのデートを楽しむトニー・スタークの元にフライデーから緊急情報が入ります。「マダム・マスクが復帰して、ラトベリアのドクター・ドゥームの城に忍び込んだ」と。

マダム・マスクとは、トニースタークと深い因縁を持つヴィランで、顔に負った傷を隠すために常に仮面を被っています。トニー・スタークと互いに惹かれあった時期もあり、それ以来、トニーの周りにいる女性に度々危害を及ぼそうとする女性です。


一方ドクター・ドゥームは、天才的科学者にして魔術師。ヨーロッパの小国ラトベリアの統治者でもあります。
※ドクター・ドゥームはかなり魅力的なヴィランで、アメリカ魂の別記事(『正反対の力を持つ“二人の天才”によるチームアップ!』)でも紹介してますので、よろしければご覧ください。)

ラトベリアに急遽向かったアイアンマンを待っていたのは、廃墟と化した城とドクター・ドゥームその人でした!そこでドクター・ドゥームは、マダム・マスクの陰謀を阻止するため、アイアンマンに対し協力を要請するのでした……

果たしてアイアンマンとドクター・ドゥームという異色チームアップはマダム・マスクを倒すことができるのか?
この後、ドクター・ストレンジやピーターパーカーの元恋人メリー・ジェーン(さらに第2巻ではスパイダーマンも登場します!)を巻き込んで、どんな展開が待っているでしょうか!?
続きはぜひ本書を手にとってご覧ください。


『スパイディ:アフタースクール・スペシャル』の紹介


続いてご紹介する作品は、こちらもインフィニティ―・ウォーに登場するスパイダーマンの単独誌です。

ロビー・トンプソン[作]
ネイサン・ストックマン他[画]
定価:本体2,100円+税
●4月18日頃発売●

本書も「オールニュー・オールディファレント」シリーズのスパイディ誌第2巻となります。2巻目とはいえ、読み切り短編集の性格が強いので、第1巻の『スパイディ:ファースト・デイ』(小社刊)を読んでなくても楽しめます。

正史世界ではピーター・パーカーは現在20代後半のIT会社社長です。しかしピーター・パーカーといえば映画の高校生のイメージが強いのではないでしょうか?
本書はピーターの高校生時代を新たに現代風に描き直した単行本で、映画の世界観に親和性が高いと言えます。映画でしかスパイダーマンを知らないよ、というファンの方にもオススメです。

本書のチラ見せ

では本書の中身を見てみましょう。
本書は読み切り的なエピソードが6つ収録されていますが、それぞれブラックパンサーやエレクトロ、クレイヴン、キャプテン・アメリカ、スコーピオン、バルチャーなどスパイダーマンと所縁の深いヒーローやヴィラン達と共演してます。
時間があるときに、ぜひ一話一話じっくり読んでいただきたいですが、今回はブラックパンサーとチームアップしたエピソードを簡単に紹介したいと思います。

夜の倉庫で怪しい人影を目撃したスパイダーマンは、倉庫の地下へと続く扉を発見し、降りていくと、、、そこは盗品保管庫となってました。盗まれた品は何かというと、ヴィブラニウム。そう、ワカンダ王国でしか産出しない希少鉱石です。

泥棒を捕まえようとするスパイダーマンに「この街にはクモに似た男がいると聞いたが…」と声をかける黒い人影…ブラックパンサーです! この後ブラックパンサーとスパイダーマンのチームアップが展開されますが、戦いの最中もずっと一人でブツブツ呟くピーターに対しブラックパンサーが突っ込みを入れるという掛け合いがなかなか面白いです。

特に、ピーターに呆れたブラックパンサーが度々、

…アメリカ人め

と頭を抱えるシーンが個人的にツボでした。

ですが、黒幕のクロウを倒したスパイダーマンに対し、ブラックパンサーも最後は認めて「ワカンダに来た時には歓迎するよ」と誘います。
ところでネットで調べたら、ワカンダは地図にはあるけど熱帯雨林のホログラムで儀装されていて、決して辿り着けない場所だそうです。誘われたのはいいけど、スパイダーマンはワカンダに行く事が出来るのでしょうか?
ここで、あの藤岡弘さんがワカンダ王国の秘密に肉薄した貴重な映像をYouTubeで見つけたので、私からスパイダーマンに参考に送りたいと思います!



ワカンダフォーエバー!!


初々しいピーター・パーカー

続いて本書の見所ですが、随所に出てくるピーター・パーカーの若者らしい初々しさです。

本書を通して、ピーターは誤解され、いじめられ、好きな人には振り向いてもらえず、さまざまな悩みを抱えます。
学校ではフラッシュといういじめっ子にいじめられ、スパイダーマンとしての活動でも、デイリー・ビューグル誌のジェイムソン編集長に目の敵にされ、彼の善行も新聞に悪く書かれ、密かに恋しているグウェンが好きな男の子がフラッシュなんじゃないかと疑わしいのです・涙。。

でもそんな中で一人頑張っていたら、キャプテン・アメリカという尊敬できる良き理解者が現れ、フラッシュも勉強を教えてくれたピーターに感謝して、最後はグウェンとホームカミング・パーティーでダンスに誘われ、なんとなんとキスしちゃいます。(///∇//)

私のようなおっさん読者にとって、忘却の彼方の学生時代のほろ苦くも甘酸っぱい思い出を刺激することでしょう。

以上、今回のアメコミ魂はこのあたりでおしまいとさせていただきます。
次回の更新は、新刊『ティーン・タイタンズ:ダミアン・ノウズ・ベスト』『300〈スリーハンドレッド〉[新訳版]』が発売される5月9日頃となります。お楽しみに!

(文責:小出)

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