本日ご紹介するのは、先週15日に発売された新刊『デスストローク:ゴッドキラー』です。
『デスストローク:ゴッド・キラー』 トニー・S・ダニエル[作] タイラー・カークハム[画] 定価:本体2,100円+税 ◆好評発売中!◆ |
本書は、、2015年5月刊行の『DCスニーク・ピーク:デスストローク』、2015年8月から11月にかけて刊行された『デスストローク』#7-10と、2015年9月に刊行された『デスストローク・アニュアル』#1を収録した単行本です。
前巻では、トニー・S・ダニエルがライター兼ペンシラーとして全編を担当していました。しかし、2015年9月より『バットマン&ロビン:エターナル』のアートを一部担当するなど、他の作品も抱えたために、本書では、冒頭2話を除いてライターに専任することになりました。
彼に代わって抜擢されたアーティストのなかで、本書の翻訳家・吉川悠さんが注目しているのが、タイラー・カークハムです。イメージコミックスのレーベル、トップカウ出身で、2016年現在はDCコミックス看板タイトルの一つである、『アクションコミックス』誌も担当している実力派です。力強い画風がデスストロークのハードボイルドな魅力をもり立てています。
さて、前巻では、バットマンやハーレイ・クインなど、DCコミックスを代表するキャラクターを迎えてデスストロークの戦いが描かれました。今回はどんなキャラクターがゲストに迎えられるのか、気になりますよね。今回の豪華ゲスト、それはニュー52最強のカップル、スーパーマンとワンダーウーマンです!
本書P034より |
本書P126より |
この二人が登場するいきさつの説明を含めて、ここからは本書『デスストローク:ゴッドキラー』のあらすじをご紹介したいと思います。
前回の任務のあと、傭兵部隊デッドバスターズに身を寄せ、訓練を続けていたスレイド・ウィルソン(デスストローク)のもとに新しい依頼が舞い込みます。依頼主は神々の刀鍛冶ヘパイストス。そしてその内容は、封印されている巨神(タイタン)のひとり、ラペトゥスの暗殺です。問題はラペトゥスが封じ込められた場所でした。その場所とは、アマゾネスが支配する島セミッシラ(別名パラダイス・アイランド)。そう、アマゾネスの女王ワンダーウーマンが統べるエリアです。どうにか隠密に任務を遂行しようとするデスストロークでしたが、その過程でラペトゥスの封印が解けてしまい、世界は破滅の危機に陥ります。かくして、任務遂行をしたいデスストロークと、世界を守りたいワンダーウーマン、スーパーマンは共闘してこの危機に立ち向かうことになります。
本書P131より |
濃密な筆致で描かれる超能力バトル(今回スレイドには、任務遂行のために魔剣ゴッドキラーが与えられています)は必見です。映画『300』以降、ドラマ『スパルタカス』などを見ても顕著ですが、アメリカのフィクション作品において、古代ローマとハードコアなバイオレンス描写は切っても切れないものになっています。ギリシャやオリンポス神話をベースにした本作でも、豪快かつ過激なアクションが満載。ぜひお手に取っていただき、映画顔負けの迫力バトルを楽しんでいただきたいです。
それでは今週はこの辺で。また来週お会いしましょう。
(文責・山口大介)
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