2020年5月5日火曜日

人気タイトル勢揃い。4月重版タイトルを一挙ご紹介!



アメコミ魂をご覧のみなさま、こんにちは!

5月に突入しましたね。最近は暖かい日も増えて、春を通り越してもう夏だな~なんて思う今日このごろです。

先月は今年の刊行タイトルをみなさまにお伝えしましたが、今日のアメコミ魂では「4月の重版タイトル」をストーリーとともにご紹介したいと思います。

中には何回も重版されているタイトルもあり、この記事を読めば人気の売れ筋邦訳アメコミを一気に知ることができます! ぜひご覧ください!


▐ DC編

バットマン・メタル:ライジング




【STORY】
マルチバースとして知られる52の並行世界の底にくすぶる、負の世界ダーク・マルチバース。そこには上の世界の恐怖によって形作られた、無数の倒錯した現実が渦を巻いている。

しかし崩壊を待つばかりの腐敗した悪夢の領域において、各世界のバットマンはなんとか生き残ろうとあがいていた。それぞれの現実でヒーローたちを全滅させた忌まわしきダークナイツが、闇の神の手引きで我々の世界のジャスティス・リーグに魔の手を伸ばす。ブルース・ウェインの潜在的な恐怖から生み出された彼らは、ヒーローたちを封じるために選ばれていた。

スピードスターとなったバットマン、軍神バットマン、ドゥームズデイ化したバットマン、パワーリングを身につけたバットマン、ジョーカーに毒されたバットマン…最悪のバットマンたちがここに集結!

名作と名高いスコット・スナイダー作「メタル」シリーズのスピンオフ!
「メタル」に登場した各世界のバットマンのオリジンを描いた作品になります。

その生い立ちとビジュアルから人気を誇る「嗤うバットマン」のほか、並行世界に住む様々な悪のバットマンたちのストーリー。「メタル」の外伝的な内容となりますが、ダークヒーローが好きな方にはぜひ読んでいただきたい内容です。

ウォッチメン



【STORY】
“金曜の夜、ニューヨークで一人の男が死んだ―”1985年、核戦争の危機が目前に迫る東西冷戦下のアメリカで、かつてのヒーローたちが次々と消されていた。これはヒーロー抹殺計画のはじまりなのか?

スーパーヒーローが実在する、もうひとつのアメリカ現代史を背景に、真の正義とは、世界の平和とは、人間が存在する意味とは何かを描いた不朽の名作。アメリカン・コミックスがたどり着いた頂点がここにある。

全ページ再カラーリングに加え、48ページにわたる豪華資料を収録した完全改訂版。SF文学の最高峰ヒューゴー賞をコミックとして唯一受賞し、タイム誌の長編小説ベスト100にも選ばれた、グラフィック・ノベルの最高傑作。

「ウォッチメン」は2009年の刊行以来多くの方に愛され続けているタイトル。2019年には本国でドラマ化もされ、根強い人気を誇る作品となっています。

ボリュームがあるため、初心者の方はなかなか手が出しづらい作品ではあるかと思います。しかし今作だけで完結しており事前知識もいらない作品のため、読み込んでいくとその魅力に取り憑かれること間違いなしですよ!

それでもちょっとハードルが高いな……という方は、ドラマと一緒に見ることをおすすめします! 日本でも配信が始まっているので、おうち時間のお供にいかがでしょうか?

バットマン:キリングジョーク




【STORY】
最悪の一日が、幕を開ける―。

アーカム精神病院からゴッサム最凶の犯罪王ジョーカーが消えた。脱獄に成功したジョーカーは、ゴッサム市警本部長ゴードンを拉致し、フリークスの集まる遊園地で、ある実験を試みる…。絶望的な状況下において、人はどこまで正気でいられるのか? そしてジョーカーを狂気に駆り立てる「過去」とは?

アメコミ界の異端児アラン・ムーアが、ジョーカー誕生の秘密を暴く!! 全編再カラーリングに加え、特典としてブライアン・ボランドのカバーギャラリー、隠れた名作『罪なき市民』を収録。

昨年の大ヒットが記憶に新しい映画「JOKER」。
『バットマン:キリングジョーク』はそんなジョーカーのオリジンとも言える作品です。

作者は「ウォッチメン」を手掛けたことでも有名なアメコミ界の巨匠、アラン・ムーア。
ページ数は80ページと他のアメコミに比べ少なめですが、1ページごとの密度が濃く十分な満足感が得られる作品となっています。

ジョーカーの発するジョークひとつひとつが面白く、読んでいて引き込まれること間違いなし。この機会にぜひ手にとっていただきたい一冊です。

▐ MARVEL編

マーベルズ




【STORY】
太平洋戦争前夜、野望に燃えた若者達がいた。カメラマンを目指すフィル・シェルダンもその一人だ。しかし、突如現われはじめた超人類達の存在が、彼の人生に大きな影響を及ぼしていく。その人智を超えた力に驚愕し、脅威と戦う姿に熱狂し、やがて人類を脅かす可能性に戦慄する…。

我々を遙かに超えた力を持つ存在“マーベルズ”は、人類に何をもたらすのか!? リアリスティックな視点が冴えるカート・ビュシークの脚本と、全てのコマが芸術の域にまで達したアレックス・ロスのアートが生み出した至高の傑作を見よ!!

タイトルの『MARVELS』とは、「驚嘆すべき者達」のこと。
“アベンジャーズ”や“X-MEN”ファンタスティック・フォースパイダーマンといったスーパーヒーローたちが登場する中、主人公のフィル・シェルダンは普通のカメラマン。

本作は、いわゆる“一般人”であるフィルが、カメラマンという仕事を通して「マーベルズ=驚嘆すべき者達」の姿を見つめていくことで描かれていきます。

ストーリーはもちろん、特に注目したいのはアレックス・ロスによるアートの美しさ!
1コマ1コマがとにかく美しく、今作を芸術作品と呼ばれるレベルに引き上げています。

また、MARVELキャラクターが多く登場しますが、予備知識がなくても楽しめるのが本作の特徴。映画から入ったばかりのアメコミファンの方にもオススメです!

スパイダーマン:ブルー




【STORY】
始まりはあの瞬間だった―グウェン・ステイシーとメリー・ジェーン、美女2人の間で揺れ動くピーター・パーカー。『スパイダーマン』の名エピソードを人気コンビが鮮やかに描く

今作はスパイダーマンであるピーター・パーカーの内面に焦点を当てた一冊。
どちらかと言うとアメコミらしいバトルは少なめで、タイトルにもある“ブルー”が似合う、どこか物悲しいストーリーが特徴となっています。

表紙デザインもタイトルにあわせ、ブルーを基調としたもの。
ピーター・パーカーの揺れ動く心を思いながら、ぜひ読んでいただきたい作品です!

スパイダーマン:ブランニュー・デイ 1




【STORY】
『ブランニュー・デイ』では、スパイダーマン/ピーター・パーカーの人生に新しいキャラクターが数多く登場する。

まずは残虐非道な謎の男ミスター・ネガティブ。悪魔のような部下を引き連れ、伝統あるマフィア一家を皆殺しにしようと狙っている。彼を阻止することがスパイディの最優先事項だが、はたしてそのために支払う代償とは? ミスター・ネガティブとの対決が一段落すると、今度は怪人メナスが現れる。メナスがグライダーに乗っているのは偶然なのか、それとも、恐るべきグリーン・ゴブリンとなんらかの関わりがあるのか? また、政府に認可された正式な新ヒーローがニューヨークに現れる。だが、そのセクシーなスーパーヒロイン、赤毛のジャックポットの正体とははたして誰なのか? さらに、ピーターのせいでJ・ジョナ・ジェイムソンが心臓麻痺をおこして入院している間に、デイリー・ビューグルが新しい発行人デクスター・ベネットに乗っ取られてしまう。はたしてこれは幸運か、それとも

本書は、マーベルの人気キャラクターをリニューアルした『ブランニュー・デイ』の最初の6冊をまとめたものである。

こちらもスパイダーマンの作品。2012年に刊行された『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』の続編にあたるシリーズものになります。

スパイダーマンにおける大きなイベントである『スパイダーマン:ワン・モア・デイ』によって“再始動”したピーター・パーカーの世界。全3巻のボリュームのある作品となります。

話の内容はどちらかというと重め。
しかし、そんな雰囲気とは裏腹に、軽快でユーモラスな語り口で話がどんどん進むので、とても面白く読める一冊です。スパイダーマンファンの方にはオススメですよ。


▐ 長く愛される、重版タイトル

以上が4月に重版となったタイトルになります。
中には少し前に刊行したものもありますが、長く愛されるタイトルがあることはとても嬉しいですね!

これからも長く愛されるタイトルをみなさまにお届けできるよう、編集部一同頑張りたいと思います!(重版タイトルのリクエストなどもお待ちしております!)


(文責:松本)
TM & © 2020 DC Comics. All Rights Reserved.


▼お気に入りの記事やタイトルがございましたら、ぜひ皆様のSNS等でご紹介してください。ただし、画像の無断転載はご遠慮ください。

▼ご意見・ご感想・ご指摘・邦訳希望・翻訳者希望・持ち込み企画などは、下記のメールアドレスにお送りください。

shoprobooks@gmail.com