2020年2月4日火曜日

バッツとJが共闘の旅へ!『バットマン:ヨーロッパ』の魅力


アメコミ魂をご覧のみなさま、こんにちは。

先日ShoPro BooksのTwitterにて、『アメコミ魂』に関するアンケートを実施いたしました。

多くの方にご協力いただき、編集部一同とても嬉しいです! ありがとうございました!
いただいたご意見をもとにこれからも精力的にアメコミ魂を更新していきますので、お付き合いいただけますと幸いです。

さて、今回は9月発売で、すでに2刷となっている人気作『バットマン:ヨーロッパ』についてご紹介していきたいと思います!

▐ 構想から発売まで11年の時を経た『バットマン:ヨーロッパ』

▲『バットマン:ヨーロッパ』書影

『バットマン:ヨーロッパ』は、宿敵同士であるバットマンとジョーカーが同じウイルスに感染し、その治療法を探すため、ともにヨーロッパを旅する……というストーリー。

企画は2004年に発表されていましたが、実際発売されたのは2016年。
アメコミ界最高峰のアーティスト、ジム・リーとアメリカ人アーティストのジュゼッペ・カムンコリが中心となり、新しい企画――『バットマン:ヨーロッパ』の構想ができあがったといわれています。
長い間実現しなかったこの企画は“幻の作品”とも呼ばれていたそう。

そんな『バットマン:ヨーロッパ』の見どころを3つに絞り、ご紹介していきたいと思います。
まだ読んだことのない方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

▐ 見どころ①:宿敵同士の共闘!芽生えるのは友情?それとも……。

『バットマン:ヨーロッパ』の見どころのひとつは、やはり宿敵同士が協力しながら旅をするというシチュエーション。
治療薬を手に入れるためには、お互いの協力が不可欠……。
これまで長きに渡り敵対関係にあったバットマンとジョーカーが手を組み、奇妙な旅を始めます。



「俺が必要ってことか」
「いいね」「最高じゃん」

ジョーカーは80年にもわたり、バットマンの最大の敵として描かれていました。
お互いがお互いを存在理由として認め、ある意味信頼し合っている(もちろんバットマンはそんなこと口には出しませんが)ふたりが共闘し、同じ敵を倒す姿には、映画やコミックによく見られる“バディもの”とはまた違う魅力を感じることができます。

ときには軽口を叩き合いながら、ヨーロッパを旅するふたりの姿はなんだかシュール。
全編を通じてシリアスなストーリー展開ですが、この遊び心のあるセリフ回しも魅力的です。


「…そろそろ美しい友情が花開きそうな気がしねえか?」

▐ 見どころ②:アーティストの個性が光る美しいアート

企画の中心となったジム・リーを始めとする執筆陣による、美しく、迫力のあるアートも見どころのひとつ。
それぞれの個性が光るアートはとても見応えがあり、眺めているだけでも楽しめます。


ディエゴ・ラトーレが手掛けた第3章のアートを少しだけご紹介……。
見ているとその世界に吸い込まれそうな画風は、徐々に熱病に侵されていき、正気を保てなくなるバットマンの頭の中のようです。

また、多彩なバリアントカバーを生かして、発売時には特典のクリアファイルのイラストをTwitterの投票で決めさせていただきました!
皆さまはどのイラストが好きですか?


個人的には、裏表紙にも使用しているこちらのイラストが「ヨーロッパ」らしさがありお気に入りです。

見どころ③:アメコミで楽しむヨーロッパの名所

普段見慣れているゴッサムシティを離れ、遠いヨーロッパの国々を旅するふたり。
実在する有名スポットを巡っているので、ふたりの旅を想像しながら楽しむことができます。

全部はお見せできませんが、本文からいくつかご紹介します!

▲パリのモンマルトルのサクレ・クール寺院や、
老舗のナイトクラブ、ムーラン・ルージュ。

▲二人の前にある遺跡は円形闘技場コロッセオ。

その気になれば『バットマン:ヨーロッパ』の聖地巡礼だってできちゃいます!
ぜひ実際に彼らと旅をしている気分に浸ってみてください!


それでは本日はこのあたりで。
次回の更新もよろしくお願いします。

(文責:松本)
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