2020年1月28日火曜日

ヒーローチームの始まりの物語 『ジャスティス・リーグ:誕生』


アメコミ魂をご覧の皆さま、こんにちは!

1月も早いものでもう終わろうとしています。ShoPro Booksでは、先日刊行しました『バットマン・フー・ラフズ』『ヒーローズ・イン・クライシス』2冊が皆さまに好評を頂けているようで、幸先のよい年明けとなったと思います。どちらの作品も、他の刊行タイトルとのつながりがある作品ですので、そういった点も見つけて楽しんでいただければ幸いです。


また、今年の刊行タイトルも徐々にですが決まりつつあります。こちらも早くお知らせできればいいなと思っております。


さて、本日のアメコミ魂では『ジャスティス・リーグ:誕生(THE NEW 52!)をご紹介いたします。

▲『ジャスティス・リーグ:誕生』書影

映画にもなり、もうお馴染みとなったDCヒーローチームのジャスティス・リーグですが、その歴史は長く、初登場は19603の『ブレイブ&ボールド』#28 という作品でした。そこで話題になったため、同年10月に『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』の連載がスタートしたとされております。
そして今年は2020。つまりジャスティス・リーグ60周年にあたる年になります!


そんなジャスティス・リーグ作品ですが、どこから読めばいいのかわからない、という声を頂くことが時折あります。そんな読者の皆さまには、アメコミ魂の過去記事「邦訳『ジャスティス・リーグ』シリーズを時系列で読む!」を読んでいただければ幸いです。


そしてここからは、こちらで紹介された『ジャスティス・リーグ』誌の最初のお話、『ジャスティス・リーグ:誕生』の内容を紹介していきます!

▐ THE NEW 52! とは?


『ジャスティス・リーグ:誕生』はTHE NEW 52!と呼ばれるシリーズにおける『ジャスティス・リーグ』誌の一巻目にあたるお話です。そのため、内容の紹介の前に、まずはNEW 52!とは何かについて触れたいと思います。


NEW 52!は、今までの物語をリランチ(ほぼ一からの再構築)し、新しく始まったシリーズとなります。それまでの旧設定をリセットし、ここから新たな物語が始まっていくのですが、『バットマン:キリングジョーク[完全版]』のストーリーなど、一部昔の設定が多少の改変は加えられつつも残っている部分もあります。ここはアメコミの少し複雑ではありながらも、面白いところではないでしょうか。


しかし、本作からこの世界のジャスティス・リーグは誕生し、活動を開始していくことになることには変わりません。つまり、現在弊社が刊行している『ジャスティス・リーグ:新たなる正義』など、以降のタイトルにつながるまさに最初の物語となっているのが、この『ジャスティス・リーグ:誕生』になります。特にこの作品はストーリーも非常にわかりやすく、各キャラクターの人となりにも触れることが出来るので、まさにアメコミ初心者にも最適な一冊となっております。



▐ ヒーローたちの邂逅の物語


本作品ではバットマンはじめ、スーパーヒーローたちは基本的にみんな初対面。冒頭では冷静なバットマンと、力はあるけれど少し軽率な面を見せるグリーンランタンが会ってすぐ争いを起こしそうになるなど、あまり相性の良くない様子を見せます。


▲グリーンランタン(左)とバットマン(右)

今でこそ、世界最高の探偵としての知能や経験から他のヒーローたちからも一目置かれているバットマンですが、ここではグリーンランタンに「コウモリの服を着ただけの普通の男か? 冗談にもほどがあるぞ!」などといわれてしまう始末です。




しかし、2人の目的は同じ。共に地球に突如現れた地球外生命体を追うことになります。そこで手掛かりとして彼らがあたることになったのが、メトロポリスで活動をしているとされる異星人のスーパーマンでした。しかし、スーパーマンはまさにその地球外生命体に襲われたばかり。突如現れた2人を敵と認識し、争いを起こしてしまいます。


▲スーパーマン、かなりイケメンな……

スーパーマンの圧倒的な力に追いつめられる2人。バットマンは説得を試みますが、グリーンランタンが喧嘩っ早いこともあり上手くいかずに窮地に立たされます。





そこでグリーンランタンが助けを求めたのが、セントラルシティのヒーローこと世界最速の男フラッシュ。その速度でスーパーマンを翻弄した彼の介入もあり、ひとまずこの場は収まります。

▲フラッシュの登場!

そんな安息もつかの間、ヒーロー4人の前にバットマンたちが追っていた地球外生命体たちが攻め込んできます。そしてその背後にはより強大な敵の姿が……。続きはぜひ本編でお楽しみいただけますと幸いです!


そして今作で誕生するジャスティス・リーグには、あと3人のメンバーがいます。
その3人は、サイボーグワンダーウーマンアクアマン


▲サイボーグ

▲ワンダーウーマン

▲アクアマン

彼らがどのように登場し、そして他のヒーローたちと共闘するのか……現在のジャスティス・リーグにつながる彼らの物語をお見逃しなく!


そして来月には『バットウーマン:エレジー』が刊行されます。

▲『バットウーマン:エレジー』書影

こちらはちょうど先日校了した作品になります。今回はいつもとは雰囲気の違うカバーにしてみました。カバー裏面もJ・H・ウィリアムズのアートを配置してあります。『プロメテア』などがお好きな方にはまさに刺さるのではないでしょうか。

▲カバー裏面アート

発売は2月20日(木)となります。本国で話題の実写ドラマ『バットウーマン』の原案ともなっているこの作品、ぜひチェックしてみてくださいね!


それでは本日はここで失礼します。
次回の更新もお楽しみに!

(文責:比嘉)
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