2017年9月26日火曜日

『スパイダーマン/デッドプール:ブロマンス』堂々発売!



アメコミ魂をご覧の皆様、こんにちは!

今回は、大注目のタイトルを早速ご紹介していきます。


予約殺到!


今もっともイキオイに乗ってる二人のヒーロー。

片や、今夏映画が大ヒット、“脅威の蜘蛛にして親愛なる隣人”スパイダーマン
もう一方は、2016年映画が国内興収20億円越え、続編映画やテレビ・アニメ化も決定した”第四の壁を破壊する饒舌な傭兵”デッドプール

二人はもともと単独誌の中では度々共演してきました。
(※過去の二人の共演から、未邦訳作品5編をまとめたコミックスが、今年7月に小社から刊行された『スパイダーマン/デッドプール:プロローグ』です。)

そんな二人の初のチーム・アップ誌となるのが本日ご紹介する、先週(9月20日)発売されたばかりの新刊『スパイダーマン/デッドプール:ブロマンス』です。

ジョー・ケリー[作]エド・マクギネス[画]
定価:本体2,100円+税
◆好評発売中◆

デッドプールとスパイダーマンのダイナミック・デュオが結成されるとあって、本作は発売前からファンの間で話題になってました。

本編に入る前の『プロローグ』も、発売即重版になるほどの人気でした。


デップーはスパイダーマンのことが大好き。スパイダーマンはそうでもない。

そんな二人の絶妙な関係を存分に楽しみたいファンの皆さま、「ご安心ください、期待は裏切りません」と胸を張って言える、それが『スパイダーマン/デッドプール:ブロマンス』となってます!

お蔭さまで、発売後即売り切れの店が続出となってます。

ですがまだ大丈夫! 首の皮一枚で再入荷できてますので、首を長くして待っていた読者の皆さま、お近くの書店でぜひお買い求めください。

では、さっそく内容の方を見ていきましょう。


その名もズバリ!”ブロマンス”


ところで本書のタイトルにもなっている”ブロマンス”ってどういう意味でしょう?

それは、“肉体関係のない男同士の愛情”という意味です。


まさにスパイダーマンとデッドプールの関係を指す表現が”ブロマンス”です。

中身を見ると冒頭3ページ目からこんな感じです(↓)。


セリフもですが、絶対絶命の中でのこの”密着感”が萌えますね。

この後も……



と、異様に股間にこだわるデップー。

「え、これ公式?間違えて同人買っちゃった?」という表現のオンパレード。

冒頭からアクセル全開の饒舌なデップーに対し、スパイディはクールにスルーします。デッドプールの活躍でやっと闇次元から抜け出したのに、ウェブ・シューター使って自分だけアスファルトへの激突を避けたりして、スパイダーマン結構酷い……。


「ASPHALT!」って何でしょう、この擬音(笑)。


著者紹介


本作は、ジョー・ケリーとエド・マクギネスのコンビによる作品です。

この名前を聞いてピンとくる読者はさすがです。二人は1997年に始まった『デッドプール』初代レギュラーシリーズを担当したコンビなんです。

WIKIによると、黄色いフキダシや、死なない能力、第四の壁を越えて読者に語りかけるなど、デッドプールのクレイジーかつコミカルなキャラが確立したのもこの頃です。そんな二人によって執筆されているわけですから、本作はこれでもかというぐらいデッドプールの魅力満載となってます。

また日本語訳は高木亮氏。小社『デッドプール』関連コミックスをずっと翻訳して頂いている訳者さんで、原書の魅力を余すところなく引き出してます。

デッドプールを読んでいると、アメリカのテレビ・ドラマや音楽を元ネタにした冗談(しかも、1970年代の番組だったりする…)がちょくちょく出てきますが、翻訳者の高木亮氏による解説のお陰で、初めて読んでも何とか付いていけます。


ぐいぐい引き込まれるストーリー


本作は冒頭から、デップーとスパイディーの軽妙な”ブロマンス”が展開されていきますが、単にノリがいいだけの雰囲気本ではありません。

ドルマムゥ、ハイドロマンと、昔からのマーベルファンにとってお馴染みのヴィランとの戦いが終わった後、傭兵デッドプールのPCに届いた暗殺依頼の内容が明かされます。それがなんと!「ピーター・パーカーを殺せ」なんです。


デッドプールは、スパイダーマン=ピーター・パーカーであることを知りません。

大好きなスパイダーマンを、デッドプールが殺しちゃうの!?

ここからストーリーは一気に転がっていきます。

デッドプールは基本的に悪人専門の殺し屋です。ピーター・パーカーを殺そうと思ったのも、彼がマッド・サイエンティストならぬ反倫理的企業家の疑いがあったからです。つまりパーカー産業の持つ先端技術で、ユーザーに幻覚を見せたり、反人道的な人体実験を指揮していると思ったのです。


もちろんピーター・パーカーはそんな人間ではありません。

では、一体なぜそんな疑いが生じたのか?

そもそもデッドプールに「ピーター・パーカーを殺すように依頼した人物は誰なのか?」
そして何より、デッドプールは「ピーター・パーカーを殺してしまうのか!?」

ここから先はネタバレになりますので、続きはぜひ本書を手に取ってご確認ください!


もう一人のスパイダーマン、娘のエリー、魅力的な既婚の女医、妻のシクラー、女性の雷神ソー…などなど魅惑のサブ・キャラたち


様々な謎が平行線として進行し、ストーリーだけをとっても大変面白く読める本書ですが、本書最大の魅力は何といっても「デッドプールとスパイダーマンのコミカルな掛け合い」と、「二人に絡むように次々に登場する魅力的なキャラクターたちでしょう。

デッドプールと純真無垢な娘のエリーとの会話は、本書の中で一服の清涼剤です。妻のシクラーはデッドプールに対し、常に過激な解決策をけしかけます。ピーター・パーカーが一瞬で心奪われる魅力的な既婚の女医は、もう二度と登場しません。


ミステリオによる集団幻覚に一緒に立ち向かうもう一人のスパイダーマン(マイルズ・モラレス、瞬間移動の後にボリビアで一緒に戦うデッドプールのチーム、マックス・フォー・マネーの面々、クラブ(お酒を飲む方の)でのグループデートに登場する女性の雷神ソー(ジェーン・フォスター……。

なんでこんなに多彩なキャラがゲスト出演するのかといえば、同時期に創刊された彼らの個人誌『スパイダーマン』『デッドプール&マークス・フォー・マネー』『マイティ・ソー』の宣伝のためだそうです(笑)。

それは冗談として、同じスパイダーマンなのに、デッドプールがなぜかマイルズ・モラレスには冷たいのを見るとクスッと笑えます。

そして個人的に本書一番の見どころは、デッドプールがスパイダーマンのためにセッティングしたグループデートでの出来事です。

ここで登場するのが先ほど紹介した女性の雷神ソーであるジェーン・フォスターですが、怒ったジェーン・フォスターをなだめるため、スパイダーマンとデッドプールは、なんとパンツ一枚になってステージで踊りだします。

これが最高!

片手倒立からのヘリコプターからの華麗なステップ!


最後はスパイディーがデップーをリフト!


悪ノリした二人のパフォーマンスに会場は大盛り上がり。

この出来事は、

”悪戯好きの蜘蛛の匠と、酔狂なる醜悪な楽人が、生と死の瀬戸際にて、女戦士のために踊りし……”

と、伝説のソーの書に記述されたとかしないとか……。

ちなみに二人のリフトの元ネタはこちら。


1987年公開のダンス映画『ダーティ・ダンシング』の名シーンからのパロディーです。


今なら特製ガーランドがもらえます!



10月31日はハロウィン。最近は日本でも若者を中心に盛り上がってますね。

昨年はハロウィンでハーレイ・クインのコスプレが流行ったみたいに、ハロウィンにアメコミ・キャラの仮装ってなんか合う気がします。

でも、そういう明るいノリはちょっと…という方(私もそうです)。

そういう方は、ぜひ家でこのガーランドを飾って楽しんでみてはいかがですか?
オフィスのデスクに飾るとこんな感じです(↓)。


対象店舗で本書を購入された方に、もれなく差し上げてます。

▼詳しくはコチラのページでご確認ください▼
http://books.shopro.co.jp/?news=201709marvel_tokuten

それでは今週はこの辺で。また来週お会いしましょう!

(文責:小出)


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